匝瑳カルチュア発信基地~TADAYA2さん閉店! | 匝瑳市議会議員 都祭広一(とまつり広一)のブログ

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一生匝瑳! 一生世のため人のため!
とまつり広一の活動記

にきびの跡もままならない中学生のころ、

毎週水曜日の夕暮れ時は、

今は亡き友と一緒に

多田屋の本店へ自転車で通うのが恒例であった。


一つの目的は少年マガジンと

少年サンデーの購入。

そしてもう一つは、

決まって店の奥で参考書をめくっている

隣の中学校のマドンナに会うためである。


ある日、彼女は

参考書のコーナーではなく

別のコーナーで編み物の本を拡げていた。

しばらくして、

その姿を見かけることはなくなってしまった。


寒くなった冬の夕方、

店につながる横の路地を、

学ランを着た高校生と

手をつないで歩く彼女の姿があった。

しかもおそろいのマフラーで・・・

鼻たれ中学生失恋の日であった。




1月24日、匝瑳のカルチュア発信基地が

一つ消えてしまった。

匝瑳市に本店を構える、

老舗の多田屋さんが運営するTADAYA2である。


平成2年2月に、

八日市場駅寄りの

国道沿いに開店したTADAYA2では、

本、文具の販売だけではなく、

ビデオやCDのレンタルのできる

複合型の店舗として、

瞬く間に市民の中に定着していった。

自宅で気軽に映画を観たり、

音楽を楽しんだりと

マスメディアの情報発信とともに

まさに、市民のカルチャを

先導していたと

いっても過言ではないであろう。


市内の高校に通う学生たちにとっても、

友人との待ち合わせや

駅への通り道として

日常の中に溶け込んだ一つの風景であった。

皆それぞれに思い出が甦るにちがいない。



年末に駅前の不二家さんも閉店した。

バタークリームしか知らなかった頃、

不二家の生クリームケーキを

ごちそうになった衝撃は忘れられない!

頭の中にペコちゃんが駆け巡った瞬間であった!



思い出の店がなくなるのは、

時代の流れというだけではあまりにも寂しい。

商工業の発展!

口だけではなく行動しなくてはならない!





店員さんに感謝!