このごろの子どもたちの行動を見ていると、深く考えることなしに、ただおもしろいからとかむかつくからという気持ちのまま、常識では考えられないようなことをやっている。私は、ひとえに教育の問題だと考えている。道徳の授業は受けているが、実生活と結びついていない。道徳の知識と行動を結びつける思考力が育っていないのだ。週5日制にともなったゆとり教育の実施が原因だと考えている。土曜日の授業がなくなったことで、ただでさえ勉強嫌いな子どもが、頭をつかう場と時間がうばわれた。授業内容を減らし、学習に対する集中力や忍耐力がなくなり、自ら考える力も弱くなった。結局、裕福な家庭は、土曜日も授業をやっている私学や塾に通わせ、学力を付けていた。そして、大人になった時に、十分勉強している者としていない者との学力差が収入の差となって、現に今、格差社会をつくっている。現在、国民の3分の1が、まともに日本語の問題文を理解できない現状がある。教育の改革は、もっと長いスパンで考えるべきであった。あまりにも性急に改革して取り返しのつかないことになっていることに気が付いていない。プログラミングや英語より先に、日本語でしっかり考える力をつけるべきだ。このままでは、国が弱体化する。私たちで、なんとかできないものか。政府が開く教育審議会の答申を受け、目先の新しい取り組みをアピールするのにやっきとなり、十分な検証もなく、文部科学省がゆとり教育を実施した。各地方の住民が参加できる国民会議を開き、広く一般の意見を聞くのはどうか。裁判員制度よりも先に取り組むべきであった。身内への忖度や嘘の統計を出す行政には、まかせてはいられない。