福島第1原発 肺がん死の作業員労災認定 死亡事案では初 | 伊方原発とめまっしょい☆若者連合のブログ

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福島第1原発=福島県大熊町で2018年2月15日、本社ヘリから和田大典撮影

 厚生労働省は4日、東京電力福島第1原発事故後に放射線量の測定作業などに従事し、肺がんで死亡した50代男性について労災認定したと発表した。第1原発事故後の被ばくを巡る労災認定は5例目で、死亡事案で認めたのは初めて。

 

 認定は8月31日付。厚労省によると、男性は1980年6月~2015年9月のうち約28年3カ月、第1原発を中心に全国の原発で作業に従事し、累積の被ばく線量は約195ミリシーベルトだった。このうち11年3月の事故後の被ばく線量は、同年12月までが約34ミリシーベルトで、15年9月には約74ミリシーベルトに達した。主に第1原発の構内外で放射線を測定し、作業中は防護服や全面マスクを着用していたという。

 男性は16年2月に肺がんを発症した。厚労省は遺族の意向として、死亡時期などを明らかにしていない。

 肺がんに関する原発労働者の労災認定の基準は▽被ばく線量が100ミリシーベルト以上▽被ばくから5年以上経過して発症--など。放射線医学の専門家らで作る厚労省の検討会の意見を踏まえ、認定した。

 東京電力ホールディングス広報室は「引き続き、発電所の安全確保、労働環境の改善に努めたい」としている。【神足俊輔】