相変わらず厳しい寒さが続いている。
庭に植えた花も、あまりにも大きく育った霜柱で、根から浮き上がってしまう。
バケツの水も、凍りつきスコップで割る始末。
しかし日中は、晴れていれば部屋では暑いくらいに暖かくなる。
年末紅白で歌った美輪明宏さんのヨイトマケの歌が話題に上がっているようだ。
確かにインターネット投票を見ても、印象に上ったナンバーワンでそれも、半数近くになっていた。
この歌ずいぶん昔の歌で、今は本当に聞くことも無い。
その後有名歌手も歌っているようだが、演出のインパクトが強かったのかもしれない。
これでもかという映像やカラーを駆使した紅白の演出の中で、無音と黒で登場するのは美輪さんの演出だったそうだ。
この歌詞を聞いていると、昔の光景がついつい目に浮かび、涙が流れてくる。
ヨイトマケとは日雇い労働者の事を言うらしい。
子供のころは、家を作る際土地を固めるため、集められた女性が輪になって、綱を引き太い木を上に持ち上げ落とす作業をする。
それを何日も朝から晩まで続ける。
我が家には井戸や水道もなく、風呂や炊事の水は1kmほど先の井戸から天秤棒に木桶を、前と後ろに担ぎ何往復してくれたのも、女性達の仕事だった。
当時いくら貰っていたか知らないが、いずれの家庭に行っても、一間か二間程度の家で生活は楽ではないのは明らかだ。
戦争で夫を亡くした、母子家庭も多かった。
こんな中、重労働の力仕事が主婦の代表的アルバイトのようななものだ。
しかし、苦しい中でも皆明るく、こんな厳しい家庭でもよく家に遊びにおいでと声をかけられた。
そして多くの家庭に遊びに行ったが、誰もが母親のように可愛がってくれたものだ。
この歌を聴いていると、ついつい自分の母親ではないものの、頑張る力強いお母さんたちの姿をつい思い出し、涙してしまうのかもしれない。
だが、こういう話昔だけのことでは無い。
今も子供のために朝から晩まで、頑張っている母親が数多くいる事を忘れてはならない。
震災では両親を亡くした子供を、親代わりになって育てている人達もいる。
その中で子供たちは立派に育っていくのだし、現実に自分が遊びに行った母子家庭の子供で、著名になった方もいる。
知っている母親は昔亡くなり、同世代の本人とは小学校時代1回しか話した記憶は無いのだが、年賀状は毎年手書きで届く。
親子心中が報道されると、胸が痛くなると同時に怒りを覚える。
親の勝手で子供を道連れにしないでと言いたい。
子供を育てることに、親の責任は有るのだと言いたい。
このヨイトマケの歌が、若者の心に響いたというのは本当に良かったと思っている。