野田首相が大飯原発の再稼働を決めた。
反対派も多い中、苦渋の決断だろう。
反対を表明していた橋下市長も計画停電の影響を考えると限定的ではあるが、容認せざるを得なかったようだ。
又関係する自治体も、企業や家庭への影響を考えて、容認への選択だったようにも思える。
昨年の停電は地震というやむを得ない事情で皆が我慢できたが、1年も経っての無策による停電の混乱を起せば、再稼働に反対した首長への責任は免れない恐れも有る訳だ。


家庭生活では停電程度は、余り影響が無いと考えるだろうが、社会生活に於いての停電は危険性が有る。
計画停電で有っても、病院では手術の計画が遅れたり、突然であれば尚更の事、患者は死に直面する可能性もある。
人工呼吸器や透析などをしている人には、無停電装置が無い限り命に関わるだろう。
エレベーターにとじ込まれる人もいるし、信号が止まれば事故も多くなる。
計画で有れば何とか対応出来るが、突然停電は対応は難しく場合によっては、停電が回復しても正常に戻るには更に時間を要するだろう。


昨年電力不足で、企業は関東から関西や九州にその場を移したり、海外に拠点を移した会社も有る。
今年は逆に関西から、関東に生産拠点を移しているとも聞く。
当然、雇用も関西は減るだろう。
毎年のように電力を求め生産拠点を移さざるを得ないなら、雇用形態も直ぐに対応出来るよう、正社員で無くパート形態に変わるだろう。
電力不足や電気代のアップは、そうでなくても厳しい状況の国内企業は、海外移転や中小零細では廃業に追い込まれるだろう。

職を失い生活基盤が無くなる人が多数出る事も考えなければならない。


昨年関東は電力不足や停電で悩まされた。
電車の本数も減り、自分自身も通院するのに、日中と言うのに冷房も効かず、薄暗い混雑した電車で悩まされた。
今年の関東の状況は余裕が有るようだし、昨年の様に間引き運転も無さそうで、安心では有る。
非難され続けている東電だが、火力発電への切り替えは、昨年から行ってきたようである。
昨年急遽リースした、発電設備も返還し自前の発電装置にしたそうだ。
ただ、老朽化している火力発電を動かしているそうで、安定した運転には保証がなく、電力に余裕が有るわけでもなく、止まれば直ぐに電力危機に陥る可能性は潜んでいる。


東電は事故前の電力量を確保するために努力をしているようだが、果たして節電対策は進んでいるのか疑問に感じる。
テレビのニューススタジオを見ていても、言葉では原発の再開に疑問を呈しながらも、スタジオは不要とも思える程、華美な電飾が行われている。
昨年の節電ムードも、のど元過ぎれば、すっかり熱さを忘れてしまう。
批難をするのは簡単だが、放送局とは言え企業用の安い電力を大量に使っているはずである。
まだまだ、電力の危機は去っていいない訳で、意識した放送をしてもらいたいものだ。
電力各社の総発電量が減り、なし崩し的な原発の再稼働が無くなるのが一番良い話なのだが、発電量を減らすためにも、我々一人ひとりの節電努力に掛かっているとも思う。


TOMのブログ
エゾシモツケ(絶滅危惧植物)