昨日NHKのサイエンスゼロで、マグネシウム電池を取り上げていた。
前にも何処かのテレビで取り上げられて、興味を持っていたがすごい電池である。
早く実用化される事を願いたい。
この電池、目的外の事から発見されたそうだ。
東北大の小濱教授が、宮崎県にある元JRのリニアモーターカー実験場後で、空中を飛ぶ列車エアロトレインの実験を行っている。
教授が列車の材料である難燃性マグネシウム合金を電極にし、電解液として海水を注ぎ、電気を発生さた。
ところが、予想外の長時間にわたって発電し、持続時間は今までの電池の10倍以上と言うから凄い。
小学校時代に、銅と亜鉛を電極にし希硫酸を入れて、豆電球を光らせ電池の仕組みを習ったが、これと同じで、銅が難燃性マグネシウム、希硫酸が海水、一方の電極は空気である。
マグネシウムと言えば、ものすごい高温で発火し、火災など起こすと消火に手間取る。
数年前にマグネシウム工場火災が有り、水もかけられず大変な状況に陥った。
そんなものを使って大丈夫かと思ったら、カルシウムを入れて合金を作るそうである。
このカルシウムも激しく燃え、水を入れると消石灰になる。
この燃えやすい二つの物質が混ざると、燃えにくくなるそうで不思議なものだ。
この電池の素晴らしさは、マグネシウムが地球上で3番目に多い元素であり、しかも海水に多く含まれる。
更に電解液は海水、発電によって溶けだしたマグネシウムは、太陽熱によって元のマグネシウムにリサイクルできることである。
どこにでも無尽蔵にある原料で電気を作り出すことが出来る。
海水が無い場合は、動物の尿でも可能なそうで、アフリカの奥地などの海の無い所でも発電出来るそうだ。
しかも、一般家庭用の電力供給源にもなるほどの、高電力になると言う。
既にメーカーが電池を試作し、電気バイクを作りいわきから仙台までの、走行試験には成功している。
見た感じ、バイクに比べ電池が大きい感じはする。
速度も最高60KM程度と言う。
途中で継ぎ足したのはガソリンでは無く塩水。
もし電気自動車に応用すれば、走行距離はガソリン車並みになるそうだ。
この電池は充電できず使い切りで有るので、運用面においてシステムを作らないと難しい面は有るかも知れない。
楽観は出来ないが、資源の無い日本で、電力と言う大きなエネルギーを作り出せる可能性が高い。
ただ、教授は海外でも注目される、エアロトレインという省エネルギーの輸送手段の提唱者でもあり、その研究も重要だと思う。
二つの道を追い続けることも大変だと思う。
国もそれなりに、電池に対する研究支援をしなければ、技術が他国に取られかねない。
早く規模の大きな開発や実験を、国や産業界が教授と一緒になってやって欲しいものだ。
