私にとって音楽を聴く事は、日々の習慣。朝の出勤と夜の帰宅時には、iPodでその日の気分の音楽を楽しんでいます。
iPodには、ジャズ、クラシック、ブルース、ファド、ロック、カントリー、ポップス、R&B、歌謡曲、伝統芸能まで様々なジャンルの音源を保存。
帰宅してからは、サブのオーディオセットへMacから光接続で、デジタル信号を入力して再生。
Macは、3.5mmのヘッドフォン端子の奥に光接続用の端子が備わっているので、これを使っています。
Macユーザーでもオーディオに関心が無ければ、アナログとデジタルの両方の信号を取り出せる事をご存知でない方は多いのではないでしょうか。
3.5mmピンジャックからのアナログ信号出力と、デジタル信号出力との音質の差を真剣に聴き比べた事は無いので、どちらが良いのか私には分からない。
ただ、デジタル信号で出力した方が、アナログ信号に混入するパソコン内部のノイズから開放されるので、理論上は光でデジタル出力した方が良い様に思います。
このデジタル出力をした場合、オーディオ再生の為には、DAC内蔵型のアンプか、プリアンプの前にDACそのものが必要となります。
さて、ここで本題!iTunesを高音質で聴く為には、Macでの一工夫が必要になります。それが「機器セットの設定」です。
詳しくは、下記のプロケーブルさんのURLをご覧下さい。とても簡単な設定で、高音質を得る事が出来ます。勿論、音楽ソースは無圧縮でリッピングしている事が前提ですが。
で、Audio MIDI設定の中の「オーディオ出力」のフォーマットは、信号を受けるDACの能力に応じて、その数値を変えます。私の場合は、アンプのサンプリングレートに合わせて、48000.0Hzに設定しています。

私は、サブセットにバブル期のDAC内蔵型アンプを使っています。
VictorのAX-Z921全段A級アンプ。DAC内蔵型プリメインアンプで、ジッターフリーの回路が組み込まれており、現在のアンプと比較しても、驚くほど手がこんでいます。このアンプには、現在でも高音質録音方式で知られるK2回路が組み込まれており信頼性も高い。

このアンプにMacから無圧縮のデータを入力して聴くと、かなりレコード再生に近い音質となる様に思います。(レコード再生には及ばないのは、CDでカットされた高域成分の欠如が原因だと思われる。)
Macから光デジタル出力でも、iTunesのイコライザーが使えるので、音質に不足があれば、それを使って補正します。
以前は、アナログのグラフィックイコライザーもセットに組み込んでいたが、録音年代や、ジャンル、レーベルの録音エンジニアの腕や感性が、それぞれのアルバムで異なるので、調整するのが面倒になり、メインシステムから外してしまいました。
それよりも、iTunesのイコライザー設定を複数作ってプリセットしておけば、実にラク。細かな設定は出来ませんが、アナログのイコライザーで片ch30バンドずつ設定するのは、時間がかかり過ぎますしね。
また、普段良く聴いているジャズは、いろいろなジャズマンが、セッションのパートナーを変えて膨大な量のアルバムをリリースしているので、メンバー構成を覚える事が出来ない。そんなストレスには、iTunesのコメント欄にそのアルバムのパーソネルを全員書き込んでおけば、好きなプレーヤーが参加しているアルバムに簡単に絞り込む事が出来ます。
またiTunesで、曲名順にソート出来るのもありがたい。好きな曲を違ったアーティストで聴き比べるのは、実に楽しいものです。Please send me someone to love.や、Come rain or come shine、Wayfaring stranger、The Thrill is Gone、I Can't Get Startedなど。
もう一つiTunesで、ありがたいのは、5000枚近いアルバムストックの中から、目的のアルバムを探す手間が省ける事。
私の様なグータラな音楽愛好家には、PCオーディオは、使い方の工夫次第で、手放せないシステムになっています。