LCCを良く知らずに利用した乗客が一生懸命働いている航空スタッフに迷惑をかけているツイートが旧Twitterで盛り上がっていました。

事の発端

事の発端は、ZIPAIRの欠航。

その欠航の煽りを受けた乗客が、欠航による保証が不十分であることに激怒し、空港スタッフに怒りをぶつける、というものでした。

ZIPAIRとLCC

ZIPAIRとは、JALが100%出資している国際線中長距離LCCです。

LCCとは、格安航空会社のことで、下記のような取り組みをすることで、低い航空運賃を実現する航空会社です。
  • 使用機材を統一
  • 特定区間に限定した運行
  • 着陸料の安い空港利用
  • 機内サービスの有料化
  • 預け荷物の有料化

LCCを利用する際の注意点

先程記載したとおり、航空運賃が安い反面、預け荷物や機内サービスが有料となる場合があります。また、欠航や遅延の際の保証が十分でないことがあります。


加えて、アライアンス(航空連合)に加入していない航空会社も多く、その場合は、同一連合内のコードシェア便やマイレージサービスの相互乗り入れなどができなくなります。


アライアンスに加入している場合

アライアンスに加入している航空会社を利用すると、他社への乗り継ぎの際の手配がスムーズ、乗り継ぎ時に手荷物を受け取らなくて良い、ラウンジが利用できる、マイレージが加算できるなど、多くのメリットを享受できます。


今回のように搭乗便が欠航になった場合、即座に代わりの便や宿泊施設を手配してくれたりと、ある程度の保証が担保されるため、乗客側は安心してサービスを受けることができます。


ZIPAIRの欠航/遅延対応

こちらのページに対応内容が記載されています。

https://www.zipair.net/ja/ticket/cancel


今回は、ZIPAIR側の事由による欠航になるかと思うので、全額払い戻しか、便および日程の変更で対応いただけるようです。


便および日程の変更の場合、予約便出発予定の当日から起算して前後それぞれ14日以内の日付での変更となります。




このような場合でも、アライアンスに加入していれば、加入している他の航空会社も含めて代わりの便を手配してもらえるため、席が空いていれば、即座に別の便を利用することが可能になります。



アライアンスに加入していないLCCの場合、下記のデメリットがあります。

  • 欠航や遅延が発生しても十分な保証がなく、代替え便や宿泊施設の手配を自身で行わなければならない場合がある
  • 直近で代替え便が見つからず数日間のディレイが発生する可能性がある

特に1点目は、全くの初心者だとかなり苦労します。日本語が通じる場所なら良いですが、そうでない場合、英語などで交渉しなければならなくなるため難易度が高いです。


まとめ

十分な保証がなく、欠航/遅延の際の代替え機など各種手配の難易度が高いLCC。そのため、玄人向けと表現されることがあります。


上記を理解したうえで、必要以上のサービスはいらない、時間にも余裕がある、という方は、お財布に優しい航空会社として利用するのはアリだと思います。


間違っても冒頭のツイートのように、保証がないことで航空会社のスタッフに詰め寄る、なんてことはしないでくださいね驚き



それではまたバイバイ