八ッ場ダムの建設継続が決まったようだ。
民主党の目玉の一つコンクリートから人へのスローガンが又一つ挫折した。
八ッ場ダムはその象徴的存在で、計画から約60年も掛かってまで出来ないダムで、その存在意義さえあやふやな構造物である。
旧建設省出身の前田大臣は、部下の公務員を守るためにもこの計画を推し進める必要が有ったのかもしれない。
もしこの計画が潰れたら、このダムに関わっている国交省の天下り署員3000人の行き先が無いと聞いた事が有る。

ダム本来の目的はこの公務員を食わせるための計画かもしれない。
悪く考えると、遅れれば遅れるほど安定して雇用する事が出来る訳で有る。
しかも60年前に計画し、住民の反対運動は有ったとは言え、未だに完成できず遅すぎである。
後7~8年で完成させるようであるが、財政がひっ迫している中、建設資金がそんなに回せる訳でなく、更に遅れる事であろう。

終戦直後まだ日本の治水は不十分で、カスリン台風の豪雨で利根川が氾濫し、その影響は群馬から東京まで巻き込んだ。
高度成長に伴い首都圏の人口は増加し、水不足が深刻になった事も有った。
その後は水の再利用等も進み又、工場などは自前の井戸を持ちここ最近は大きな問題になる事も少なくなった。
人口も減少傾向でも、各自治体の首長はそれでも水は必要だとまくし立て、ダムを推進する。

先日NHKでダムの寿命が縮まっているという番組を見た。
耐久性を100年と見積もっていたダムがわずか20年余りで土砂に埋もれ、危険に陥っているダムが多数あると聞く。
その土砂を取り除くにも多額の費用が掛かり、その土砂の捨て場所さえ困っているとも言っている。
一方では下流では土砂が少なくなり、川底がえぐれ堤防が壊れたりする被害が出ている例も放送されていた。

八ッ場ダムが完成後、これらの新たな問題を長大な利根川下流に引き起こす可能性も大きい。
ダム完成で治水が出来安心だと喜んでいたら、知らないうちに利根川堤防の護岸が弱くなり、上流に大雨が降らなくとも、下流域の都市型豪雨で決壊する恐れさえある。

ダムにより地形の変化は予想外の土砂の流入を招き、その浚渫作業の費用や更には悪くすれば、この夏の奈良県のようにダム決壊の恐れさえある。
特に活動の活発な浅間山を抱えた川で、普通より危険性の高い川とも言える。
国交省としては新たな問題は新しい仕事に結び付き、天下り先が又出来て喜ぶのかもしれないが・・・

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