昨年から北京の大気汚染が話題に上っていたが、ついにその影響が日本にも及んできたようだ。
春の風物詩であった黄砂に交じって、有害物質が日本にやってきているとは数年前から聞いていたが、今度は偏西風という風に乗りやってくる。
特に問題になっているのは、PM2・5という微小粒子状物質である。
文字通り、微小であるため肺の奥まで入りやすく、気管支炎やぜんそく、心臓発作、不整脈も起こすという。
当然がんの誘発を招くことにもなるだろう。
日本でもディーゼルエンジンの排ガスから、この物質が生成されるため、トラックやバスなどの排ガス規制対策を講じてきた。
一昨年だったか、北京のアメリカ大使館が、スモッグがひどいため独自に調査したところ重度の汚染を示す500以上の数値を記録したが、中国政府は非公表としたため中国人民は、アメリカの情報をネットで探しているような記事を、目にした覚えが有る。
当時はこの数字の意味するところも判らず、隣国の話で関係ないと思っていた。
先週知人から北京で空気の缶詰が売り出され、事は深刻だよと言われたが、空気の缶詰等そんなのパロディ的な笑い話と答えたのだったが。
他国の事と馬鹿にしているわけにもいかず、一昨年の微小粒子状物質調査なる資料を見つけ調べてみた。
環境基準では日本は年平均0.015mg/㎥、一日平均0.035mg/㎥となっている。
わが地域は年平均13.7㎍/㎥、一日平均でみると11から18㎍/㎥となっている。
時間当たりの最大値をみると73㎍/㎥。
ここで気が付いたの単位の問題。
基準値はmg/㎥、発表値は㎍/㎥である。
それに換算すると基準値は年平均15㎍/㎥、一日平均35㎍/㎥となる。
アメリカ大使館で発表した数値単位はここで㎍/㎥だと判ったものの、余りにも日本基準と離れた数値に愕然とした。
先日は950㎍/㎥を記録したとか、もはや驚愕の数値である。
これでは重度の汚染どころか、人が住める場所かと思ってしまう。
しかしわが地域でも、毎月の時間当たり最大値をみると、殆どの月で50㎍/㎥以上を記録している時間が有る。
短時間とは言え明らかに、基準値を超しており良いとは言えない。
関東では南風が吹くと、微小粒子物質は東京から北関東に運ばれて、周辺部では高くなるようだ。
実際にその様な調査結果も出ている。
郊外で綺麗な空気と思っても、実際は東京より危ないのかもしれない。
日本では東京に限らず、都市周辺部の方も気を付けなければいけないのかもしれない。
