大好きなピアニストのジュニア・マンスの悲報を聴き、とても残念に思いました。今、ジュニア・マンスの作品を聴きながら、マンスは92歳の大往生なのだと、思い直しています。

 

スインギーで決してはしゃがず、落ち着いた大人のジャズを聴かせてくれたマンスは、その人格も含めて好々爺であっただろうと勝手に想像しています。

 

マンスは年齢によって、その表現が変化していったのかもしれませんが、私にはずっと一貫して清浄な音を紡いでいた様に感じます。あまりの濁りのなさに拍子抜けされるジャズファンの方もいらっしゃるでしょうが、私には、その濁りの無さがマンスの特徴であり、心地よさだと感じています。


1.Looptown
2.Letter from Home
3.Girl of My Dreams
4.63rd Street Theme
5.Smokey Blues
6.9:20 Special
7.Bingo Domingo
8.You Are Too Beautiful

Junior Mance(p), Larry Gales(b), Ben Riley(ds)
 

1961年のライブアルバムat the Club Village Vanguardから、リチャード・ロジャース(作曲)とロレンツ・ハート(歌詞)の名曲You Are Too Beautifulをお聴きください。