先日、寝ている間にFIFAワールドカップで、日本チームが格上のドイツに勝利したと・・・驚きました。
そのニュースの裏で、ヨーロッパの国々は、カタールの人権問題に対する抗議が盛んに行われているようです。併せて大会会場建設で6500人もの外国人労働者が死亡とは、FIFAの運営管理が極めて杜撰だった事が露呈されました。
オリンピックでもIOCの商業主義や、東京オリンピックでの様々な金の問題が取り上げられていましたが、FIFAも同様の体質である事が判明し、スポーツの祭典や、ワールドカップのコピーを見ると人間の持つ「貪欲」が見え、残念なダークな印象を持ってしまいます。
スポーツの世界もカネまみれのダークな世界。もっとスッキリと楽しめるワールドカップであって欲しいと思います。
唯一ワールドカップで、爽やかな印象を与えてくれたのが、日本人サポーターの競技場の清掃。日本以外の試合でも清掃作業をしている事が海外のメディアの話題になっています。自分の利益だけ求めてゴミをその場に捨て去る観客。一方で、そのゴミを競技場や開催国への敬意を込めて掃除する日本人サポーターには「自利利他」の心があるように思えます。
「貪欲」の真反対にある「利他」の心。海外のメディアが驚きを持って取り上げるのも頷けます。
美しい行為を見ると、素直に感謝でき尊敬するものです。
日本人サポーターの「利他」の心に感謝して、ドビュッシーの名曲ベルガマスク組曲より心を浄化してくれるように美しいミシェル・ベロフの「月の光」聴く事に致します。