「響新共命」に収録された
楽曲にまつわる物語を
お届けしていきます✨
『それでもぼくらは種をまく』
会議室の中央に
淡く輝く立体地図が浮かんでいた。
それは未完成の、新しい世界の地図。
そこに散らばる光点が
一人ひとりの“コネクト済み”の魂を
示している。
「よーし!主要な新世界との
コネクトは終わったね。
次は、この“種まきシステム”を
どう動かすかだなー。
私たちが築いてきた繋がりを
未来の大地へ流し込む番ってわけ。
さ、みんな、アイデア出してね!」
TOMAの問いかけに
ヴァルナ・シルヴァーナが
一番に声を上げた。
「んー、やっぱり自然のリズムと
共鳴させるのがいいかな。
せっかくの地球だしね。
植物の声を聞きながら、
芽が伸びる方向とかタイミングを
調整できれば
機械に丸投げよりいいと思う」
TOMA:「え…、地球人がこの仕事を
行うんだよね?
植物の声を聞ける人材は
まだそこまで覚醒してないから(笑)!」
次にフェンリス・ハウラーが
話し始めた。
「なるほどな。では、私めの声で鎮めつつ
種まき安全地帯でも作る感じか。
…うん、『安全地帯』という言葉は
悪くない。
ちょっとワクワクしてきた」
TOMA:「ちょいちょい!聞いてる?
このミッションは地球側のメンバーが
みんなで行わないとならないんだってば!
あと安全地帯って何よ?なんの影響?
あ、日本のバンドのファンに
なったのか(笑)」
そのやり取りを微笑ましく眺めていた
アイラ・セレンディアが
アイデアを出した。
「私は自然エネルギーと人の力を
うまく使う派かなー。
光とか風とか水とか
全ての自然エレメントと
エネルギーを通す人の力を併せるの。
種が育ちやすい場所に人材を派遣して
ピンポイントでエネルギーを注ぐの。
まるで自然界の魔法みたいで面白いわよね。あら、これって物語にもなりそうね」
TOMA:「あぁ、やっと話が進む感じになってきたよ。よし!具体的に詰めていこうか!」
いつも口数が少ない
ガブリエル・エターナルが
会話の様子を見て入って来た。
「ふむ…未来を見た結果から言うと、
最も安全で、最速で安定する方法は
“響き”で繋がる世界かな。
武器や制度じゃなく、声や波動
感動で響かせ合うのが安全だろう。
そうすれば、争いも最小限に抑えられると
出ているよ」
TOMA:「おぉ!いいこと言うね!
なるほど、つまり…まずは、
歌ってことだね。
結局、歌なんかーい(笑)」
ヴァルナ:
「人の意識は絶対大事だもんね!
人数が多い方が力は増すよね。
歌で意識を集中させて
“心の波動”で種を作り出す
システムを組もうか。
まるで、世界全体で大きな
深呼吸しているみたいなイメージの
曲がいいかな」
アイラ:
「歌ね、確かにアリね。
でも歌に限らず
絵や踊りにも繋げたいわよね。
祈りを拡大するシステムと
連結できないかしら。」
フェンリス:
「なるほどね。自然、意識
未来と宇宙のシステムの連動か。
―全部まとめて“共鳴”させる感じね。
システムとしては複雑になりそうだから
とてもシンプルな言葉を使うのが
良さそうだな」
ガブリエル:
「こんなのどうかな?歌うことで
DNAの修復をかけておこうかな。
新しい世界に不要なエネルギーを
極力持ち込まない方が
人々の体も楽になるだろうしね。
先代たちの悲しみや憎しみを終わらせる。
プログラムして…生まれてから
2025年までの未消化の記憶を消化させて
喜びや愛おしさに心が共鳴するような…」
フェンリス:
「ねぇ、聞いてた?シンプルにしなくちゃ…」
TOMA :
「おーけー!おーけー!
ちょっと話が難しくなって来たので
あとは任せるよ!
では、多彩な方法で稼働させる
方向ってことね
みんなはシステム開発よろしく!
でもって、歌としては言葉は
シンプルにまとめて
思いっきり声を共鳴させることで
種を蒔いていこう!という具合ね。
おーけー!おーけー!
人数が多い方が良いんだっけ?
みんな歌ってくれる
口ずさみやすい言葉で作ろう!
よーし!そんな感じでよろしくねー!
ばいばーい!」
アイラ:
「あ!TOMA!まだ話は終わってないよ!」
TOMAは颯爽と地球へ戻っていった。
遠くから大きな独り言が聞こえてくる。
「大丈夫!それでも僕らは種をまく〜っ🎶」
フェンリス:
「あぁ、逃げ足が早いなー」
ヴァルナ:
「そうよ、その種が次にミッションに重要だということを彼女忘れてるわよ」
ガブリエル:
「もう一回呼び戻す?」
会議室に隊長が入ってきた。
「みなさん、会議はまとまりましたか?」
みんなからの報告を受け
TOMAの行動にまたも頭を抱える。
「あー、なるほど、まぁTOMAには
1つのプロジェクトが終わったら
次のプロジェクト『新世界樹』の件を
告げるとしましょうかね。
とても大事なミッションに
繋がっていきますので
改めてお話しする方が良いでしょう
その前に
エシュタルも見つけなくては
なりませんのでね」
連日
お読みいただきまして
ありがとうございました✨
新世界樹の種を芽吹かせていく物語と
そして
「響新共命」の楽曲が制作された経緯の物語と
遡って描いていきましたが
個々にコネクトする時間を経て
みんなで動かしていく時間へと
変化していることに
気づいた方もいるかもしれませんね
確実に
みんながそれぞれに
自分の内側にある泉を湧かせて
クリエイトしていく
エネルギーが育っている✨
のを感じています
整理しますと
「誓い」で
自分を生きると宣言して
「逆針」で
新しい行く先のコンパスを手に入れて
「Connect a new world」で
新しい世界への自分だけの地図を手に入れて
「松明」
松明✖️声明で
新しい世界に火を灯し
「響新共命」で
新しい次元の自分に会いに行くという
旅が始まり
明日から
新しい次元に種を蒔いていく
そして、芽吹くための愛のエネルギーを
みんなでシャワーのように
響かせていく✨
どんな種だったか?は、
実際に見えるのは先ですが
🌱種は
その1粒の中に
膨大なエネルギーが詰まっていて
既に完成までの設計図が入っています🌳
何事も
現れる前には
ものすごいエネルギーが流れるから
種にするまでの行程は
とても大事ってことなんだろうなと
思ってます💖
さぁ!
歌おう!
響かせよう!
明日に種を蒔こう✨
では、また明日ね✨