★8/11(日) 統心オンライン講演会2024 第3弾★ | 『なかいま自分教』ガイド

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★8/11(日) 統心オンライン講演会2024 第3弾★

いよいよ今週末の日曜日です。

統心のオンライン講演会。2024年シリーズの第3回目。

毎月、京都・大阪の定例教室を通じて培ってきた叡智を全国の皆さんと分かち合う会です。

ということで、2021年よりスタートしたお盆恒例のオンライン講演会も今年で4年目になりました。

2024年は、2013年よりスタートした顕在化の道(ヌーソロジーにおける意識進化のプロセスのこと)の12年目・最後の年を迎えます。

ヌーソロジー研究者の間では、今年で12年が一区切りとなり、来年2025年からは新たに12年間がスタートすると見ています。それぞれ「自己側12年」「他者側12年」と呼んでいます。

ここで「他者側」の意味は「相互了解」のことでもあり、来年より「霊性」に関する知見がいたるところで相互了解に達していくと思われます。

確かに昨今のYouTube番組を見ていると、「霊性」に関心を持つ若者達も急増していることが分かります。

なるほどいまはまだアヤシイ都市伝説や陰謀論、悲観的な終末予言などが要り混じって玉石混交ですが、その中でも確実に「霊性」への目覚めが始まっているものと確信します。

かく言う私自身、ノストラダムス予言や911陰謀論を経て徐々に矯正されてきた自覚があり、これらの混乱は「霊性」覚醒への手続きとして誰もが通る道の様に思われます。


●ここでちょっと脱線…世界経済の話?

ところで現在の日本は、これからさらなる混乱を迎えること必至です。

先日のトランプ元大統領暗殺未遂事件を見るに、アメリカ国内の混乱と分裂は臨界点に達しようとしています。

そんなアメリカが、世界に対して絶対的一強の立場を今後維持できるはずはなく、ほどなく絶対的強者から相対的強者へと転落することは必定です。いわゆる世界の「多極化」です。

絶対的強者がいた世界と相対的強者が乱立する世界とでは、その様相がまったく異なります。きっともの凄い変化が起きてくるでしょう。

日本は戦後、アメリカの傘下にあって経済を拡大し、今日の繁栄を築きあげて来ました。アメリカと日本は持ちつ持たれつの関係で、それも深いレベルで一体になっています。

例えば日本は米国債の最大保有国ですが(2024年4月時点で約1兆1500億ドル…約172兆円)、これを「アメリカの借金を肩代わりさせられている」などと否定的に捉える人がいます。

ですがこれは、「世界通貨」としてのドル信認を「日本経済」が代わりに支えているということでもあるのです。周知の通りドルは不換紙幣(金との交換はできない紙切れ)ですが、ドル価値を裏支えてしているのが「金」ではなく、日本・中国・英国といった米国債を買い支えしている国の経済力でもあるという話です。

米国に対して敵性国家の様に思われている中国もまた、この米ドル体制を支えている、支えざるを得ない…ということは大変興味深いです。

経済音痴の陰謀論者の話は絶対に鵜呑みにしてはいけません(過去に何度も言いましたが、ネセラゲセラなど言ってる時点でアウトです)。

もちろん「米ドル支配」の世界はこれから徐々に終了・移行していくでしょうが、アメリカが大量の赤字を垂れ流しているのは世界通貨なのだから当たり前のことだし、日・中・英が米国債を買い支えているのは「金」現物ではなく各国の経済力で、すなわち世界を「みんなで支えている」ということです。

ちなみに「金」に裏打ちされた貨幣こそが「公平」だと思っている経済音痴は猛省すべきです。勉強し直しましょう。金本位制が復活したら、それこそごく一部のスーパー権力者だけが全てを握ることになります(…というか、いま確実にそっちの方向に流されている気配ですが…)。そうなると、もう覆せない管理体制の中に閉じ込められる様になりますよ、文明人は。

金本位制が公平だという間違いは、あの哲学者ジョン・ロックですら陥った過ちですから仕方がありません(興味ある方はググってみましょう)…「商品貨幣論」というまだ幼い発想です。それよりも「信用貨幣論」の方が次元が高く、さらには「純粋贈与」を根源とする「存在論的貨幣論」が究極です。

※このあたりに興味のある方は、統心のホームページを覗いてみてください。→「存在論的貨幣論」について

ここで次元の高低などと表現しているのは煽っているのです。お前らしっかり勉強しろ!という私なりの怒りです。

最近ネットで見かけましたが、「お金のいらない世界」を主張している長島龍人さんはいいですね。長島さんの説は究極だと思います。存在論的貨幣論に通じている。その世界は「交換原理」ではありません。「贈与原理」で動いている世界です。

長島さんが面白いのは、今の世界のまま「お金のいらない世界」へ移行できるというユニークな発想です。とても面白い。私も賛同します。もちろんその為には一部の贅沢品に群がる「欲望」を調整しないといけないと思いますが、基本的に全ての人がいましていること(やりたいこと)をやり続けるだけで、お金なしの世界に移行できる…まぁ私自身が実際にそのような生活をしていますので、とても納得いたします。

※長島さんが先日「TOLAND VLOG」に出演されたのを見ましたがとても面白い。興味ある方は見てみて。


ただ長島さんには悪いですが、いまの人間がそのような方向に移行することはできない…というのがヌーソロジーの発想となります。そうなるためには「人間自体」が変容する必要があると。それが意識進化。それは「空間認識の変更」を必要とします。

空間認識の変更は意識の変容を伴います。「自意識」が変化し、さらに「欲望」自体の方向性が反転するのです。こうして欲望の質的変化がおきないと「お金のいらない世界」は実現できません。

つまりお金が悪いということではないのです。人間自体の「空間認識」が問題なのだという…これがヌーソロジーの真骨頂ですよね。

いまから主流になっていくコミュニティ社会、エコビレッジ、縄文的共同体などもみな、参加する一人一人の「空間認識」が根本から反転しないかぎり、人が集まれば地獄ができあがることでしょう。

その意味で、来年2025年からはヌーソロジーの需要が急速に高まっていくと確信しています。きっとコミュニティや縄文社会を目指す人々がこぞって「必須科目ヌーソロジー」を学ぶ日が来るでしょう。

その為にもいま、統心は第2作目の執筆に取りかかっている(かかろうとしている?)のですが、なかなか進まずに悶々としています。ヌーソロジー&自分教ガイドとうしんのファンの皆様、是非とも応援してくださいね。


●ということで、8/11オンライン講演です

いきなり脱線してしまいました。宇宙はいったい私を通して何を言いたかったのでしょうかね。

気を取り直して、8/11オンライン講演のPRに戻ります。

統心オンライン講演は毎回好評で、ヌーソロジー初心者でも楽しんで頂けるよう配慮しています。どなたでもチャレンジしてください。

さらにヌーソロジーベテラン勢とってはブレークスルーを起こすこと間違いなしです。


以下、講演会の概要をお知らせします。

「AHA体験」の宝庫と言われる統心講演、ピンと来る方は、気軽にご参加ください。待ってま~す。

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【2024 川瀬統心オンライン講演会 第3弾】
日時:8/11(日) 14:00~18:00
方法:ズーム・ミーティング
※オンデマンドで後日視聴もできます(約1ヶ月間)
※お申込はこちらのページからどうぞ。

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関西ヌーソロジー研究会主宰
武蔵野学院大学ヌーソロジー研究所 特任研究員

ヌーソロジー研究家であり内在探求者
自分教ガイド・川瀬統心によるオンライン講演

2024年 ψ12「性質」の顕在化シリーズ 第3弾

テーマ:「日本的霊性」の自覚と復興
~ 即非の論理、絶対他力、そして2つの「鏡の法則」とは ~


●日本人は、鎌倉時代になって初めて「霊性」に目覚めた

西田幾多郎の盟友であり、世界的に有名な仏教学者・鈴木大拙の著作に『日本的霊性』がある。大拙氏はその著において

「鎌倉時代になって、日本人は本当に宗教、即ち霊性の生活に目覚めたと言える。平安時代の初めに伝教大師や弘法大師によりて据え付けられたものが、大地に落ち着いて、それから芽を出したと言える。」

「日本人は、それまでは霊性というものを自覚しなかった。鎌倉時代は、実に宗教思想的に見て、日本の精神史に前後比類なき光景を現出した。平安朝の四百年も、決して無駄ではなかった。いずれも鎌倉時代のための準備であった。」

大拙氏によると平安時代は貴族の文化であり、彼らは大地に根ざさず、外国の脅威にもさらされず、優雅で上品な平安文化を生みだしはしたが、享楽的・現世的な雰囲気では霊性・宗教が育つ余地はなかったと…。

また平安時代以前の『万葉集』にみる日本的情緒に関しても「子供らしい自然愛の境地を出ていない」などと批判している。


●霊性の日本的なるものとは何か

そして大拙氏は、鎌倉時代になってようやく目覚めた霊性についてこういう。

「それなら霊性の日本的なるものとは何か。自分の考えでは、浄土思想と禅とが、最も純粋でそれであると言いたいのである。」

ここで大拙氏が言う「浄土思想」とは、親鸞聖人によって確立した「絶対他力と大悲力」であり、これは「霊性」の「情性方向」への深化・発現であるという。

対して「禅」は「霊性」の「知性方向」への深化・発現であり、さらに般若の「即非の論理」がその本質であるという。

確かに大拙氏の論は仏教思想の立場に偏っており、「神道」に対する理解のなさ・不勉強が指摘されている。ただしそれは当時日本の軍国主義とそれに組みした国家神道による暴走が日本崩壊をもたらしたことに対する怒りと批判に根ざしていることは同時に理解されねばならない。

だがそいうことは差し置いて、大拙氏がここで改めて「日本的霊性」を発掘しようとしたことの意義は大きい。


●西田幾多郎と共に目指したもの

盟友の西田幾多郎も大拙氏に宛てた葉書にこう記している(昭和二十年二月六日付)

「日本的霊性読了。大変面白い。日本的霊性は真に鎌倉時代に至って覚醒したと思います。」

西田も大拙も戦争末期の切迫した状況の中で、諸悪の根源に「西洋論理」による精神的混乱があることを見抜き、二人して親密に意見を交わしながら、西洋論理に対抗する「東洋論理」と「日本的霊性の復活」を目論んで努力を重ねていった。

西田のそれは「絶対矛盾的自己同一」と「場所の論理」であり、大拙氏のそれは禅の思想である「即非の論理」と「日本的霊性論」として表現された。

だが21世紀の現在になって欧州ではロシア・ウクライナ戦争が始まり、中東ではイスラエル・イランの対立がいつ中東戦争になり、それが第3次世界大戦を引き起こしかねない状況を迎えている。

西田・大拙が経験した時代的混乱は解決したどころか、いま再び生じてさらに大きく世界を巻きこもうとしているのである。


●眠りを起こしに来る異質性の襲来

バブル崩壊後の失われた30年…世界各国の経済が軒並み成長を続ける中、日本だけは成長が低迷してきたが、振り返ると実はそれなりに豊かで安寧な時代でもあった。ある意味これは平安時代の内向きな享楽時代に似ていたかも知れない。

それが鎌倉時代になり「霊性」発現の世になったのは、貴族社会から武家社会への移行による変化はもちろん、何よりも「蒙古来襲」という外敵の出現によるところが大きい。

大拙氏いわく「平安時代このかた東方アジアの孤島で桃源の夢を貪っていた我らの祖先が、急に敵性をもった外力が加わってくるのを見て、自分というものを見直さねばならなくなった…蒙古来襲は日本人の内省的生命の発展に非常な影響を与えたものである」

さらに大拙氏当時の時代的状況を鎌倉時代に重ねてこう言う

「近代日本の歴史的環境がまたよく鎌倉時代のに似ていて、さらに切迫したものがある。国際的政治は言うに及ばず、思想および信仰および技術などの諸方面に渉りて、異質性の諸勢力が激しく襲来する。」


●いままさに「異質性の襲来」の時代

「異質性の諸勢力の襲来」…この言葉は、現代日本に生きる我々に対していままさに向けられているのではないか。

しかしかしながら、大拙氏はこう続ける

「異質性は敵性を意味してはいない。単に主我自尊的および排外的態度でこれに対抗してはならぬ。それは自滅をたどる心構えである」と。

武力や機械力・物力などで対抗したとしても枝末的なものであると。政治や経済の問題ではないということだ。

そうではなく「霊性発揚と信仰と思想」が必要であるというのだ。

私はこれに激しく同意である。とくに「霊性発揚」というのが、いままさにヌーソロジーを通して我々が活動している主旨をそのまま言い表していると思う。


●「日本的霊性」の自覚と復興をいま再び

大拙氏が伝えたいことは「霊性の自覚」である。それも「日本的」霊性。

日本的霊性自体は、鎌倉よりも平安よりも奈良よりも、ずっと前から潜在してあったもののはずだ。その「自覚」に至ったのが鎌倉時代からだということを理解せねばならない。

霊性が潜在している状態と自覚される状態とは雲泥の差である。

それはヌーソロジーにおける潜在化と顕在化の議論にも通じる。

もしかすると鎌倉時代から「日本的霊性の自覚」が始まったという大拙氏の議論は、いまに生きる私たちに直接当てはまるのではないか。

その「自覚」がいままた混乱しているが故に、日本と私たちを取り巻く内外情勢も混迷を極めているし、今後ますます多くの問題を生じていくのである。

きっとヌーソロジーに触れたものならば、大拙氏の言わんとすること、さらにその深く奥義にいたるまで感じ取れるに違いない。

そしてヌーソロジーが「前」へ意識の位置を移動させようとしていること、奥行きへ、そしてモノ自体へと意識を侵入させていこうとすることがそのまま「日本的霊性の自覚」に通じているのだということを大拙氏の議論に即して示して行きたいと思う。


●そして「2つの鏡の法則」が登場

そして最後に、今講演最大の見せ場として「2つの鏡の法則」が登場する。

ひとつは「従来の鏡の法則」、もうひとつは「シン・鏡の法則」。

いわゆる「鏡の法則」とは「投影」の法則のことである。

これは誰しもマスターしなければならない、実に奥深く、実用性のある法則である。

しかしながら…これは「霊性の自覚」と直接関係をもたない。

もうひとつの「シン・鏡の法則」…これがそのまま「霊性の自覚」に直結する。

従来の「鏡の法則」は「鏡」を前において、映し出された内容物を自身の「投影」として見ることであるが

「シン・鏡の法則」は「自分自身が鏡」であるという自覚である。

これはまったく違う内容である。そもそも空間認識がまったく反転している。そしてもたらされる意識内容もまったく別のものだ。

「シン・鏡の法則」において、これがそのまま「日本的霊性の自覚」に達するということを示して行きたいと思う。

6月度大阪教室でその一端を披露したが、それを講演会用にブラッシュアップしてお届けしたい。

いかにも統心らしい、統心節炸裂のラストになるだろう。乞うご期待。



毎月の関西ヌーソロジー研究会で発表してきた成果を数ヶ月に一度、全国全世界の皆様と分かち合う統心オンライン講演会。

ヌーソロジー・ビギナーの方でも気軽に楽しめ、かつベテラン勢もうならせる統心節の講演は、毎回好評を博しています。

ご縁のある方のご参加をお待ちしております。

統心はあなたの中の「変換人」を産み出すお手伝いを致します。

きっと楽しんで頂けるでしょう。

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