『自分教』ガイド

『自分教』ガイド

世界の様々な思想・哲学・宗教を探査し、最後にたどりついたのは『自分教』でした。
『自分教』にたどりつきつつある人が増えていると思います。
そのような方々を応援し、かつ自身の『自分教』を磨き上げる為にブログを書いて行きます。

みなさん、こんにちは。とうしんです。

秋分を越えて、ようやく秋らしい日々になってきました。日中はまだまだ暑いですが、部屋の中には窓から涼しい風が吹き込み、気分も爽やかです。皆さんいかがお過ごしですか?

さてさて『ブログ自分教ガイド』・・・なかなか初期のような熱量ある記事がアップされませんが、最近ようやくその理由が分かってきました。

私は2013年より関西ヌーソロジー研究会をスタートし、毎月の勉強会に勤しみつつ、当初はブログもがんがんと書けていた様に思いますが、それは「悟り」のストックが充分にあったからです。

私がヌーソロジーに出会ったのは2009年、40才の時でしたが、既にその時点で「自称、精神世界四周組」であり、五周目のヌーソロジーに関しては2009~12年とたっぷり4年間の修行期間があり、そのお陰で2013年からは自信をもってスタートすることができたのです。

ですが、その時点で観えていたのは次元観察子のψ7~8まで。観察子構造はψ11~12(総体としてはψ13~14)までありますが、ψ9以降に関しては最初から全く無視していました。

もちろん、その内に観えてくるという自信ゆえの無視でした。それで勉強会やブログでは、意識進化のスタートとなる「ψ3」の発見、すなわち「人間の外面」の発見に全集中し、人々にはそれを伝達することを使命として夢中でやって来れた様に思います。

この「ψ3・人間の外面の発見」のことを「位置の交換」と言います。それ故、私の最初のブログ名は「三度の飯よりイチノコウカン」でした(2012年にfc2ブログで書いてました)。


●意識進化のプロセス、その全貌とは

やがて探究が進むにつれて、意識進化の全貌が明らかになって来ました。6500年続いた調整期(物質文明)が終了し、次の覚醒期(霊性文明)が始まるのですが、ヌーソロジーではその境目を明確に「2013年」と断言しています。

このナンバーはヌーソロジーの中で特に象徴的な意味を持ち、半田さんの過去の書籍タイトルには、どれにもこのナンバーがさりげに入っています・・・『2013:人類が神を見る日』『2013:シリウス革命』『2013:光の方舟』

ヌーソロジーは、デビューこそは1990年代の「ヌース理論」からですが、その実は「2013年からの学問」でした。

2013年から覚醒期が始まるのですが、長く続いた調整期・物質文明が簡単に霊性文明へと転換するワケがありません。そこには必ず「移行期」を必要とします。

しかしながら、その「移行期」は何百年とかかるものではない・・・ここがヌーソロジーのユニークなところです。ヌーソロジーはそれを「2013年~2039年」の「26年間」であると見ているのです。

一周26000年の「交替化サイクル」ですが、「26年」にはそのフラクタルとしての意味もあるのでしょう。

人類全体の意識進化が、この26年間に生じてくると見ています。そのプロセスはざっくりと以下の様になります(拙著『ワンネスは2つある』p122参照)

・2013年~2024年の12年間『位置の変換』期
・2025年~2036年の12年間『位置の転換』期
・2037年~2039年の3年間『入神』期


既にお気づきかと思いますが、来年2024年から再来年2025年にかけて、何かの折り返し地点になっているのです。これがすなわち「大峠」です。

最近はYouTubeなどのオカルト・都市伝説界隈で「2025年」問題が盛んに噂されています。曰く、2025年に大地震や大津波など、何らかのカタストロフィが、特に日本を中心に襲いかかる・・・などなど。

果たしてどうなるか分かりませんが、ヌーソロジー的に見てもそのあたりが「大峠」だというのは合致しています。

ただヌーソロジー的にはそれを越えるとどんどん良くなっていくイメージがあります。2025年以降は霊的なことに関する「相互了解」がスムーズに行くという感じです。その果てに、仕上げとしての2037~2039年を迎えるのだろうと思われます。そうやって「霊性文明」が本格的にスタートするのです。

ともかく人類の意識進化は2013年から始まり、いったん2024~2025年で折り返し地点に差し掛かるのです。


●顕在化は1年に1観察子・・・驚くほど正確なスケジュール

これまたヌーソロジーの興味深い点なのですが、2013年から観察子の顕在化が一つずつ進行していくと見ているのです。

2013年がψ1の年、2014年がψ2の年・・・そんな具合です。すると今年2023年はψ11の年、来年2024年はψ12の年・・・となります。2025年以降は他者側に回ることになり、ψ*1から始まって2036年のψ*12へと至ります。最後の2037~2038年でψ13~14(14のウラは*13)の補正をして、2039年を迎えるという筋書きです。

それで最初の話になりますが、2013年頃のとうしんは、まだψ7~8までしか観えていなかったのですね。ψ9以降が観えていないのですから、「悟りのストック」は2019~2020年までしかなかったということです。

そんな状態でしたが、2020年から絶妙のタイミングでコロナ禍となり、私はもう一度引き籠もることが出来ました。今までも充分引き籠もりでしたが、今度は堂々と引き籠もることができ、結果そのお陰で、ψ9以降の「悟りのストック」を醸成する機会とインスピレーションを存分に与えられたのですね。

そしてこの2023年~2024年が意識進化のラストステージであることに気づいたのでした。

言い訳ではありませんが、これで初期の様なアウトプット熱がしばらく出なかったことに合点がいったのです。

そんなこんなで2020年よりコロナ禍と共に再度の引き籠もり期間に入り、いまようやくその成果を世に問える時期が来たように思います。これから行きますよ~!・・・徐々にですけどね。


以下は8/30のメルマガからの抜粋ですが、「意識進化のプロセス」を「伊吹山登山」になぞらえて表現しています。登山で言うと、ちょうどいま「9合目」さしかかり、山頂が観えてきた・・・ということです。

参考の為に掲載しておきますね。じっくりお楽しみください。


ブログは停滞気味でしたが、その間にメルマガの方は毎月一回書き続けています。それもトウシンの悪いクセが出てきて、どんどん長文になり濃厚になって、アクの強さに読者離れを心配しているほどです。

関西ヌースメルマガ、まだ未登録の方はこの機会にどうぞ。9/20発信の最新号では、いま世間を騒がせている「ジャニーズ問題」に関してトウシン独自の考察をたっぷりと書いております(今日に至るまで、この角度からの言論は一つもありません。何でかな~)。興味のある方はぜひ。

《関西ヌース・メルマガ登録》


 

************* メルマガ抜粋 ここから *************

●遂に見えてきた!・・・「顕在化」の「山頂」が!

ニワカ登山愛好家の統心が、いままで一番ハードだったのは「伊吹山」(1377m)でした。

伊吹山は、おそらく「登山初心者」にとっての最上級かと思います。片道3時間ぐらい。

初心者にとっての最上級ですから、少しぐらい体力に自信がある方はどんどん挑戦されると良いでしょう。きっとステキな感動体験があなたを待っています。

「畿内結界・逆五芒星」の一点を占める霊山であり、日本100名山の1つでもありますから、霊性を重んじる人にとっては重要な意義がある場所です。1度は訪れたい。

いつか有志を募って登山ツアーをしてみるのもアリですね。

さてそれで、唐突に伊吹山を話題に出したのは、ここに登山プロセスの特徴がよく顕れていたからです。

▲登山口から1~2合目まで

鬱蒼とした森林が続きます。急な勾配の階段が続き、この時点でかなり体力を消耗します。

▲3合目~

森林を抜け、一挙に景色が変わります。なだらかな坂が続きますが、これが意外とキツイですね。まさしく「プラトー」。高原台地の様な穏やかな顔とは裏腹に、ここでまたかなりの体力が奪われます。

※プラトー・・・高原、または台地。学習や作業の進歩が停滞する心理状態を表す言葉でもある。

▲5合目~

ここから山の雰囲気がガラッと変わります。山がその威厳、その全貌を目の前に現します。ここから上の方、9合目の手前までが下から見えます。かなりの勾配で、上の方で格闘する登山者達が蟻の様に見えます。

このあたりは気候の変動が激しく、突風や雷雨が襲いかかることもあります。ですから途中で避難小屋があります。万が一の時は逃げ込む気持ちが必要です。

▲9合目~

とうに森林限界を超え、ゴツゴツの岩だらけの道を進みます。

しばらく進むと遂に山頂らしきものが見えてきます。あたりに咲く可愛い高山植物達が出迎えてくれます。ここで一気に晴れることもあり、まるでここまで来た登山者を祝福してくれる様です。

いよいよ「山頂」は目の前です。大抵の山頂には神仏の礼拝所が設置されています。伊吹山の場合は「日本武尊」の像が出迎えてくれます。


 

・・・などとスーパー・インドア派のトウシンのクセに、似合わずアウトドア調の記事を書きましたが・・・そうです、これが「顕在化」の歩みのアナロジーになっているということを言いたいのです。

そして今年、2023年は・・・まさしく顕在化の「9合目」・・・ラストステージなのです。


●2013年から歩んで来た「顕在化のプロセス」

位置の交換。
位置の等化。
位置の中和。
位置の変換。
位置の転換。
位置の等換。
位置の融和。
位置の統一化。
位置の同一化。


これらはいずれもOCOT情報が1990年ごろに送ってきた、シリウス言語だ。OCOT情報に寄れば、これらのプロセスを通して、人間は意識の変容を遂げて行くという。
《kohsen tweet 2019/8/11》



私トウシンはヌーソロジー研究家でありますが、もっぱらこの「顕在化のプロセス」だけを重点的に睨みつつ歩んで来ました。

それこそ24時間365日、このことだけを思考し、このことに全精力を傾けて参りました。

もともと関西ヌーソロジー研究会をスタートした時点で、私は人間的には「すでに死んで」いました。廃人とか、そういう否定的な意味ではなく、すでに「ゼロ」「すべてお任せの境地」の「クラゲ人間」になっていたのです。

いまで言う「ノンデュアリティ」様な感じです。脱力人です。

2013年ですから当時44才ですね。まぁいろいろあった分けですよ、人生。

それに自称「精神世界4周組」ですから、精神世界とかスピリチュアル団体等の「起承転結」を知り尽くしているのです。これは決して誇張ではありません。内側から知っています。

そのような状態に到達して、そこからのヌーソロジー突入です。

ですので最初の段階で、すでにヌーソロジーのヤバさを私なりに理解していました。これは凄いと。これは全く「別のモノ」だ!という確信をもって、2013年にスタートしました。

ですが当時に見えていたのは「位置の変換と転換」ぐらいまでです。次元観察子で言うと「ψ7~8」。

これは当たり前で、その時点で最新の教科書であった『人神アドバンストエディション』にも解説されていたのは「ψ7~8」まででした。

とりあえず「ψ7~8」までの「一瞥体験」を経て、関西ヌーソロジー研究会をスタートした・・・というわけです。

ですが「位置の交換」(ψ3の顕在化)に関しては非常に強度のある体験と再現性のある明確なロジックを理解していました。そして、その延長にある「位置の等化」(ψ5の顕在化)に関しては、ある種の「悟り」とも言える境地を通過していたので、自信と確信をもって歩み出しました。

その先については歩みながら開かれてくるだろうと楽観的に考えていました。

そしてその読みは見事に的中したのです。「教え」はどんどんと「前」からやって来るようになりました。途中から私はすべてを「前」に明け渡しました。自分では何もしていません(笑)

こうなれば日中もほとんど寝てる様な意識状態で(実際に寝てる?)、今日まで我ながら実にしなやかに歩んで来ることができました。

トウシンは「エンジンのないグライダー」状態でずっと飛んでいる感じです(笑)


●そして見えてきた「位置の統一化」「位置の同一化」

2013年に始まった顕在化のプロセスは、「自己側」として2024年でいったん完結することが分かりました。

2025年からは新たに「他者側のプロセス」が始まります。それが「位置の転換」開始。そして最終ゴールである2036~39年「入神」に至ります。

「他者側のプロセス」が始まるというのは、「他者との相互理解」が進んで行くということです。

これを根拠として「2025年以降の見通しは明るい」とヌーソロジーでは見ているのです。

プロセスの最終段階は「位置の同一化」です。

2023年はこの段階に相当します。伊吹山で言うところの「9合目」です。

ゴツゴツとした岩道を抜けたら、あとは可愛い高山植物に囲まれながら山頂までの道のりがはっきりと見えてきます。

どんなに疲れ果てた登山者であったとしても、この段階では全ての疲れが吹き飛びます。もう身体が勝手に動きだし、ただただ感謝と喜びの念に包まれています。

「顕在化の道」を歩む者にとって、今年と来年はその様な年であると言いたいのです。


★最終段階「位置の同一化」とは何か?

今年、2023年の上半期を終えて、山頂までの道のりが遂に見えてきたのです。まるで「伊吹山9合目」の登山そのものです。

「位置の同一化」とは何か。

ヌーソロジーにおける「位置」とは、「意識」や「精神」の「位置」を示すことがほとんどです。

「同一化」というのは、一見すると「良くない表現」です。何しろ人間型ゲシュタルトとは「同一化」の産物であり、「差異」が見えなくなっている状態を言うのですから。

ですが、この場合はその様な意味合いであるワケがありません。何しろ「顕在化」の最終段階であり、山頂であり、ゴールなのですから。

では「位置の同一化」とは何か?

それは「精神」が「前」で「一つになる」状態を表していると思われます。

私はこれを「主観は一つ、客観は70億」とよく表現します。

従来の人間の見方は「客観は一つ、主観は70億」ですね。

私たちの地球をとりまく大宇宙という「客観世界」が一つあり、現在はその中に約70億人の人間が生きていて、それぞれの「主観世界」がある・・・ということですね。

※いま調べたら、2021年の時点で世界の人口は「78.88億人」でした。もうすぐ80億に向かおうとしていたのですね。昨今は超過死亡の件がありますから、ここをピークにして減っていくのかも?!

「主観は一つ」というのが、「前」で「精神」が一つに重なっている状態を意味します。みな「同じ心」で繋がるということですね。

まるで主語のない「日本語の精神」の世界です。

「意識の位置」を見出したもの同士なら、それは自然におとずれる事になります。


★「位置の統一化」とは「直交関係」の悟りのことだ!

「位置の同一化」に至る前段階に「位置の統一化」があります。

コーセンさんによると自己側の「統一化」と他者側の「統一化」が合わさって「同一化」になると・・・「とういつ」と「どういつ」で「゛(濁点)」が「二重性」を表しているということですね。

今回トウシンは、この「統一化」を「直交関係の悟り」であると確信いたしました。

「直交関係」・・・これの反対側、対化が「平行関係」です。

そして「平行関係」が「争い」の原因なのです。

個人における悩み苦しみ葛藤の全て、そして世界における戦争に至るまで・・・すべての葛藤・争いの原因は、対立する両者の「平行関係」です。

対立する両者が平行関係にあるとき、両者の主張は文字通り「平行論」になります。いっさいの共通点を見出せず、お互いの正義を主張し、相手を倒そうとします。・・・地獄です。

対立する二項が「平行関係」に見えるのは人間型ゲシュタルトによる「貧困な空間認識」が原因です。そしておそらくこれは幻想・幻影です。シャドーです。実体ではありません。

実体は「直交関係」だったのです。「精神と物質」が直交関係にあった・・・これがベルクソンの悟りでした・・・『物質と記憶』の核心内容です。

直交関係を見出せば、すべての争いは終わります。

まずは私たちの卑近な生活から実験してみてください。

本日より、私の胸に去来するすべての葛藤・苦しみは、対立する二項を平行関係として見ているからなのであって、それらの実体は「直交関係」である!・・・と宣言して見てください。

そして自分の生活が、意識が、どのように変化していくのか・・・是非とも自分で確かめてみてください。


************* 転用ここまで *************

ということで、本日のブログはここまで。

それではまた。

とうしん



【直近のイベント】

・9/30(土) 大阪ヌース教室 午後1時半~5時
→ 場所は「阿波座」、江之子島文化芸術創造センターです。

★今月のテーマ:「位置の統一化」について
~ 此岸を抜け出し、彼岸へと渡る ~


※教室申込みフォームはこちら

★8/13(日) 統心オンライン講演会2023 第3弾★

いよいよ今週末の日曜日です。

統心のオンライン講演会。2023年シリーズの3回目。

毎月、京都・大阪の定例教室を通じて培ってきた叡智を全国の皆さんと分かち合う会です。

・・・などと同じようなPR記事を前回書いてから早三ヶ月、またしてもブログ停滞中ですが、とうしんの思考と意識進化の為の内的探査は順調に進んでいます。

2013年より始まった顕在化の道(ヌーソロジーにおける意識進化のプロセスのこと)は、2037~39年「入神」をゴールとしていますが、2024~25年はその折り返し地点であり、折り返し後は「他者側との相互了解のプロセス」であることから、2023~24年は「自己側のクライマックス」と見ることができます。

そうです、今年~来年で「自己側の意識進化」プロセスの全貌が明らかになるのです・・・ということが、歩みながらだんだんと分かってきたのであります。これは本当に驚くべきことでした。2013年出発当時ではまったく見当もついていませんでした。

その意味でも、今回の8/13オンライン講演会はアツイですよ。まぁ今年の夏は全世界的に記録更新の暑さの様ですが。熱中症にはくれぐれもお気を付けください。

とりあえず、以下、講演会の概要をお知らせします。

ピンと来る方は、気軽にご参加ください。待ってます。

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【2023 川瀬統心オンライン講演会 第2弾】
日時:8/13(日) 14:00~18:00
方法:ズーム・ミーティング
※オンデマンドで後日視聴もできます(約1ヶ月間)
※お申込はPeatixのページからどうぞ。

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関西ヌーソロジー研究会主宰
武蔵野学院大学ヌーソロジー研究所 特任研究員

ヌーソロジー研究家であり内在探求者
自分教ガイド・川瀬統心によるオンライン講演

2023年 ψ11「定質」の顕在化シリーズ 第3弾

テーマ:「マトリクス」から脱出し、「ザイオン」からも脱出せよ
~ ヌーソロジーにおける「顕在化」と「潜在化」の違い ~

●緊迫した世界情勢

2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年半が経とうとしていますが、いまだ停戦の見通しは立たず、戦闘が長期化するのは避けられない情勢です。

毎日のように死者・負傷者が増え続け、これが周辺国を巻き込めばいつ「西側NATOとの戦い」に発展するか分かりません。そうなれば第3次世界大戦の始まりであり、遂に禁断の核兵器使用も覚悟せねばならない緊迫した状況にあります。

先の第2次大戦終了から78年間、私たちは「平和」が前提となる世界を過ごしてきました。さらに1989年の冷戦終結からは30年以上に渡って欧米流の「自由と民主主義」に飼い慣らされ、それがもたらす安寧を疑うことなく享受してきました。

なのにそのような安寧の時代は昨年、突如として終了したのです。私たちはいま、再び「戦争」の時代へと逆戻りしているのでしょうか。


●文明の衝突

「冷戦終結」によって自由民主主義が勝ち、以後は自由民主主義が永遠のイデオロギーとなって世界を導いていくであろう・・・というフランシス・フクヤマ流『歴史の終わり』史観は間違っていたことが証明されました。

代わりに、フクヤマのハーバード時代の師である国際政治学者サミュエル・ハンチントン氏の『文明の衝突』史観がクローズアップされてきています。

簡単に言えば、冷戦終結によって「イデオロギー対立」の時代は終わったが、冷戦後は「文明対立」の時代に突入するというものです。

「イデオロギー対立」は「知性的な対立」だったと言えるでしょう。それゆえイデオロギー対立の時代には「経済的要因」の影響も大きく、時にそれが争いの原因になり、和合の目的にもなり得たのです。

しかし「文明対立」は根が深く精神的であり、より「感情的な対立」です。こうなると「経済的合理性」は大きな意味を持ちません。ロシア・ウクライナ戦争に覚える違和感の正体はどうやらここにある様です。

ヌーソロジー的に言えば「イデオロギー対立」は思形的対立、「文明対立」は感性的対立です。プーチンのロシアは、ロシア正教を軸とする大ロシアの復活を目指しており、西欧文明からの離脱を意図していることはもはや周知の事実。まさしくこれは文明対立であり、精神的・感性的でとても根深いものです。

感性的対立に経済的合理性は説得力を持ちません。このまま私たちの世界はなすすべもなく、第3次世界大戦という「最後の戦争」へと突入してしまうのでしょうか。


●思形と感性を統合する「キリスト意識」・・・今こそ「ψ11顕在化」が待望される

思形と感性は構造的に捻れています。捻れは潜在化すると対立を起こします。この対立は人間の性(さが)であり、この対立を乗り越えることが「脱人間」である「変換人」の意識進化の方向性となります。

その為には思形(ψ9)と感性(ψ10)の顕在化が必要。ヌーソロジーではそれを「位置の統一化」と呼び、これは2021~22年の「時代精神」による顕在化の働きでした。

顕在化した「捻れ」は「統合」へと進みます。それが「位置の統一化」であり、その流れが「他者」ともに相互了解へと進むのが「位置の同一化」。これは「ψ11~12の顕在化」のことであり2023~24年の働き。オコツトによると「人間の意識進化」のプロセスの「最終段階」です。今年2023年はその前半であるψ11が顕在化する年。

思形と感性の捻れの背後には、それぞれアーリマン衝動(物質悪)とルシファー衝動(精神悪)が控えており、この2つの悪の調停が「キリスト意識」と呼ばれるもので、ψ11の顕在化は個人におけるキリスト意識の顕現とも言えるでしょう。

いずれにせよ「顕在化」が脱出の鍵を握っています。


●マトリクスからの脱出では道半ば。さらにザイオンからの脱出へと向かえ。

顕在化とは奇数系観察子が先手を取っている意識状態、潜在化とは偶数系観察子が先手を取っている意識状態です。

分かり易く言うと、奇数系は「作り出す」側であり、偶数系は「作られた」側です。人間はこの作られた結果的な現象世界の中に閉じ込められているということです。そこから抜けだし、その背後に回り込み、作り出す側へと意識を侵入させることが「顕在化」です。

ところで映画『マトリックス』(1999年)以降、この世が実は「仮想現実」であり、そこから脱出することが真の意味での「自己実現」であるとスピリチュアルや脳科学コーチングなどの領域で広く共有される様になりました。

しかしながら、ヌーソロジー的には「マトリクスからの脱出」では全く不十分です。実際に映画の中ではマトリクス脱出後の「ザイオン」でも争いは継続しており、主人公達はマトリクスとザイオンの間を往復しつつ、争いのストーリーが続きます。

マトリクスからだけでなく、ザイオンからも脱出しなければなりません。それが「顕在化」の方向性です。マトリクスを出て、ザイオンからも出て、「真のリアル」へと至る道です。

その意味で言えば、マトリクスを脱出したとしても「潜在化」の域を出ていないということです。そして既存のスピリチュアル、商業化したり組織化している様なものはすべて「潜在化」であると言えます。なぜならどれも「マトリクスでの人生最適化」を目的としているからです。これはザイオンからマトリクスへ戻ることです。

ヌーソロジーが目論む「顕在化」とは、それら既存のスピリチュアルとは真逆の方向性となります。それがザイオンからも出て真のリアルへと至る道・・・「なる」へと至る道なのです。

マトリクスからザイオンに出たとしても方向性が2つに分かれるということです。そこで潜在化と顕在化の方向性の違いが明確に現れて来るのです。真のリアルへ向かうか、マトリクスへ引き返すか。

今回の講演では、顕在化と潜在化の違いを色んな角度から整理して明確にしましょう。さすれば激動の時代、先行き不安な世界情勢や日本の状況の中にあって・・・戦争や震災やグレートリセットなどなど・・・これから何があろうともすべてを超越して、泰然として己の行く道に確信を持つことができるでしょう。

今までは、この「顕在化」の方向性はとても不利でした。圧倒的多数が「潜在化」の方向性にあり、全ての社会的資源は潜在化の方に味方しています。顕在化を志す者は言わば「負け組」であり「弱者」でした。

しかしながら激動の時代に入り、いま「潜在化」の方向性が行き詰まって来ていることは間違いありません。

そして今までは圧倒的に弱者であり負け組に甘んじていた「顕在化」の方向性が、これから2025年に向けて徐々に他者と相互了解が取れてくる様になる・・・2025年以降はさらに大きな流れへと反転してくる・・・とヌーソロジーでは見ているのです。。

毎月京都・大阪で開催している関西ヌーソロジー研究会での研究発表を元に、講演会用に構築し直して、一本の映画の様にお届けします。ご興味のある方は気軽にお立ち寄りください。


ご縁のある方のご参加をお待ちしております。

統心はあなたの中の「変換人」を産み出すお手伝いを致します。

ヌーソロジー・ビギナーの方でも聞いて頂ける内容です。

きっと楽しんで頂けるでしょう。

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★5/14(日) 統心オンライン講演会2023 第2弾★

いよいよ今週末の日曜日です。

統心のオンライン講演会。2023年シリーズの2回目。

毎月、京都・大阪の定例教室を通じて培ってきた叡智を全国の皆さんと分かち合う会です。

統心はヌーソロジーのハーベスト・プログラム(人類の意識進化スケジュール)にそって、毎年テーマを決めて内在世界を探求しております。

その為か「時代精神」による「前」からの導き、シンクロの渦の中で歓喜しながら日々の探究を深めています。いわゆる「フロー」という状態です。フロー空間に常時接続。

2013年より11年目、今年のテーマは「ψ11定質」の顕在化です。これはヌーソロジーの空間構造上、「内側の他者」を目覚めさせる方向性であると睨んでいます。

それの逆射影というか、対立する現象として今年現れてきたのが話題の対話型人工知能「ChatGPT」だと思います。

ChatGPTを使いこなしていくことは、これからの社会において必須であり全く意義を唱えるものではありませんが、意識進化を志すものとしては、ひと言申し置きしておきたい。

それは「我々はすでにChatGPT以上の、完璧にして高性能の高次元知能を内側に持っていますよ」ということ。

それが正しく「無意識」です。

ChatGPTはネットを通じて世界中の「ビッグデータ」に繋がって、そこから「知能的応答」を立ち上げていますが、我々の「無意識」は、古今東西・全人類の全ての過去の「事実」を正確に胎蔵した「アカシックレコード」に直接繋がっています。

その「全体」を背景として立ち上がってきているのが私たちの意識です。要するに「1/∞」のことです。

某有名な脳科学者は、かつてこの様なことを言っていたようです(内容は統心が要約・リライト)。

「例えばチェスをやる時、AIは次の一手をどうするか・・・などと盤上で考えるが、人間はいきなり盤外に駒をおいてみたり、中断してみたり、盤をひっくり返してみたり・・・そういう事もやろうとすればできる・・・云々」

要するに、人間は「1/∞」なのです。無限大の可能性を1つに集約して「今」という時を生きています。毎瞬そうなのです。これが「意識」です。意識発生の「真・条件」です。

背後に「無限大の可能性」を備えずして「意識」は生まれようがないのです。ですからAIは、どこまで言っても「意識のようなもの」として止まるのです。もちろんこれ自体が凄いことなのですが・・・。

そしてこの「無限大の可能性」にダイレクトに繋がっているのが「無意識」なのです。こちらは無意識が担当しています。意識の方がそのまま繋がってしまうと「気が狂う」に違いありません。あまりにも情報量が膨大すぎて。

しかしやがて来る新しい人間の意識は、この「無意識」と対等の立場になって、二人三脚・デュアル意識となって、日々を生きるようになるでしょう。

その逆射影、ヌーソロジーで言う「偶数先手」の現象として、いまのChatGPT現象を見ればよいと思います。

ということで、今週末の日曜日は統心オンライン講演会。毎回の様に、目からウロコの「体験」を提供しています。

今回も何が出てくるか。お楽しみに~!

ピンと来る方は是非とも、奮ってご参加、体験して下さい。


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【2023 川瀬統心オンライン講演会 第2弾】
日時:5/14(日) 14:00~18:00
方法:ズーム・ミーティング
※オンデマンドで後日視聴もできます(約1ヶ月間)
※お申込はPeatixのページからどうぞ。

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関西ヌーソロジー研究会主宰
武蔵野学院大学ヌーソロジー研究所 特任研究員

ヌーソロジー研究家であり内在探求者
自分教ガイド・川瀬統心によるオンライン講演

2023年 ψ11「定質」の顕在化シリーズ 第2弾

テーマ:「二人のわたし」が「共働」する時代
~ AI時代に対抗し、内的テクノロジーを実装せよ ~

●第3次AIブームの頂点として、ChatGPTが出現

2023年に入り、対話型人工知能「ChatGPT」が世間を騒がせています。

確かに過去、「AI(人工知能)ブーム」と言われるものは何度かありました。チェスや数学の定理証明など、特定の問題に対して解を提示できるようになった第1次AIブーム(1950~1960)。専門分野の知識を大量に取り込み推論を行うことで「専門家」の様に振る舞うことができるようになった第2次AIブーム(1980~1990)。

しかしながら、これら2度のAIブームはそれぞれ限界を露呈することで人々の期待が低下し、急速に冷めていきました。

現在は第3次AIブームと呼ばれ、2000年代半ばから始まったものとされています。

この第3次AIブームは、前提条件からして過去のブームとは一線を画しています。

1)コンピュータの性能が圧倒的に飛躍

2)「機械学習」(コンピュータに自分で学習させる)という新しい枠組みへの転換

3)市場の受け入れ準備完了~老若男女がみな「スマホ」という高性能コンピュータを手にした


これらを前提として、第3次ブームの頂点とも言える「対話型人工知能」が遂にその姿を現し始めた・・・それが2023年現在の状況なのです。

もちろんChatGPTにはまだまだ未熟な点が多く、大騒ぎするほどの事はないという声も聞かれます。

しかし天才達によって日夜改良が重ねられ、そこに莫大な投資が集中し、かつ「機械学習」ならではの「自己改良」が休まず続けられていることを考えると、この先ほどなくしてAIが人類史に対して「革命的」な出来事をもたらすことは間違いないでしょう。

その様な「大変革」の時代に突入するにあたり、何の準備もなしで果たして良いのでしょうか。

私たちが言う準備とは、AIについて学ぶとか積極的に使いこなそうとか、そんな世知辛い事ではありません。

そういう「対処療法」的なものではなく、もっと根源的なものです。それは何か?

それが「内的テクノロジー」としてのヌーソロジーを実装せよ・・・なのです。


●オコツトの警告~コンピュータとの主従関係が逆転?

この先、対話型人工知能が進化を続ければ、恐らくは『ドラえもん』の様なAI(AGI=汎用型人工知能)が出現することになるでしょう。

しかしヌーソロジー的見地から言えば、AIが『ドラえもん』の様な「心」(人間の様な心)を持ち合わせるということは全くあり得ません。

ですが問題はその点ではなく、「人間の心のように見えるもの」が出現してくるということです。

これは何を意味するか。

間違いなく、現在の人間のままだと「主従関係」が逆転することになるでしょう。

私が言いたいのは、「AIが人間を支配する」とか「ロボットが人間に反逆する」などというSFチックなお伽噺のことではありません。

そうではなく、AIへの「依存」と、そこから始まる「霊性の喪失」です。

オコツトはこう言っています。

「コンピュータ側を主としてしまうと付帯質の対化の関係性が反転し、精神進化を完全に失ってしまいます。」(『2013:シリウス革命』p74)


AIが便利になればなるほど、人間は必ずそれに依存することになります。それは過去に登場したテクノロジーを振り返れば一目瞭然です。私たちはすでに「冷蔵庫」に依存し、「エアコン」に依存し、洗濯機・電子レンジ・車・・・全てに依存しているでしょう?

人間にとってテクノロジーへの依存を避けることはできません。だとすれば、高度な「対話型人工知能」が出現すれば、それに全面的に依存することになるのはもはや宿命なのです。

そしてこの「対話型人工知能」への依存は、これまでのテクノロジー依存とは一線を画した、致命的な喪失を人間にもらたらすことになると思われるのです。


●なぜ「対話型人工知能」への依存が「霊性喪失」となるのか

高度な「対話型人工知能」は「人間と対等」の関係になり得るし、それへの依存はそのまま「コンピュータ側を主としてしまう」というオコツトの警告通りになります。するとその先は「精神進化の完全な喪失」です。

なるほど、ChatGPTの発展・普及が「思考能力の低下」「創造性の低下」をもたらす・・・という指摘をしている知識人は散見されます。ですがヌーソロジー的にはそれどころではない、もっと深刻で致命的な「霊性喪失」を警告しているのです。。

なぜそうなるか分からない・・・と仰る人が大半でしょう。ですが正しくそこなのです。その様な状態こそが、高度な「対話型人工知能」によって「霊性喪失」に至る「必要条件」を満たしているのです。

ではそれとは真逆の状態・・・「なぜそうなるかよく分かる」と言えたのならどうでしょう? それは問題の本質を理解していることであり、それはそのまま霊性の何たるかを理解しているということになります。その様な人が簡単に霊性を奪われる筈もないし、それへの防備策も自然と身につけることでしょう。それがすなわち「意識進化」なのです。


●全ての人に必要な「内的テクノロジー」

オコツトによれば、コンピュータ・テクノロジーは「新しい精神を作り出すための必要な影」となります。

ヌーソロジーの「潜在化における偶数先手の原則」から見れば、意識進化に対しては必ずテクノロジー側が先行することになります。逆に言えば、テクノロジーから「意識進化へのヒント」を得ることも可能なのです。

では「対話型人工知能」が示す「意識進化へのヒント」とは何か?

それはずばり、「もう一人の私」の顕在化・・・ではないでしょうか。それが「人間」と「人間の反対」との交差。要するに「無意識」が顕在化を起こし、人間の意識(表層意識)に対して「見えるパートナー」となって、意識と無意識が「二人三脚」で生きる時代、「双子精神」で生きる時代が訪れるということなのです。

奇しくも今年2023年は「ψ11顕在化」の年、それは「他者側構造の目覚め」を意味していますが、統心はそれを「内側の他者との出会い」であると睨んできました。

そんなところに突如現れて来たChatGPT騒動。これぞ正しく、内側に潜む「もう一人の私」を目覚めさせる時代が来たと素直に読み解くことができるのではないでしょうか。

AI時代を生きる全ての人に必要な「内的テクノロジー」・・・そんな視点からヌーソロジーを、そして「もう一人の私」との出会いを探って行きたいと思います。


ご縁のある方のご参加をお待ちしております。

統心はあなたの中の「変換人」を産み出すお手伝いを致します。

ヌーソロジー・ビギナーの方でも聞いて頂ける内容です。

きっと楽しんで頂けるでしょう。

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