今日の朝刊トップは久しぶりに明るい話題が掲載された。
トキの自然繁殖が35年ぶりに佐渡で確認されたとの報道だ。
環境省の発表した映像からも、元気な幼鳥の姿が確認できる。
日本の自然界での確認は何と36年ぶりだとの事で有る。


トキ自体は100年前の明治時代から、保護対象としていたようだ。
にも関わらず、減少の一方を辿り2003年には日本の最後のトキが亡くなった。
今のトキは中国から譲り受け人工ふ化で増やし続け、78羽を自然界に離したそうである。
元々日本には北海道から九州までの日本海側で、どこでも見られる鳥だったようだが、今は中国、韓国、日本で1800羽余りしか、生息して
いなようだ。


日本の国鳥は雉で有るが、トキの学名はニッポニア・ニッポンと付けられており、日本を代表する鳥である事は間違いない。
それが昔の乱獲や、農薬汚染や餌不足等で絶滅の方向を辿って行ったものと思われる。
しかも、天敵も多いようでテン、カラス、鷹などに襲われやすいようである。
自然繁殖と言っても、30個ばかりの産卵に対し、有精卵はわずか3個ほどしか無く、原因にはストレスや餌の問題も有るらしい。
抱卵しても雛がかえる確率は、非常に少ないと言えるかもしれない。


生まれた幼鳥も巣立つまでは本当に目が離せない。
人間が近づくと育児を放棄する可能性も有り、観察が間近で出来ず悩ましい限りだ。
今しばらくはビデオカメラで確認するしか無いだろう。
同じように、日本の自然界で絶滅したコウノトリも、人工ふ化で増やし続けている。
現在50羽近くが、兵庫県豊岡市で放鳥され繁殖をしているようだ。
コウノトリも同じく日本では絶滅し、中国や旧ソ連等の協力を得て、繁殖させる事に成功したようだ。


トキは明治時代から保護されながら、結局は日本では絶滅までに至った。
一度個体数が減り始めたら、加速度的にその生態数は減って行く。
自然界と言うのは、減少する時は早いが、増やす時は遅々として進まない。
今まで自然豊かで、貴重な野生動物が残っていた中国も、開発の真っ最中。
広大な中国でも、貴重な鳥は減り続けるかも知れない。


日本は今絶滅を防ぐ手立てを、少しだが手に入れたようだ。
その技術を生かし率先して地球上の動物の絶滅を防ぐ事が、日本の高度成長により貴重な動物を絶滅に追い遣ったせめての償いかもしれない。
次々に卵がかえり、日本の空が昔の様にトキやコウノトリが飛びまわる姿が見られる日が楽しみだ。


TOMのブログ