海洋機構が沖縄近海で1000mの海底をボーリングし、熱水を人工的に噴出させ、その熱水を海水が冷却し成分が固まるチムニー作らせた。
チムニーは10カ月で11mも成長し、その採取にも成功した。
この噴出物には数多くのレアメタルが含まており、今後最も注目される鉱物資源である。
チムニーにレアメタルが含まれる事は知られていたが、人工的にその基である熱水口を作った事に意味が有る。
レアメタルを日本は殆ど中国から輸入し、その中国が輸出規制を掛け、日本では輸入が止まり大問題となっている。
今慌てて世界中をかけずり回り、産出国を探している状態である。
日本のように工業製品の輸出立国で有りながら、国土が狭く原材料やエネルギー資源の海外依存度が高いと言うのは、非常に不安定で有ると言えるかもしれない。
ましてや先端技術に欠かせない、レアメタルは重要な原材料である。
昔はレアメタルの抽出や、利用法は日本の絶対的技術でも有った。
しかし、その技術を中国に奪われ、原材料そのものも日本は手に入れる事が出来なくなった。
仕方なく、回収家電や携帯電話からレアメタルをリサイクルしようとし始めた。
今までは、回収家電は引き取り手も無く、海外に輸出され廃棄されていたが、それさえ禁止されるようである。
都市鉱山と言われ、回収家電が宝の山に変わりつつある。
その中で海洋大国の日本が資源を得るとしたら、海しか無い。
日本の国土面積は世界では61位で有るが、排他的経済水域は6位である。
海を制すれば、日本は秘めたる大資源国になる可能性が大とも言える。
ただ、日本近海は深海部が多く、開発や採掘は容易ではない。
今回の調査も、元々の熱水口近くに数本の穴を掘削し、人工的に熱水口を作らせたもので、高温且つ高圧の場所で有る。
実験的な採取は出来たしても、本格的に商業ベースに乗せるには、深海資源の採掘用の高圧や高温に耐えるロボットや機器の開発が必要になる。
技術は高度なものを必要とするが、その分野は日本のお家芸でもある。
燃料となるメタンハイドレートも、名古屋の沖合で試掘中である。
これまた商業ベースに乗る、採掘技術が、最も重要な課題である。
資源が枯渇する中、価格は高騰しその面からも採算ベースは近づいて来ていると思う。
海外の動向に振り回されない為にも、早期の技術開発に期待したいものである。
