最近

女性を二人も泣かせちゃいました


仕事柄、病気を患っている人に会う機会が多いのです

ここ10日の間に

末期癌

筋委縮性側索硬化症

どんどんどんどん弱っていく病気を患っている60代の男性に二人に会いました


末期癌の男性は7月15日に会いました

ものすごく元気でした

片足で立つこともできて

ハツラツとお話しをしてくれました

でも

7月22日に入院となりました

2回目に会ったのは7月25日

痛みで背中を丸め

意識も混濁していて立ち上がることもできませんでした

奥さんは俺との会話中に我慢できず泣き出しちゃいました

ちょっと前まで元気で笑顔で「普通の生活」をしていた夫の変わりようと

医師に「もって1週間」と言われたショックで肩を震わせ我慢できず

俺の前で泣き出しちゃいました

7月27日訃報を聞きました

たった12日

こんなにも人間ってもろいのかと思うくらい

急激に弱って

あっと言う間に逝ってしまいました


筋委縮性側索硬化症の男性

どんどん筋力が衰えていく病気

一人で立つことも歩くこともできません

男が一人で歩けなくなる

こんなに辛いことはないでしょう

奥さんは無理して明るく振舞っているようでした

でも

会話中に我慢できず泣き出しちゃいました

治らない病気

一日一日が過ぎていくごとに弱っていく病気

覚悟を決めているのでしょうか

さっぱりとした顔をしていました

でも

泣き出しちゃいました

どうしていいのか分からないと泣いていました

一日過ごせたという喜びと

一日過ぎて弱ってしまう現実が同時にやってくるのです

俺は

「一人で抱えないで周りに甘えてください」

としか言えませんでした

若造の言葉に奥さんは涙を拭いて笑顔で返してくれました

俺はなんて無力なんでしょう


「あなたの手は無力ですか?」

そんな言葉を聞いたことがあります

ほんの少しでも力になれればと思いますが

無力かもしれません


少しでも力になりたいのだけれど

まだまだですわ