午後からブルースのB.B. KingをBGMにして、雑事をこなしておりました。B.B. Kingがクラプトンと歌っていた"Please Send Me Someone to Love"は、静かな味わいがあり名作でした。
そこから、Red Garlandの1957年リリースのアルバムRed Garland's Pianoの中の"Please Send Me Someone to Love"をリピートで聴いておりました。
Red Garland - piano
Paul Chambers - bass
Art Taylor - drums
アルバムトップの曲がPercy Mayfieldの代表作の"Please Send Me Someone to Love"が収録されているのもブルースファンである私には嬉しい作品。
天国の神様、どうか全ての人ために「理解(納得)」と「心の平穏」を送ってください。それがもし私の望みすぎでしたら、誰か愛する人を私に送ってください・・・。
表現は控えめなのかもしれませんが、このお願いは「執着」以外の何ものでもありません。「執着する恋しい人」を送ってもらったら、苦しみが消えるのか???いいえ、ますます悩みは増えることでしょう。
先ずは、執着から離れ、ありのままの自分を「理解(納得)」=「肯定する」ことの方が、「心の平穏」に近づくことができるというのに、人間とは欲ばりなものです。
上手くいかないことの元凶から真っ先に自分を外して、その責任を自分以外から見出そうとする・・・やはり人間とは欲ばりで、驕慢ですね。
しかし、Red Garlandのピアノはそんな「執着」は感じさせずに、淡々と今あることに納得しなさいと説いている様に聴こえてきます。
チェンバースのベースもテイラーのドラムも達観した世界を描いています。
Garlandのピアノには、立派な説教師のセンスがある様です。