わたしは夢の中で見た
主とともに海辺を歩む自分と
空の銀幕に映る
過ぎ去ったわたしの生涯のすべての日々とを
なんと砂の上には
毎日の歩みをしるすふたりのあしあとが
並んで残っているではないか
ひとりのはわたしの
もうひとりのは主の
しかし、ところによっては
ひとり分のあしあとしか見当たらない
それは、よりによってわたしの人生で
最も困難でつらく
耐えがたかった日々にあたっている
そこでわたしは主に不服をいった
「主よ、
わたしはあなたとともに生きることを選び
あなたはいつもわたしとともにいると
約束してくださいましたね
それなのになぜ、わたしを独り
置き去りにされたのですか
それも、わたしが最もつらかった日々に」
すると、主はお答えになった
「わが子よ、
わたしがあなたを愛していることを
あなたはよく知っているはずだ
わたしは一度もあなたを見捨てたことはない
ひとり分のあしあとしか
残っていないところは
まさにあなたを腕に抱きあげ
わたしが運んであげた日々だったのだよ」
――「あしあと」
M.フィッシュバック・パワーズ
