海堂 尊
螺鈿迷宮

画像では分かりづらいんだけど

これ、実物はホログラムでキラキラキラキラですわ。びっくりした。


いままでの「バチスタ 」シリーズと表紙の雰囲気が違う~

・・・と思ったら出版社が違うそうだ。ほぉ。

でも白鳥は出てくるし、今まで謎だった氷姫も登場!

この氷姫がクセモノなんだなぁー。


前の2作は軽い印象だったけれど

この作品はちょっと風味が違う。

終末医療という重いテーマで考えさせられた。

チューブにがんじがらめになって生かされているのは

患者本人の意思なのか。

それとも物語中に出てくる三婆のように

最期ぎりぎりまで自分の意思で働くのがいいことなのか。


父と2人の娘が医師として働く桜宮病院は

外見では理想の終末医療を行っているように見える。

しかし実情は医療の闇を受け持つ役割をしていた。

この病院に潜入する天馬大吉クンがおとぼけキャラで

主義主張が感じられないので

かえって周りの個性の強さが際立った気がする。


だけどクライマックスで犯人の自白をとうとうと聞かされ

真実を抱え込んだまま消失、というところが

一昔前の探偵ものというか、2時間サスペンスドラマというか

勝手に自己完結している感じでいやだったなぁ。


作者の海堂さんってお医者さんなんでしょ?

よくこれだけのものを書ける時間と気力があるなぁー。

1日24時間じゃ足りないだろうね。




読後満足度    ★★★☆