著者: 恩田 陸
タイトル: ライオンハート


時空を越えて出会う、エリザベスとエドワード。
でもいつも、あまり長い間一緒にいられない。
出会った時、お互いのことを知っている時もあれば知らないこともある。
でも出会えばわかるのだ、それが運命のその人だと。


2人の魂の出会いが5つの短編で語られる。
そしていつも2人の間にあるのは白いハンカチ。
そこには from E. to E. with love の刺繍が。
エドワードからエリザベスへ。エリザベスからエドワードへ。


この出会いと別れはどこから始まったのか?
物語が進むうち、エドワードはついに辿り着く。
エリザベスの心の中に。


読み進むほどにつながってゆくエピソードの鎖。
そして鎖が長くなればなるほど、心の宇宙の広さに気がつく。
SFでありメロドラマであり、哲学的である。


惹かれ合う魂、という純愛的なモチーフは
だれもが興味のあるものじゃないかな、と思う。
ある日心の中に湧き上がる未だ見ぬ人。

理屈じゃなく感覚でわかる運命。


素敵だけれど、待ち続けるのはしんどいなぁ。



読後満足度      ★★★