政府としての大飯原発の再稼働を決めた。
しかし、なぜ中途半端で再開するのか、どうしても納得できない部分が有る。
政府の発表では安全を確保出来るとは言っているが、本来安全上整っていなければならない事が完了していないのにも関わらず、再稼働の決定
で有る。
堤防のかさ上げ未完了、免震棟の不備、フィルターの未整備があると言うのに、明日地震が起きるかもしれないにも関わらず、安全は確認でき
たは無いだろう。


何かあったら政府は責任を取りますと言っているが、福島事故で取れていない事はハッキリしている。
加えて住民の避難体制も出来ていな上、周辺市町村との話し合いももたれていない。
福島事故では、原発立地自治体以外の広範囲に影響を及ぼし、その結果を見れば了解を得る自治体の範囲が広がったのは明らかである。
無いないづくしの中、再稼働をやろうとしても、各地に混乱を広げるだけで、更に再開が遅れる可能性さえある。


しかし、このまま行くと夏場には電力は不足するそうである。
確かに、昨年関東では震災後計画停電を行った。
ただ、火力発電も被害を受け停止し、原発以外の電力供給量がストップした影響も有る。
その後、運転を停止した火力発電所の再開、新火力発電所の増設で、取りあえずこの冬は乗り切れた。
関東地区は電力に就いては値上げが話題になり、供給量はあまり話題にならないので、昨年夏のような計画停電の大騒ぎは無いかもしれない。
ただ、昨年より復興で供給量の増えている東北電力への融通も必要で有り、余裕はそんなに無いだろう。


その他の地域では原発も稼働していた訳で、原発が止まった分当然電力不足は出て来ると思う。
特に昨年は地震による自粛や、生産活動の停止で各地の電気使用量は減少したはずである。
今年は節電対策を推し進めているとは言え、活動も元に戻りつつあるし復興の為のフル操業もあるだろう。
このままでは、西日本を中心に計画停電等をしないと、難しいかもしれない。
やってみなければわからないと言う人もいるが、無理強いにより一たび停電すると回復までに相当の時間を要し、計画停電で無ければ大混乱に陥るだろう。


突然の停電は手術中や生命維持装置等では生命にかかわるかもしれない。
電車が止まり、携帯電話も通じなくなる地域もあるだろう。
信号機の停止は、事故の誘発を招くと言われ、関東の計画停電では交差点の事故や死者は増えたとも言う。
非常電源の備えが不十分だと、ガスや水道が止まるところも有るだろう。
スーパーやコンビニでも買い物は出来なくなる可能性もある。
冷凍庫の商品や冷蔵庫の商品も、回復時間によって腐るかも知れない。
停電は逆に原発事故の原因ともなりかねない。

ライフラインのありとあらゆるところで影響が出るのは間違いない。


いずれにしろ、原発は廃炉の方向に向かわざるを得ないし、国民のアンケートでもその方向を望んでいる人が多い。
にも関わらず、原発再開の方向ばかりに目が向きすぎているのではないかと思う。
再生可能エネルギーが本格化するまでは、まだまだ時間がかかるだろう。
その間天然ガス等による火力発電設備の増強をすべきではないか。
何かを進めない限り、何時まで経っても原発の問題からは抜け出ることは出来ない。
又電力料金は上がることを覚悟しなけらばならないし、それによる物価の上昇も覚悟しなければならない。
安心安全は金が掛かる事だけは間違いない事だし、心得ておかなければならない。
すべてがめでたしで終わる事は決してない。


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