本作のレーベルはいつものECM。"沈黙の次に美しい音"として知られるドイツのECMレーベルですから、「静かで美しい」のフィルターが被せられているのは当然なのでしょう。

 

また、逆にキースの旋律のイメージがECMに合っていたのかもしれませんが・・・、キースのレーベルはECMが多いですね。

 

Standards Vol. 1 は、現代ジャズ・ピアノ・トリオの礎を築いた歴史的傑作としても特筆される・・・とセールスコピーにあります。同じ時に録音されたStandards Vol. 2も、当然ながら同じ評価が与えられても良いと思います。

 

キースの即興のヴァリエーションは、他のビッグネームのアーティストと同じ様に多くの引き出しを持っているのですが、ピーコック、デジョネットと組んだこのトリオの応答性は、聴く度に実に見事だと感じます。

 

トラッキングリスト:

A1. So Tender (Keith Jarrett) 7:15
A2. Moon And Sand (Alec Wilder, Mortimer Palitz, William Engvick) 8:55
A3. In Love In Vain (Jerome Kern, Leo Robin) 7:06
B1. Never Let Me Go (Jay Livingston & Raymond Evans) 7:42
B2. If I Should Lose You (Leo Robin, Ralph Rainger) 8:29
B3. I Fall In Love Too Easily (Jules Styne, Sammy Cahn) 5:12

パーソネル:
Keith Jarrett(p), Gary Peacock(b), Jack DeJohnette(ds)

 

キースのオリジナル曲を貼り付けておきましょう。