前橋市ピアノ教室永井です
オンラインセミナー第2弾『カワイこどもピアノコンクール連弾部門課題曲の研究』を受講しました。
カワイこどもピアノコンクールはソロと連弾部門があります。
レッスンの中でも連弾で弾くことはあってもコンクールで先生と生徒の連弾というのは他に少ないので1曲を掘り下げて連弾をする機会は少ないと思います。
カワイこどもピアノコンクールを通して生徒との連弾を毎年楽しむことが出来ています。
課題曲から計13曲を解説してくださいました。
連弾曲を練習するのに大切な4つのポイント
①楽曲の音楽的要素を知る
どこのどのパートにどんな役割があるのか曲の構成を知ってバランス良く耳で音色や響き、お互いのパートを聞く。先生と生徒の連弾の場合生徒がプリモを弾くのでメロディーのタッチや響きが弱くならないように生徒のタッチバランスを強化していかなくてはいけない。メロディーを一緒に歌ったり、先生が歌ったりして声部バランスや呼吸を揃える。生徒のタッチが弱い場合はベースのラインで厚みを広げる。強く出そうと思うと叩いてしまったりするので指先は締めるけど手首の脱力を意識させる。鍵盤ではなく机の上など固いところでフォルテタッチ、その後の脱力の練習をする。
②楽譜に記載されている事を見落としなく演奏に反映する
ソロでも大切な事ですが楽譜に記載されている強弱、アーティキュレーション、タイトルにあったテンポなど。
強弱は楽譜に記載されていなくても音型に伴って自然なクレッシェンド、デクレッシェンドをつける。
※ソロとの違いで注意すること
メロディーとベースに対して内声のハーモニーのバランスが出過ぎていないか、縦のバランスをよく聴く。
フォルテとあってもメロディーとのバランスに注意して全部のパートがフォルテではないということ。
③ペダルを効果的に使う
これはセコンドを弾く先生が気をつけることですがコンクール会場でのピアノの音量や響き方を聴いて判断しながらペダルの踏む量や深さをコントロールする。
耳で響きをよく聴く。レッスン室で弾くのと広いホールで弾くのでは響き方に違いがあるということ。
④ある程度仕上がったら録音して客観的に一緒に聴く
これは全体バランスを確認するのにとても有効です。
私も必ず連弾は録画して音量のバランスを一緒に確認します。こんな風に弾いているつもりはなかったけど音が飛びだしているなとかバランスが悪いなと言うのは録画して初めて気づくこともあります。
そしてその気づきに注意しながらもう一度録画してバランスが良くなったか確認します。
そうすることで完成度を高めていきます。
連弾を通して生徒には声部バランスや呼吸の取り方などを学んで欲しいと思います。。
先生と心を一つにして2人で一つの音楽を作り上げるという経験はソロでは経験できない
とても貴重な経験です。
より音を聴こうとしますので集中力がアップします。
それはソロ演奏にも良い影響を与えてくれます。
どんな仕上がりになるのか楽しみながらレッスンしていきたいと思います。
セミナーで使用した楽譜