急性悪性間葉系腫瘍(肝臓肉腫) で
余命1ヶ月を宣告され
「(西洋)医学では手の施しようがない」と言われた文太さん
免疫療法始めました
リエコサさんに相談したら
ホリスティック療法、丸山ワクチンや高濃度ビタミンC点滴などをしてくれる、我が家から通える病院
「“M”ホスピタル」を教えてくれました
高度医療病院から帰宅してすぐに“M”ホスピタルに電話
状況を説明すると、院長先生は丁寧に次々と免疫療法の手段を話して下さいました
次の日
7月4日
早速“M”ホスピタルへ
すぐに丸山ワクチン
2日おきに家でも丸山ワクチンを皮下注射しなければいけないので
のっぽさんが指導を受けました
そして免疫力を上げるには体(尿)をアルカリ性に変えなければならないそうで
食べ物を鶏肉から魚メインに変え、乳製品も禁止
文太さんの今までの食生活をガラリと変えることになりました
サプリもたくさん
7月5日
毎日、尿検査でpHを調べます
この頃、文太さんは食べ物を残すようになっていて
後ろ足が少しもつれるようにもなっていました
(魚メインが嫌なのではなく食欲はあるのに気持ち悪くて食べようとしない感じでした)
手であげると食べてくれたりもしてました
7月6日
丸山ワクチン2回目
家でのっぽさんが皮下注射しました
この日は比較的元気で魚メインの手作りご飯を食べてくれました
7月7日
今までの文太さんは真水を好まなくてプレーンヨーグルト水をいつも飲んでいたのですが
乳製品禁止になって豆乳水に変えました
しかし、この日からそれも飲まなくなって、
真水をガブガブ飲み始めました
(先生が言うには、水分をとろうとしている訳ではなく
気持ち悪さをごまかすために飲んでいるんでしょうと)
フルーツは割と食べてくれていたので
のっぽさんがどんどん買って来た
しかし、それもほとんど食べなくなって
ねっとりした焼き芋を好んで食べてくれていました
(焼き芋の中にこっそりサプリを入れて食べさせていました)
魚メインのご飯も少ししか食べません
と言うか、相変わらず食べたくても食べれない感じでした
7月8日
朝からご飯を食べません
丸山ワクチン3回目
あまりにもご飯を食べないので病院へ行きました
やはり食べないと体力がなくなるので
静脈点滴(栄養補給)、
本当は尿がアルカリ性になってからの方が効果があるのですが
待っていられないので高濃度ビタミンC点滴も始めました
7月9日
ご飯と言うご飯は食べません
魚メインのご飯がチワラブさんから届きました
チワラブさんには色々相談していて、
ほぼ毎日ラインをしたり、電話で教えてくれたり、
心の支えでした
文太さんはしんどそう
ご飯を食べないので体力がなくなってきている感じ
7月10日
丸山ワクチン4回目
変わらずご飯を食べません
今日は病院の日
静脈点滴(栄養補給)、高濃度ビタミンC点滴2回目
文太さん頑張っています
ご飯を食べない日が続いているので
家でも皮下点滴をすることになりました
夜中に発熱
夜間救急病院へ行こうと電話をしました
末期ガンであることを伝えると
「来られても点滴くらいしか出来ないと思いますよ」と言われました
しかも外は暴風、豪雨
そんな中、点滴くらいしかやってもらえないのに文太さんを連れ出すほうがかわいそう
アイスノン、保冷剤などで体を冷やしました
7月11日
朝からとにかく皮下点滴
生理食塩液をどんどん入れないと
ビリルビン脳症になる可能性があるそうで
すでに文太さんの尿からビリルビンが検出されていました
ビリルビン脳症は黄疸が出て、ひどいと痙攣するそうです
熱は下がりません
“M”ホスピタルは夕方にならないと電話もつながりません
仕方がないのでかかりつけ医に電話をして状況を話しました
皮下点滴、皮下注射を家でしてることを伝えると
非ステロイド性消炎鎮痛薬の皮下注射を渡してもらえることになり、
休診日にもかかわらず、のっぽさんが病院に受け取りに行きました
(わんこの解熱剤と言うものはないみたいです)
そしてバスタオルを濡らして体を覆って扇風機などで冷やしてあげてと指示を受けました
こうなっては「アルカリ性にするとかどうでもいい!」と
文太さんが今まで食べていた、鶏肉の私の手作りご飯をあげました
そうするとなんと!
いつもの量よりは少ないですが完食してくれました
ぶんちゃ~ん
「焼き芋を好んで食べてくれる」と言うのを知って
D&L家から焼き芋がたくさん届きました
感謝、感謝です
7月12日
消炎鎮痛薬が効いたのか、熱が少し下がり落ち着いた様子
“M”ホスピタルに電話をして発熱の一連を話すと
24時間効果が持続する消炎鎮痛薬(皮下注射)と、
生理食塩液に入れる抗生剤を出してくれるというので
のっぽさんが受け取りに行きました
「とにかく脳症にならないように、生理食塩液を多く注入して体内の悪い体液?を薄めて」と言われ
朝晩、皮下点滴しました
「体力をつけるために、食べてくれるのなら何でも良いので鶏肉系に戻した」とチワラブさんに話したら、
すぐに鶏肉系のご飯を送ってくれました
ありがた過ぎて言葉が出ませんでした
7月13日
後ろ足に力が入らなくなっていた文太さんは自力で歩くことが出来ません
少し前に「寝ている時間が増えると床ずれが心配」とチワラブさんに相談したら
「ウォーターベッドが良いよ」と教えてくれて、
ネットで買えるサイトを送ってくれてました
ポチッた次の日に届いていたのを用意しました
水を入れると、これがかなり重い
頑張ってスタンバイすると
文太さん、気持ちが良いのかスヤスヤ寝てくれました
微熱が続いていたのでひんやり気持ちが良かったのでしょう
何か口にしてくれるうちにと
文太さんの大好物のミニストップのソフトクリームをのっぽさんが買って来て、
手であげるとぺろぺろっと舐めてくれました
朝晩の皮下点滴、消炎鎮痛薬など、
1日5本くらい針を文太さんに刺さなければいけません
のっぽさんもつらいのを我慢してやってくれてました
7月14日
朝からまた熱が出ました
とにかく皮下点滴
午前中はウォーターベッドでのんびりしていた文太さん
お昼過ぎにのっぽさんが
「今すぐいつもの公園行こう!
お出掛け大好き文太さんの最後のお出掛けが病院なのは嫌や!
暑いし少し無理させるけど、今すぐ行こう!!」
梅雨明けしていないのでどんより曇り空
でも雨は降っていなかったので文太さんを車に乗せいつもの公園へ(車で10分)
公園の駐車場のゲートをくぐると
文太さんはいつものように『ん?ここはどこ?』と頭を上げました
カートに乗せて(体の下には保冷剤を敷き)いつもの散歩道
少しガタガタして文太さんは2度ほど振り返る
(振り返る力が残っていた)
季節ごとのお花が咲いてる円形花壇へ
ひまわり
私が大好きなひまわり
「ぶんちゃん、ひまわり咲いてるよ!」
あまり長くは居られません
すぐに駐車場へ
途中、しばらく水が出ていなかったはずの噴水が
文太さんが通るタイミングで噴出した
「ぶんちゃん、水出てるよ!」
急いで帰宅し、ベッドに横になったとたんにわか雨
すごい!やっぱり文太さん晴れ男
そうしてると
文太さんに黄疸が出始めました
夜の皮下点滴の時間です
しかし、私ものっぽさんも何かを感じて
「もう点滴やめよう。
これ以上今の文に針を刺すのは俺無理や・・・」
こうして二人が見守る中
文太さんの目がうつろになってきました
「ぶんちゃん!!」
私の呼び声で二度意識が戻ったのですが
その後、はっきりといつものくりくりお目目になって私たちを見て
尻尾がピーンと上に上がり息を引き取りました
すぐに脈も止まりました
「もういいよ。もう頑張らんでもいいよ」
19時08分28秒
文太さん永眠