今世界中がエネルギーの問題に注目をしている。
従来は石炭や石油の埋蔵量に限りが有り、それも後数十年とか言われるようにまでなってしまった。
その後、新しい採掘方法により、海底やアラスカやシベリアの様な、極北地の油田の開発が可能となり、推定埋蔵量は増えて来た。
更には技術開発により、今まで採掘が不可能であったエネルギーも、取り出す事が出来るようになった。
今、注目されているのは、シェールガスやシェールオイルである。
中国の埋蔵量が世界一で、アメリカがそれに次いでいるが、産出に関してはアメリカが圧倒的に進んでいる。
日本には残念ながら、今のところこの地層は無いようである。
アメリカにとっても戦略上、中東に頼らず自国でエネルギー源を賄えるのは大きい。
日本ではあまり話題にはならないが、ブラジルを始め天然ガスを使った車は多く、アメリカではシェールガスの供給が増え、天然ガスの車が増えてきているそうである。
ただ新エネルギーではトラブルも起きているようである。
アメリカではシェールガスやオイルを採掘する際、地下に高圧の水を注入し岩盤にひびを入れる為、周辺部の居住地域で、毒性のガスが出たり井戸水にオイルが混ざったり、問題も有るようだ。
更には岩盤を細工する為、地震が起きたりもするそうだ。
二酸化炭素の排出量も、このガスでは多いと言われ、喜んでばかりもいられない。
日本ではエネルギーに関する石炭、石油、天然ガスは小規模で且つ、生産も殆どストップしている。
神奈川、東京、千葉、茨城に掛けては南関東ガス田が有り、埋蔵量にして日本で使用するガスの3年分ほどしかなさそうだ。
天然ガスは水に含まれており、これらを掘り出すと地盤沈下等の問題が有るようで、千葉県の茂原地区で細々と採掘しているにすぎない。
ただ、この天然ガスと同時にヨウ素が取れることから、日本は世界2位の生産量を誇り輸出国となっている。
このガスは、南関東各地で地下水から噴出し、時として爆発事故等も起しているが、うまく利用できなものかとも思う。
日本でも原発事故以降、火力発電が見直され、石油や石炭、天然ガスの依存度が高くなり、引いては価格高騰の原因ともなっている。
一方で、自然エネルギーが日本では特に注目を浴びている。
太陽、風力、水力、波力、温泉、温度差等、発電方法は色々有りそうだ。
しかし、一見良さそうに見える自然エネルギーも、問題点が無いわけでは無い。
風力発電は、周辺部では低周波による音が、住民を悩ましているらしい。
地熱発電は自然破壊や景観の問題、そして温泉の枯渇による温泉地の問題も引き起こしかねない。
自然エネルギーは一か所に大規模と言う訳でなく、小規模で各所に作る必要が有り、各地域でトラブルを起しかねない。
原発に反対する人もいるが、これらの自然エネルギーでも、設置には反対派もいるのも忘れてはならない。
法整備の問題も解決しなければならない。
太陽光発電は、農村の休耕田を利用出来そうだが、農地には制約が有り簡単に設置できない。
水力発電は、大規模になるとダムの問題が有り、自然を破壊や水没地の問題も有る。
ダムを造らず、川の流れで小規模発電をやろうと思っても、水利権の問題が有り、これまた簡単では無い。
波力も設置場所によっては漁業権の問題も発生するだろう。
今までの法律も改正する必要が有りそうだ。
そして、これらで作られた電力の買い取り価格も、重要になってくる。
今は安過ぎる為採算性が難しいので、大規模の設備の導入も難しいようである。
ソフトバンクの孫氏も大々的に太陽光発電をぶち上げたが、どうも先に進まないのは買取価格の問題が有るらしい。
買取価格が上がると言う事は、その負担は我々利用者負担だ。
自然エネルギーと言うのも、一筋縄で行かないものだ。