クロアチアはダルマチア地方の土着品種の葡萄、プラバッツ・マリ。
プラヴァッツ・マリとは有名なカルフォルニアワイン-の品種ジンファンデル、イタリアワイン-プリミティーヴォの兄弟品種でクロアチアのダルマチア地方の土着品種である。
主人が丹精込めて仕込むワインがクロアチアのワインの国際コンテストで連続金賞受賞している。
葡萄は先祖代々受け継がれている。
主人の御爺さんとお父さんが1950年に植えた葡萄。
御爺さんもお父さんももうこの世にはいない。
孫の顔も見ることはなかった。
でも
自分が植えた葡萄が今は孫、息子に受け継がれ、曾孫、孫の名前が
その葡萄で作られたワインに付いている。
伝統を守りツアリッチ家の教え通り作られたワインが金賞を受賞。
今は亡き御爺さんとお父さんのことをふと思ってみる。
どこかで喜んで笑っているかな。
ただのワインかも知れない。
でも創った人の想いや歴史を想像するとますます美味しさが増す。
世の中美味しいもので溢れているけれど、
その一つ一つの美味しいものに作り手がいる。
「美味しいもの」の向こう側にある作り手のストーリーに思いを馳せると、
また違った「おいしさ」が生まれるのではないだろうか。
ワインもオリーブオイルも、「素材」から「製品」まで一人の人が丹精込めて作っている。
考えて見たら、そんな食べ物を口にする機会って少ないなって思う。
改めて島に受け継がれている暮らしのありがたみを感じる。