■春雨(はるさめ)

緑豆(りょくとう)から作られるアジアの乾麺。 ジャガイモやサツマイモのでんぷんから作られる物もある。名前は「春に降る細い雨」に由来している。


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調理前の乾燥した春雨

中国語 冬粉
繁体字 粉絲
簡体字 粉丝
ハングル 당면 / 호면
漢字 唐麵 / 胡麵
ベトナム語 Miến / Bún tàu / Bún tào
チュニョ 麵
タイ語 วุ้นเส้น (wun sen)

中国で作られアジアの広い地域に広がった食材である。中国語では「粉糸」(フェンスー)または「粉条」(フェンティアオ 拼音: fěntiáo )という。台湾では「冬粉」(北京語: トンフェン、ミン南語: タンフン)という。

麻婆春雨

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●歴史

日本には禅宗の精進料理である普茶料理の材料として、中国から鎌倉時代に伝来したといわれる。

●製法

緑豆、ジャガイモ、サツマイモなどのでんぷんを熱湯で練った糊に、でんぷんと湯を加えながら練り上げて生地をつくる。この生地を直径が1mmほどの穴の開いた容器から熱湯中に押し出して煮沸し、水冷後に凍結させ、さらに天日乾燥して作られる。

●産地

中国においては、山東省龍口市が産地として有名であるが、実際の産地は招遠市の方が主である。龍口ブランドの商品は日本にも輸入されている。

日本においては、奈良県が主産地で、桜井市と御所市で全国の生産の約6割を占めている。中国では緑豆のものが主流で、日本においては緑豆でんぷんが入手しにくかったため、ジャガイモなどの芋でんぷんに変えられている。

●食べ方

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四川の春雨料理 螞蟻上樹

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韓国の春雨料理 チャプチェ

水か湯で少し戻してから加熱し、煮物や炒め物にする。冷ましてチャプチェや春雨サラダのような和え物料理にもする。

中華料理では、麻婆春雨などのように炒め物や汁の少ない鍋料理などの主役になるほか、春巻きなどの具にしたり、麺料理として使われる。水で戻さずに、乾燥した状態のまま油で揚げると、白くなり、数倍のかさに膨れる特性があるため、皿と料理の間に敷き付け合わせにするなどの調理法がある。春雨を使った一般的な料理に四川料理の、春雨を挽き肉と煮込んで唐辛子で味付けた「螞蟻上樹」(マーイーシャンシュー)がある。また、歯ごたえやスープを吸う特性を生かしてフカヒレの代用として使う事もある。

タイでは「ウンセン」(タイ語: วุ้นเส้น)と呼び、和え物や鍋物にされる。トムヤムクンなどのスープ料理に春雨を入れることもある。

朝鮮半島では「タンミョン」(唐麺、朝鮮語: 당면)、または「ホミョン」(胡麺、朝鮮語: 호면)と呼ばれ、水で戻した春雨を野菜類と一緒にごま油で炒めたチャプチェとして供されることが多い。

日本では鍋料理の具のひとつとして使われたり、煮戻してごま油や少量の唐辛子などで中華風に味付けして、「中華サラダ」とすることが多い。短く切った春雨を揚げ物の衣にしたものを、日本では春雨揚げと呼ぶ。

熊本県中部の郷土料理である「太平燕」(タイピーエン)は、本来ワンタンスープのような中華料理であったが、日本で変化して春雨を主体にした一種の麺料理となった。それまで、春雨をあまり麺類と認識していなかった日本では珍しい料理である。

近年の日本では、中華料理や東南アジア料理の、麺として春雨を使った商品も数多く販売されているが、麺料理の一種というよりは、緑豆で作る春雨のカロリーが小麦粉の麺類よりも低めであることから、ダイエット志向のインスタント食品として扱われている場合が多い。もっとも麺料理としても、低カロリーなラーメン、焼きそば風のスナックとして普及している。

●粉皮

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日本のカップ入り即席春雨

シート状に蒸して作るものを「粉皮」(フェンピー、fěnpí)と呼び、主に和え物に用いる。俗に板春雨(いたはるさめ)と呼ばれることもある。

●リンク

商品知識(春雨の調理適性) 農林水産消費安全技術センター


■太平燕

福州語で「タイピンイェン」と読む、中国福建省福州の郷土料理。スープワンタンの一種。

「たいぴーえん」または「たいぴんえん」と読み、日本でアレンジされた中華料理の一種。春雨スープにエビ、イカ、豚肉、白菜、タケノコ、キクラゲなどの五目炒めを合わせ、揚げ玉子を添えたもの。熊本県の郷土料理。麺料理の一種。

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日本の太平燕

●中国の太平燕

「タイピンイェン」は、中国福建省福州市の郷土料理。アヒルのゆで卵を入れたスープワンタンのようなものである。アヒルの卵は福州語で「鴨卵 アッロウン」というが、「圧乱」(戦乱を鎮める)と同音であり、しゃれ言葉で「太平 タイビン」とも言われる。

戦乱が鎮まれば、天下太平という訳である。また、福州市には「扁肉燕」(福州語 ビェンニュッイェン)という、豚肉を叩き潰してサツマイモでん粉といっしょに練り込んだ独特の歯ごたえのワンタン用の皮があり「燕」とも略される。

この二つの素材を組み合わせた料理が「太平燕」であり、「燕」は「宴」と同音であることから、「太平宴」(平和なうたげ)として縁起が良い名前となり、結婚式などの宴席料理として作られている。台湾海峡を隔てて、福州出身者が少なくない台湾においても、宴会料理として出される場合がある。

なお、中国語の方言で鳥の卵を「卵」と呼ぶのは浙江省南部、福建省、広東省東部、北部、西部、海南省などと台湾に限られ、他の地域では「蛋」と呼ぶため、しゃれ言葉にならないばかりか、「鴨蛋」(アヒルの卵)には、テストの「零点」という意味もあり、めでたいイメージはない。

●日本の太平燕

「たいぴーえん」または「たいぴんえん」は、福州料理の太平燕を明治時代に華僑が日本に伝えたものと言われる。伝来後は、日本で入手しづらいアヒルの卵の代わりにニワトリの揚げ卵(虎皮蛋)を、扁肉燕の代わりに春雨を用いたものと考えられる。このアレンジによって、それまでスープ料理であった太平燕が麺料理に変質した。

日本では長崎県、福岡県、神奈川県、東京都などの個別の中華料理店と、熊本を拠点にして日本各地に店舗を持つ味千ラーメンのメニューにあるのを除けば、基本的に熊本県中部においてしか見られず、郷土料理的な位置付けとなっている。

一方、熊本市周辺では中華料理店のメニューの定番としてみられ、市の学校給食でも出されるポピュラーな料理であるため、「太平燕は日本全国にある」と勘違いしている熊本市民も少なくないが(熊本市のみならず南の宇土市、宇城市(小川)さらには県北部の南関町などでも小学校、中学校の学校給食に使われている)、熊本県北部の荒尾市で育ったタレントのヒロシは最近まで太平燕の存在すら知らなかった点に伺われるように、熊本県内でも太平燕は最近までマイナーな料理であった。

2008年9月に日高屋がメニューに採用したことで関東地方の一部地域でも食べられるようになった。このことについては「秘密のケンミンSHOW」(読売テレビ)でも紹介された。

太平燕はラーメンと同様、スープには醤油、塩、トンコツなどの味のバリエーションが存在する。また揚げ卵ではなくゆで卵やウズラの卵が入っていたりするなど、家庭や店舗によって千差万別である。また、使用される春雨については中国産の緑豆春雨が中心であるが、馬鈴薯でんぷんを主原料とした日本産春雨を使用する場合もある。

近年は、比較的低カロリーな春雨を使用し、具に野菜を豊富に使うことから、「ヘルシー志向の麺」として注目されており、2005年には東洋水産、エースコック、西日本食品工業からカップ麺として発売された。また同年に、一部のコンビニでも販売された。さらに2006年にヨネザワフーズから国内産春雨を使用したカップ太平燕が発売されている。具をレトルトパックにした商品もあり、味千ラーメンもこのような商品を販売している。

なお、長崎市内(長崎ではたいぴんえんと呼ぶ)では新地中華街の江山楼、中華園などがメニューに載せている。

●歴史

元祖は中華園(熊本市桜町「県民百貨店」8階)と言われているが、会楽園(熊本市新町)や紅蘭亭(熊本市安政町)を発祥とする説もあり、定かではない。この点について勝谷誠彦は著書「イケ麺!」(新潮社)の中で、「これらの店が創業されたのが1933年から1934年頃で、華僑は横のつながりが強いために情報交換がなされていた可能性が強く、どこが発祥というのは分からないのではないか」と分析している。

●リンク

熊本太平燕倶楽部

http://www.h2.dion.ne.jp/~taipien/

わくわくショーケースの食品・グルメ

http://wakuwaku-kumamoto.com/info/catalogue1.html


■チャプチェ

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春雨を炒めた韓国料理。

●各種表記

ハングル: 잡채
漢字: 雜菜
片仮名:
現地語読み チャプチェ
ローマ字転写: japchae

●概説

柔らかくもどした唐麺(タンミョン)と呼ばれる春雨と、細切りにした牛肉とタケノコ、同じく細切りにしたニンジン、タマネギ、ホウレンソウなどの野菜、シイタケやシメジ、キクラゲなどのキノコ類をゴマ油で炒めあわせ、醤油、食塩、砂糖などで甘辛く味をつける。隠し味としてコチュジャンを入れる場合もある。

器に盛ってゴマをふりかけ、彩りとして糸状に切った唐辛子などを飾って供する。

雜菜という漢字表記の通り、もとは野菜だけの炒め物であったとされるが、後に春雨を使うことが一般化された。また韓国の春雨はさつまいものでんぷんから作られており、日本で一般的に市販されている春雨に比べるとかなり太い。

日本の韓国料理店ではお惣菜的な扱いをされており、韓国でも料理の付け合せや韓定食の一皿として出されることが多いが、お祝いの席や多くの客を招く際などに作られる伝統的な前菜で、宴席料理でもある。

また、チャプチェをご飯の上に盛ったものを「チャプチェパプ」(잡채밥、 雜菜飯)といい、大衆食堂や中華料理店の定番メニューである。

●歴史

チャプチェは17世紀初期の李氏朝鮮時代に誕生した。当時の朝鮮王光海君が王宮で宴会を開いた際に、臣下のひとりがこの料理を発案して王に献じた。王はあまりの美味さにいたく感激し、この臣下に戶曹判書(ホジョパンソ、今で言う財務長官)の地位を与えたという。この時代のチャプチェは切った野菜と茸とタケノコを材料とするものであったが、20世紀になってから中華料理の影響で春雨も使うようになった。

●ギャラリー(色々)

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(V)o¥o(V)
■ビーフン

うるち米を原料とするライスヌードルの一種である。中国福建省や台湾、日本で食べられるものは一般的に素麺のような細長い形状をしており、日本語でビーフンというと普通これを指す。

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乾燥したビーフン

中国語 米粉
ベトナム語 bún
タイ語 เส้นหมี่ (sen mee)
マレー語 bihun
タガログ語 bihon or bijon
タミル語 சேவை (sevai)

●概要

中国南部の福建省周辺が発祥であり、漢字では米粉と表記する。日本語のビーフンは閩南語や台湾語の発音「ビーフン (bí-hún)」に由来する外来語である。東アジアの華中以南は米作地帯であり、それらの地域では小麦の生産量が少ない。そのため、小麦粉の「麺」(ミエン)ではなくライスヌードルを意味する「粉」(フェン)が日常的に食べられており、種類も多い。一般的にビーフンは乾燥させた状態で流通、販売されるが、産地では乾燥前の販売もある。

台湾や中国南部(福建語: ビーフン、北京語: ミーフェン、広東語: マイファン)、ベトナム(ベトナム語: ブン、bún)、タイ(タイ語: センミー、เส้นหมี่ )、マレーシア(マレー語: bihun)、シンガポール、フィリピン(タガログ語: pansit)、ミャンマーなどで盛んに食用とされる。

●製造法

精米して水に浸漬したうるち米を、水を加えながら挽き、ろ過してとったデンプンを加水加熱しながら練って生地をつくる。この生地を穴の空いた容器から熱湯中に押し出して煮沸し、水冷、乾燥して作られる。食べるときはしばらくぬるま湯に浸して水分をしみ込ませてから、炒めたりゆでたりする。

ビーフンは本来、中国語名「米粉」の漢字の示すとおり米の粉のみから作られるものである。現在中国で製造されている安価なビーフンの中には、芋などから生成したデンプンを漂白して純米ビーフンのように見せかけた粗悪な製品もある。台湾のビーフンも純米の製品は少数派で、トウモロコシのデンプンを混ぜて作るのが主流である。トウモロコシを添加する目的は増量だけではない。食味の向上および、茹でたあと伸び易く扱いづらかった純米ビーフンの欠点を克服するため開発された製法である。

●各地のビーフン料理

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厦門のレストランの炒米粉

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香港の潮州式魚のつみれ入り汁ビーフン

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日本の焼きビーフン

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ベトナムのブン・チャーゾー(Bún chả giò)

中国福建省や台湾では、スープに入れてスープ麺のようにする食べ方や、豚肉、エビ、野菜などを加えて炒めた焼きビーフン(炒米粉)が一般的である。油で揚げてふくらませ、料理の付け合わせなどにする例もある。

台湾では新竹市がビーフンの名産地である。新竹地域は米の生産地で、冬にビーフンの乾燥に適した冷たく乾燥した季節風が吹くことからビーフンの生産が盛んになった。「新竹米粉」はビーフンのブランド名になっており、米国や日本などにも輸出されている。台湾では通常の太いビーフン(水粉)のほかに細いビーフン(炊粉)の2種類のビーフンを常食としている。しかし製造工程ではこの二種類を区別しているが、食べる側はほとんど意識せず消費しているようである。

桂林が原産の「桂林米粉」は切り口が丸く、太い。平たいものは切粉(チェーフン)という。乾麺はあまり使われず生麺が多く使われる。ゆでたビーフンにたれのみをかけ、肉など様々な具と混ぜて食べる「滷菜粉」、豚肉のスープを注ぎいれた「湯粉」、炒めた「炒粉」など様々な調理法がある。福建以外の中国大陸ではむしろ桂林米粉が一般的である。

日本では台湾や中国福建省同様に野菜や肉類などの具材といっしょに炒めた焼きビーフンや、具材とともにスープにいれた汁ビーフンとして食べる。

ベトナムでは、ビーフンに当たるものを「bún」(ブン、粉)と称する。炒めたり、汁に入れる他、茹でただけの味のないブンに揚げた魚、揚げ春巻きの一種チャーゾー、野菜などを載せ、たれと和えながら食べるものもある。太いブンを牛肉のスープで食べるブンボーフエは有名な郷土料理。

シンガポールの名物料理のひとつとして「星洲炒米粉」(シンガポール焼きビーフン)があるが、これは福建省の焼きビーフンをカレー味に変えたものである。

タイのライスヌードルは、一般のビーフンほどの太さのものはセンミーで、太目のセンレック、きしめんのような扁平のセンヤイがある。例えばセンミー・ナームは、汁ビーフンである。

ミャンマーでも、焼きビーフンやスープビーフンは一般的な調理法だが、最も多く使われるのがサラダにする調理法。ミャンマー風ビーフンサラダ(現地名 チャーザントッ)はもどしたビーフンと千切りキャベツ、玉葱、馬鈴薯などを和え、タマリンド、魚醤などで味付ける料理。家庭で作られることはもちろん、街中の屋台などでも売られている。

●補足

中国では「麺」は小麦粉を使った粉食一般を指し、米から作るビーフンは「麺」には含まれない。

台湾新竹県公式ウェブサイト ビーフン産業

http://foreigner.hccg.gov.tw/jp/home.jsp?mserno=200808170052&serno=200808170052&contlink=content/business4_2.jsp&menudata=JapanMenu

●リンク

タイ王国大使館:麺料理

http://www.thaiembassy.jp/culture/food/food_list/food.html

桂林米粉网 (中国語)

http://www.glmfw.com/


■ライスヌードル(英語: rice noodles、中国語: 粉 fěn )

米の粉で作る麺類の総称。太さ、形状、産地によって異なる名称を持つ。米だけでなく、ジャガイモ、タピオカなどのでん粉を加えて食感を向上させたものもある。

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湖南省の平打ちライスヌードル

●概要

日本では「麺類」という言葉で、主に細長く加工した、主食用の食品を総称するが、中国語の「麵」は小麦粉をこねて作る製品を指す。一方、中国語で米を原料に作るものは「粉」と称する。また「麵」にも「粉」にも粉末という意味がある。日本では、米を原料に細長く加工した主食用の食品はさほど一般的ではなかったため、個別のタイプの加工品の呼び名(基本的に外来語)はあっても、各種を総称する適当な言葉がないため、英語の表現を用いたライスヌードルという名称が出ている。

東南アジアを中心とした各国で異なる材料(うるち米かもち米か、でん粉を加えるかなど)、加工方法、太さ、形状、調理方法のものが食べられており、日本でも主にエスニック料理として広がりつつある。

最近、ベトナムなどで、マカロニ、ペンネ、コンキリエ、フジッリなどのパスタと同じ形状を米で作ったライスヌードルも作られ始めている。

●各地のライスヌードル

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ベトナム産ライスヌードル

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ベトナム産ライスヌードル製品

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インドのセヴァイ

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スリランカの蒸したイディアッパム

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ハワイのチャウフン

●中国・台湾

中国福建省や台湾で食べられているビーフンはライスヌードルを代表するもので、極細に打ち、そのままで、または乾燥させて製品とする。焼きビーフン、汁ビーフンなどの料理にすることが多い。

福建省福州には鼎辺糊(福州語 ティアンミエンクー。台湾では「鐤邊銼」と表記)という、鍋の縁で米粉と水を混ぜたものを膜状に焼いてからスープで煮る食品があるが、フレーク状に乾かしたものがインスタント食品として市販されている。

雲南省昆明名物の米線は、通常干さず、汁に浮かべて食べるが、桂林米粉と同様に、福建省のビーフンよりも太く、干さないものを食べることが多い。台湾にも類似の太いものはあり、台湾語で「米苔目(米篩目)」(ビータイバッ)と呼ばれている。米苔目はかき氷に入れる具のひとつとしても使われる。
広東省などでは細いものを米粉(広東語: マイファン maifan )、太い物を瀬粉(ラーイファン laaifan )、ひもかわ状の平打のものを河粉(ホーファン hofan )と呼び、米粉は炒めて(炒米粉)、瀬粉はスープに入れて(湯瀬粉)食べることが多いが、河粉はスープに入れて(湯河)も、炒めて(炒牛河など)も食べられる。

広東省仏山市順徳区陳村鎮の「陳村粉(中国語:チェンツンフェン、広東語:チャンチュンファン)」は、直径1mぐらいにのした丸い生地を蒸した後、幅広に切ったライスヌードルの一種。腰があるのが特徴で、黄但という人が1927年ごろ考案したとされ、「黄但粉」とも呼ばれる。陳村には「黄均記」という子孫の店がある。上に牛バラ肉の煮込み、豚肉、もやしなど、いずれかの具を乗せて、食べるのが基本だが、炒め物や汁に入れたりというアレンジも行われている。

広州や香港でよく食べられている点心のひとつで、型に入れて蒸して作る平たい腸粉(中国語:チャンフェン、広東語:チョンファン)もライスヌードルの一種とみることもできる。

中国の客家(ハッカ)は、唐代以降、もともと河南省や山東省などの華北から、広東省、福建省、台湾などの華南に移り住んだ漢民族の一派であるが、小麦を主食とする地域から米を主食とする地域に移動した結果、米を主食にし、「粄」(バン)と呼ぶうるち米を原料とする餅の一種も作るようになった。これを板状に伸ばして、細長く切った「粄條」(客家語 バンティアオ)は、うどんに似た、むっちりした食感をもつ、ライスヌードルの一種で、汁に入れたり、和えたり、炒めたりして食べられている。台湾では、高雄県美濃鎮の名物料理として知られている。

●東南アジア

ベトナムでは、細いビーフンなど、切り口が丸いものはブン (bún) 、平打ちのものはフォー (Phở) と
呼ばれる。スープの中に鶏肉や牛肉をいれ、さらに好みでコリアンダー(ザウムイ)などの香草を入れて食べたりする。フエのブンボーフエは雲南米線などと似た太いものを使用した牛肉うどん。
タイでは広東省潮州市付近から伝わった平たい河粉(粿条、潮州語 クエティオウ guediou )がクイティアオ(タイ語 ก๋วยเตี๋ยว )として食べられる。麺には太さの違うセンミー・センレック・センヤイがある。薬味には白菜の芯のニンニク漬けなどが用いられる。

マレーシアのスパイシーなスープで食べるラクサは、小麦粉で作った麺(ミー)を使う事が多いが、福建人が多いサラワク州などではビーフンが好まれている。

●南アジア

インド南部のタミル・ナードゥ州やカルナータカ州には、生米をすりつぶして作った液を蒸すか、加熱しながら練って団子状にし、これをところてん式に押し出して作るセヴァイ(sevai)というライスヌードルがある。レモン、タマリンドなどの酸味をつけたり、ヨーグルト入りのカレーに似たコルマというソースを付けたり、ココナッツミルクで甘くしたりして食べる。
スリランカには、米粉を練って、数十の穴が開いた器具に入れて、スクリュー式に押し出して作るイディアッパム(タミル語இடியாப்ப‌ம்)がある。皿に乗せて蒸し、カレー味のおかずと共に食べる事が多い。

●アメリカ

ハワイでは、初期の中国人移民が伝えた平打ちのライスヌードルを用いたチャウ・フンという料理が定着している。


■過橋米線(かきょうべいせん)

中華人民共和国雲南省由来の、麺料理の一種。煮えたぎったスープと油が入った磁器の碗または土鍋を用意し、目の前で米線と呼ばれる雲南省の麺と野菜や中国ハムなど生の食材を入れ、スープの熱で具を加熱調理して食すのが特徴的。

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食材を入れた後の過橋米線

各種表記
繁体字: 過橋米線
簡体字: 过桥米线
拼音: Guòqiáo Mǐxiàn
発音: グオチャオ ミーシェン

●概要

過橋米線に用いられる麺は、米線(ミーシェン)と呼ばれるライスヌードルの一種。この麺は雲南省の麺として知られ、同じく米粉を原材料としているビーフンのような細打ちの乾燥麺ではなく、太さはあるがコシがあまりなく、断面が丸い生の麺を用いる。

調理方法は、まず鶏がらや豚骨をベースにして沸騰するほど煮込んだ、白濁で塩味のスープが用意される。その温度は、一般的に100℃以上。スープの表面には、鶏油など食材から出た油がたっぷりと浮いているが、これはスープが冷めないように工夫されたもの。スープは磁器製の大きな碗や土鍋に移され提供されるが、この器は熱くて手で触れることができないほど。同時に麺と他の材料を、1つの食材につき1つずつの小皿に盛って用意し、食す人の目の前に運ぶ(日本におけるレストランでは、この限りではない)。材料は様々であるが、主に米線のほか、薄くスライスされた鶏肉、ハム、ニラやほうれん草やもやしなどの野菜、うずら卵、豆腐皮(湯葉に似た豆腐加工品)などである。

生のままの食材を煮えたぎったスープの中に、1つずつ入れていく。碗の中のスープの高温で、これらの材料が加熱され、火が通った頃合いを見て食す。食材が入ったあと、好みでラー油などを加えることもある。米線はすぐに火が通るため、米線を食べているうちに他の食材にも火が通り、他の食材が加熱されるのを待たずとも食すこともできる。別の小皿にいれた黒酢につけて食べる食し方もある。

一見鍋料理のようにも見えるが、コンロなど調理器を食卓で使用せず、また器も1人に1つの碗を用意する点は鍋料理とは大きく異なる。

●名称の由来

過橋米線の「過橋」とは橋を渡るという意味。

名前の由来には、中国に伝わる次のような物語がある。

「雲南省南部蒙自県の南湖にある小さな島は、科挙の試験を受ける書生が集中して勉強をするには適した場所で、ある書生がこの小島で科挙に備えて勉強に取り組んでいた。書生の妻は食事を作って運ぶのだが、夫はすぐに食べないのでいつも冷めてしまう。ある時、鶏を土鍋で煮込み夫の元へ届けたところ鶏油が浮いていて、長い時間が経過しても料理は熱さを保っていた。そこで米線を入れたところ、夫はとても美味しいと喜んで食した。夫が喜んだので、妻は度々この料理を作り、小島への橋を渡って夫の元へ運んでいた。後に夫は科挙に合格し、妻が届けた米線のおかげで合格できたと語られるようになった 。」

この料理は雲南料理として海外でも知られており、英語でも「過橋米線」をそのまま英語の訳にあてた名称で「Cross Bridge Rice Noodles」や「Across the Bridge Rice Noodles」などと呼ばれている。

●分布

現在では、雲南省に限らず、中国各地の都市にも専門店が出来ている。香港や台湾でもこれを名物料理としている店があり、日本にも数は少ないが同様の店がある。

●参考

「雲南料理とは」 中国雲南酒膳坊 過橋米線

http://www.kakyoubeisen.com/dish/index.html

「過橋米線」 B食倶楽部

http://www.b-shoku.jp/modules/wordpress/?author=1137&p=102633

「昆明の特色飲食」 昆明観光

http://jp.chinakunming.travel/Show.aspx?aid=4637

「雲南名物-過橋米線」 チャイナネット 2007年12月18日

http://japanese.china.org.cn/travel/txt/2007-12/18/content_9397356.htm

Cross Bridge Rice Noodles – Very Typical Yunnan Cuisine, Shoppin in Beijing.com

http://www.shopping-in-beijing.com/beijingshops/Yunnan%20cuisine_71.html


■河粉(ハーフェン)

中国広東と東南アジアの一帯でよくみられる平たいライスヌードルである。1860年頃の広州沙河に源を発するので沙河粉ともいう。また潮州、マレーシア、シンガポールでは粿條(クイティオ)または河粉(ホーフン)、タイではクイティアオという。

東南アジアにおいては、もともとは潮州出身の華僑がもたらした潮州料理である。現在では民族的な出自には関係なく、広く一般に食べられている。

河粉は粿條よりも幅広のライスヌードルであるが、香港や広州などではタイ風のクイティアオも出す店が増えている。

ベトナムにおいてはフォーと呼ばれる料理が、粿條とほぼ同一のものである。

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マレーシア、シンガポールによく見られるチャークイティアオ(炒粿條)

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クイティオ・センレック

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湯河粉

中国語 沙河粉
繁体字 粿條
簡体字 粿条

●タイ

タイにおいて、クイティアオ(タイ語: ก๋วยเตี๋ยว)は屋台や食堂、デパートのフードコートなどで広く提供されている。日本ではタイ料理店の一部で食べられる。
一食の量は日本のラーメン等と比較して少なめであり、軽めの食事や間食にちょうどよい量である。

またスープは鶏がらなどで取っただしに薄く塩味が付いたもので、日本人にはちょうどよい味だが、タイ人はテーブルの上に並べられた調味料を使い、自分で味を調節して食べるのが普通である。尚、卓上の調味料はナムプラー、砂糖、粉唐辛子、唐辛子を漬けた酢の4種類であることが多い。

タイ料理は一般にスプーンとフォークを使って食べるが、このクイティアオ・ナームおよび類似のバミー・ナーム(バミーについては後述)は、箸を使って食べる例外である。ただし、箸を使うのが苦手なタイ人はスプーンとフォークを使って食べている。

調理法としてスープの有無により大きくクイティアオ・ナーム(スープ有り)とクイティアオ・ヘーン(スープ無し)に分けられる。麺はその太さによりセンヤイ(太)、センレック(細)、センミー(極細)に分けられる。

類似の料理として、タイ国内では、小麦粉とかん水で作った黄色っぽい麺のバミー(日本語ではしばしばラーメンと翻訳される)、焼きソバ風のパッタイ、くるくると巻いた形状の米の平たい麺であるクワイチャップなどがある。

●カンボジア

カンボジアにおいて、クイティウは屋台や食堂、デパートのフードコート、ホテルのレストランなどで広く提供されている。日本ではカンボジア料理店の一部で食べることができる。東京では、例えば高田にクイティウを提供するカンボジア料理店が存在する(2010年11月)。

タイのクイティアオ同様、一食の量は日本のラーメンと比較して少なめであり、軽めの食事や間食にちょうどよい量である。日本人向けの旅行ガイドには朝ごはんに好適なメニューとして紹介されている。
スープは豚骨ベースで、塩味の効いた澄んだもので、さっぱりとした薄味のものである。味にアクセントをつけるために、串切りにしたライムと共に供されることがある。また、トゥック・トレイ(魚醤)、チリソース、醤油、唐辛子系の香辛料を取捨選択、適宜加えて食す。

麺は米から作られる。日本の平打ちうどんのような少し透き通った白っぽい色の麺、春雨に似た細い麺、卵つなぎのラーメンのような風合いの麺などがある。

具材は肉や野菜などバラエティー豊かである。肉は素材としては牛肉・豚肉が用いられる。形態は挽肉、団子状、薄切り肉など。 クイティウ・サイッ・コーは薄切りの牛肉と牛肉団子入りのクイティウ。クイティウ・コォーッ・サイッ・チュルゥク・チィエンチラーム・ダッ・ボンキィアはスープが別になったクイティウで、トゥック・トレイ(前述)味の豚挽肉とエビが入っている。


■ブンボーフエ(ベトナム語: bún bò Huế)

ベトナム中部都市フエ名物の米粉の麺と牛肉を用いた料理。太麺を用いた牛肉ライスヌードルで、庶民に親しまれている。

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“ブン”はビーフン、“ボー”は牛を意味し、“フエ風の牛肉汁ビーフン”の意味で、日本で“フエの牛肉麺”或いは“フエの牛肉うどん”と呼ばれることも有る、ライスヌードルの一種。フエは旧南ベトナムと旧北ベトナムの間に位置するベトナム中部の都市で、このブンボーフエは中部ベトナムで代表的な麺となっているが、近年袋麺やカップ麺も売り出され、いまではベトナム全土で食べられるようになっている。

使用する麺は粳米の粉を捏ねて作るが、うどんほどの太さの生麺で、中国の“昆明米線”、“桂林米粉”、広東の“瀬粉”、台湾の“米苔目”などと似ている。

スープの味付けにはレモングラスと赤唐辛子を炒めて作った調味料サテ(sa tế)と魚醤の「渃𩼕」(ニョクマム)を使う。

スープのだしは、レモングラス、フエ産の塩辛、豚足、牛肉などから取り、具としては、ベトナム風の蒲鉾などの練り物や牛の腿肉の外、薄荷葉、空芯菜、甘蕉の茎、糵、香草など、野菜をたっぷりのせてスープをかける。それら野菜を盛った皿と共に供される場合もある。

レモングラスと赤唐辛子の香辛料が効き、酸っぱくてピリッと辛いのが特徴だが、さらに赤唐辛子を加えて食べるのが一般的。北部名物の米の平打ち麺フォーとよく対比される。

●参照

ベトナム料理徹底マニュアル「ブン - anan【ホーチミン版】」


■フォー(ベトナム語: phở ; チュノム:頗)

ベトナム料理を代表する平打ちの米粉の麺である。

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牛肉のフォー。バジル、海鮮醤やチリソースを乗せ、混ぜて食べる。

●概要

形は日本のきしめんに似るが、原料は米粉と水であり、ライスヌードルの一種である。水に漬けた米を挽いてペースト状にしたものを熱した金属板の上に薄く流し、多少固まったものを端から裁断して麺の形状にする。中国広東省潮州市の粿條、広州市の河粉、広西チワン族自治区 桂林の「切粉(中国語: チエフェン)」などと酷似している。

●調理法

多くの場合、鶏や牛から出汁を取った透明なあっさりしたスープにコシのない米麺を入れ、鶏肉や牛の薄切り肉、肉団子などが典型的な具材としてのる。生卵を追加できる店舗もある。最後にライムの絞り汁や、チリソース、ニョクマム、唐辛子やスライスしたニンニクをつけ込んだ酢などを加えて各人が好みの味に仕上げる。またサイドメニューにクワイquẩyという油条をオーダーし、汁に浸して食べることも多い。牛肉入りフォーの場合は、牛肉の茹で具合をリクエストすることも可能である。

一般に、本場とされるハノイのフォーは肉の他はネギを入れる程度のシンプルな盛りつけが多い。一方、南部のフォーは甘めの味付けで、たっぷりのバジル、コリアンダー、青唐辛子などのハーブや生のモヤシなどをトッピングして食べる。トッピング自体もテーブルの上に置いてあって無料で好きなだけ投入できる店舗が多い。

ベトナムでは高級レストランから街角の屋台までフォーを作っており、朝昼晩の3食すべてで食されるほどに極めて生活に密着した食べ物である。ただし家庭で作ることはあまりなく、基本的に外食する料理であり、多くの店舗でテイクアウトすることが可能である。本国では生麺使用が基本だが、生麺の入手が難しい日本など国外のベトナム料理店では乾麺を使っているところも多い。

ラーメンのように麺をすすって食べたり、器に口を付けるのはマナー違反で、レンゲに具と麺を載せて食べるのが正しいとされるが、実際には麺をすすって食べる人もかなり多い。

派生メニューとしては、スープにワインソースで牛肉を煮込んだものを使用するフォー・ソットヴァーン(phở sốt vàng ; ソットはソース、ヴァーンは rượu vàng すなわちワインのこと)、フォーの麺を使った具だくさんの焼きそばであるフォー・サオ(phở xào ; フォー・アプチャオ(phở áp chảo)とも言う)などがある。


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■ちゃんぽん

豚肉・魚介類・野菜を具とした日本の郷土料理。長崎の麺料理が有名。

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●語源

長崎ちゃんぽんの語源については、諸説ある。福建語の挨拶「吃飯」若しくは「吃飯了」(直訳するなら「飯は食ったか?」)から来ているとの説、同じく福建語の「混ぜる」を意味する語「掺混」から来ているとする説が存在する。また、沖縄のチャンプルーと関連があるともいわれる。マレー語及びインドネシア語の「campur(チャンプル)」、「ちゃんぽん」、「チャンプルー」はともに「混ぜる、ごちゃ混ぜにする」という意味があり、同一語源の可能性がある。後述の沖縄のちゃんぽんはおかず載せごはんであるが、その形態はインドネシアのナシチャンプル(nasi campur ナシはご飯の意味)と一致する。

語源事典では「異なるものを混ぜること」の語源として、鉦の音(ちゃん)と鼓の音(ぽん)という擬音としてつなげた近世(江戸時代)の造語であるとしている。これらの語源事典では、「混ぜること」より発生が遅い料理名の「ちゃんぽん」について、中国語説を取り上げながらも、「混ぜること」の意味から影響された名前としている。 ただ、いずれも根拠が乏しく単なる連想による民間語源の可能性が強い。

●長崎のちゃんぽん

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四海樓のちゃんぽん

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福建料理の海鮮燜麺(数人分)

長崎県長崎市発祥のちゃんぽんは福建省の福建料理をベースとしている。明治時代中期、長崎市に現存する中華料理店「四海樓」の初代店主陳平順が、当時日本に訪れていた大勢の中国人(当時は清国人)留学生に、安くて栄養価の高い食事を食べさせる為に考案したとされる。肉、魚介類、野菜など十数種の具材をラードで炒め、豚骨と鶏がらでとったスープで味を調える。そこにちゃんぽん用の麺を入れて煮立る(他の中華麺類との大きな違い)。太い麺と具材の多さが特徴である。

長崎ちゃんぽんのルーツ福建省の省都福州市に属す福清市には、「燜麺」(メンミエン)と呼ばれる材料、味、見かけ、作り方が似る麺料理があり、現在も広く食べられている。福州語では「燜八」(モウンマイッ)といい、先に鍋で具を炒めてから、スープと麺を加えて煮る。

長崎ちゃんぽんは全国的に知られたご当地料理であり、長崎ちゃんぽんに影響されたと思われる麺料理が日本全国に存在する。特に九州各地のご当地ちゃんぽんはスープや具材など長崎ちゃんぽんの特徴を強く引き継いでいる。さらに九州各地の濃厚な豚骨ラーメンも、長崎ちゃんぽんの影響を大なり小なり受けている。長崎ちゃんぽんが全国的に知られるようになったのには、全国チェーンとなったリンガーハットの影響も大きい。

ちゃんぽんの具が袋詰めされて売られていることもあり、家庭でも手軽に作れるようになっている。ちゃんぽん用の麺が焼きそばに使われることもある。

●小浜

長崎県雲仙市の小浜温泉では、長崎市からの湯治客を通じて長崎ちゃんぽんが伝わり、定着した。約1キロメートル四方に専門店が20店近くあり、寿司屋、居酒屋、洋食屋、食料品店などのメニューにもちゃんぽんがある。2007年4月に、小浜ちゃんぽんマップがちゃんぽん番長により作製される。

●天草

熊本県天草諸島はかつて船を介して長崎との交流が盛んだった為、「天草ちゃんぽん」と呼ばれるちゃんぽんが発展した。天草下島各市町の商工会議所では天草地方の国道3路線(国道266号・国道324号・国道389号)を2006年秋から「天草ちゃんぽん街道」と名付け、町おこしを図っている。

●北九州・戸畑

福岡県北九州市戸畑区のちゃんぽんは、早く作り上げるために細めの蒸し麺が用いられている。

●水俣

熊本県水俣市は、かつて漁師や海運業者を介して長崎・天草との交流が盛んだった。

水俣市浜町の喜楽食堂初代店主・三牧美恵子が昭和25年開業当時、天草のお客さん(漁民)から、チャンポンを教えてもらい、材料とイメージだけを基に創りあげたチャンポンが水俣の元祖と言われている。

特徴は卵を使っていない白い蒸し麺「色白チャンポン麺」で、ほとんどの店が使用している。

町おこしとして2010年より、水俣JC水俣青年会議所と共に水俣チャンポン探究会を発足、水俣でのチャンポンの消費量は月間1万食を超えている。

●和風スープのちゃんぽん

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彦根のちゃんぽん

長崎ちゃんぽんから派生したご当地ちゃんぽんのなかには、和風のあっさりしたスープを特徴とするものが存在する。多くの場合、具材の多さややや太めの麺などの特徴は継承しているが、白濁スープと和風スープの違いは味覚的にも視覚的にも大きく、ちゃんぽんというよりもラーメンに近い形態のものもある。

●彦根

滋賀県彦根市にはカツオ・昆布出汁ベースのスープを特徴とするちゃんぽんが存在する。主な具材はコシのある中太麺とたっぷりの野菜で、通常魚介類は入れない。通の間ではスープに酢を入れて味に変化を加えるのが定番である。1963年に銀座商店街で開業した食堂「麺類をかべ」の店主が、旅先で食べた長崎ちゃんぽんに触発されて独自に開発したのがはじまりとされる。「麺類をかべ」のちゃんぽんはやがて市内の他の食堂・中華料理店にも広まり、1990年代後半からは「ちゃんぽん亭総本家」(ドリームフーズ)が「近江ちゃんぽん」のブランド名で県内各地や近隣府県にチェーン展開を行っている。

●八幡浜

愛媛県八幡浜市は人口4万人にあって40店以上のちゃんぽん店が存在するちゃんぽんの街である。八幡浜ちゃんぽんの特徴は、鳥ガラや煮干でダシを取ったアッサリとしたスープに太麺、そして具沢山であること。肉・野菜と共に八幡浜の特産品である蒲鉾・じゃこ天などの水産練り製品を使った店が多い。町おこしとして2007年ごろより、八幡浜商工会議所青年部(八幡浜YEG)が「八幡浜ちゃんぽんメジャー化プロジェクト」を進行させ、ガイドブック『八幡浜ちゃんぽんバイブル』を発刊している。現在では、冷凍ちゃんぽんとして地方発送もしている。国立大学の生協(学食)で、期間限定で八幡浜チャンポンがメニューにある。

●あんかけのちゃんぽん

日本各地に、醤油ベースのスープをあんかけ状にしたちゃんぽんも存在する。鳥取県・島根県の「山陰ちゃんぽん」、兵庫県尼崎市の「尼崎ちゃんぽん」(通称「尼チャン」)など。

●チャンポン焼き

姫路市周辺では焼きそばに焼きうどんを混ぜた「チャンポン焼き」が販売されている。

●沖縄のちゃんぽん

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那覇空港食堂のちゃんぽん

沖縄県で「ちゃんぽん」とは、米飯の上におかずを載せ、これを平皿に盛った料理のことを指す。スプーンを使って食べるのが一般的。一般に大衆食堂のメニューである。通常はご飯とおかずが分かれている定食よりも安い値段で提供される。おかずは野菜炒めに缶詰のポークやコンビーフハッシュを加えて卵でとじたものが最も一般的だが、具材は店によって差異がある。おかず載せご飯という点でインドネシアのナシチャンプルとその形態がよく似ており、語源も含めて関連がある可能性がある。

●大韓民国のちゃんぽん

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大韓民国のちゃんぽん(짬뽕)は中式(韓国風中華料理)に分類される麺料理で、主に中華料理店で食べられ、チャジャンミョンと並ぶ人気がある。スープは豚骨などで取るが、粉唐辛子が入っているため赤く、辛い味付けである。主な具はイカ、エビ、アサリ、カキ、ナマコ、タマネギ、ニンジン、シイタケ、キクラゲ、豚肉などである。白飯にちゃんぽんのスープと具をかけるとチャンポンパプとなる。

●形容としての「ちゃんぽん」

色々な物を混ぜる事、または混ぜたもの。江戸時代に作られた単語で洒落本での用例が残っている。多種類の酒を一時に飲むことや酒と一緒に他の物を飲むこと、医薬品・その他の薬物を数種類同時に服用すること等の形容に良く用いられる語である。

富山県のJR西日本・高岡駅の立ち食いそば店で、うどんと蕎麦を1つの丼に盛った物を「ちゃんぽん」という名称で販売している例もある。

朝鮮語の「チャンポンハダ」(ちゃんぽんする)も、同様の意味がある。

●参照

吹きガラス工房 - 博多ちゃんぽんの歴史

http://suikoubou.net/hakozakiguu.html

喜多川歌麿のビードロを吹く女の題材としても著名。

四海樓 - ちゃんぽんの由来

http://www.shikairou.com/2.htm

長崎ちゃんぽんの歴史と由来

http://www.mirokuya.co.jp/chanpon/history_chanpon_p.html

廈門の閩南語では「チャップン」という発音であるが、創業者陳平順の母語であるはずの福州語では「シエップオン」という発音(馮愛珍,『福州方言詞典』p408,1998年,江蘇教育出版社)で、音が合わず、疑わしい。

「掺混」を福州語で読むと「サンホウン」、廈門の閩南語で読むと「チャムフン」で、音が合わない。普通の言い方で混ぜることは、福州語では「攙」(ツァン)または「拌」(プアン)といい、こじつけるならばむしろ「攙拌」の方が音が近い。閩南語では「掺」チャムの他にラムともいう。北京語で読むとchānhùn チャンフンであるが、北京音が出てくる必然性がない。

沖縄の「チャンプルー」と異なり、語末は母音が存在しない強い巻舌音であり、場合によっては「チャンプン」もしくは「チャンポン」と受け取られる可能性がある。

用例:(洒落本)鼻山人『花街鑑』(1822年)- 「芸者の滑稽、チリツルテン、ちゃんぽんの大さわぎ」。

http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/he13/he13_00985/index.html

米川明彦編『日本俗語大辞典(第3版)』東京堂出版 2006年、371頁。ISBN 978-4490106381。

山口佳紀編 『暮らしのことば 語源辞典』講談社、1998年。ISBN 978-4061250376。

前田富祺監修『日本語源大辞典』小学館、2005年。ISBN 978-4095011813。

杉本つとむ『語源海』東京書籍、2005年。ISBN 978-4487797431。

西垣幸夫『日本語の語源辞典』文芸社、2005年。ISBN 978-4835589206。

馮愛珍,『福州方言詞典』p348,1998年,江蘇教育出版社

日経電子版「列島あちこち 食べるぞ! B級グルメ 第16回 鳥取県実食編 スタートは山陰チャンポン」、2010年7月16日配信

http://www.nikkei.co.jp/category/offtime/tabeb/article.aspx?id=MMGEzq000013072010

コリアうめーや!! - 韓国料理大事典

http://www.koparis.com/~hatta/

●リンク

長崎市観光・宿泊ガイド ちゃんぽん

http://www.at-nagasaki.jp/archives/001/67.html?css=area.css

長崎新町中華街 ちゃんぽん倶楽部

http://www.nagasaki-chinatown.com/chanpon.html

小浜温泉観光協会 ちゃんぽん

http://www.obama.or.jp/modules/taberu/index.php?cid=1

本渡市商工会議所 ちゃんぽん探検隊

http://www.hondo-cci.or.jp/kanko/event/cyanpon/tanken.htm

八幡浜市商工会議所青年部

http://www.yawatahama-yeg.net/

ウェルカム四国 四国の名物「ちゃんぽん」~八幡浜ちゃんぽん~

http://www.wel-shikoku.gr.jp/welcome/shikoku/eat/chanpon/main.htm

ぐるなびレストラン沖縄版 今月の沖縄料理

http://www.gnavi.co.jp/okinawa/column/0602/index.htm

水俣チャンポン探究会

http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=minamatacyanpon


■戸畑ちゃんぽん(とばたちゃんぽん)

福岡県北九州市戸畑区で食べられる細めの蒸し麺を使った「ちゃんぽん」である。

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戸畑ちゃんぽん

●歴史

1939年(昭和14年)頃、初代となる田中励夫が中華料理店の店主・王福山から指導を受け、更に研究を重ね、「戸畑ちゃんぽん」の特徴となる蒸し麺を完成。戦後になって、二代目が戸畑で「田中製麺所」を創業。現在は三代目となっている。

戸畑区で「ちゃんぽん」をメニューにした店がこの蒸し麺を使ったことから、元祖である「長崎ちゃんぽん」とは味わいが異なる「戸畑ちゃんぽん」が生まれた。JR戸畑駅近くの商店街など区内数店で食べられる。

●特徴

細くて、色が濃い(黄色)、コシがある麺を使用。通常使われている「ゆで麺」ではなく「蒸し麺」。また、「蒸し麺」・「細い」ことから、調理が早いため、旧八幡製鐵所戸畑工場で働いていた、忙しい労働者に好まれたという。スープは豚骨で、具はキャベツやもやし、豚肉など、一般的なちゃんぽんと同様。

●戸畑チャンポン名店会

2002年(平成14年)、飲食店と戸畑区役所職員で「戸畑チャンポン名店会」を結成。「ちゃんぽんマップ」の作成、配布等を行った。また、「戸畑ちゃんぽん」を食べられることが分かるよう、名店会が作製した幟が飲食店の入口付近に立てられている。

●リンク

北九州大辞典 戸畑チャンポンリビング福岡・北九州

http://www.livingfk.com/town/daijiten/07.html

田中製麺所

http://members2.jcom.home.ne.jp/t_men/index.html

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