ポール・スミスを再認識して以来、ずっと聴いていますが、ポール・スミスはカクテルジャズには欠かせないピアニストだと思っています。熱心なジャズファンからは「カクテルピアノがいいのかぁ?」と冷ややかなご指摘をいただきそうですが、永遠のアマチュアである留五郎の評価の物差しは、「心地よいか、心地よくないか」であり、その意味でポール・スミスは、心地よさ100%と言えましょう。

 

ですが、この5.1サラウンドレコーディングされた1996年のアルバムThe Paul Smith Trioでは、ポール・スミスもさることながら、ベーシストのジム・デジュリオのベースの録音が非常に「心地よい」のでありまして、いくらかエコーをおびたベースですが、輪郭はくっきりしており、非常に歯切れの良いサウンド。ベースがピアノとほぼ同じボリュームでミキシングされているのも嬉しいです。

 

ポール・スミスの晩年の作品である本作は、DVD-Videoとして販売されていましたが、現在は品切れ中。CDも同様に市場には無し。

 

私は、結局、AppleMusicからアルバムをダウンロードしました。

 

1. On Green Dolphin Street 
2. Just Friends
3. Lullaby Of Birdland
4. A Nightingale Sang In Berkley Square
5. It Never Entered My Mind
6. One Note Samba
7. Have You Met Miss Jones
8. Yours Is My Heart Alone
9. Yardbird Suite
10. The Surrey With The Fringe On Top

 

Paul Smith - piano
Jim DeJulio -  acoustic bass
Dave Tull - drums

 

AIX Records