超次元トリッパー☆イシュタール

『響新共命』

 

432hz

楽曲制作

 

 

4月13日デジタル配信リリーズ

 

5月28日CDリリース

 

 

 

 

超次元トリッパー☆イシュタール

始まったのは6年前

 

 

そこから

みんなで紡いできた物語

 

 

今日から数回に分けて

「月刊とおま-4」にも掲載した

Mission of Ishtar を

転載していきます✨

 

 

    

Mission of Ishtar 

總水とおま

 

Chapter 1:始まりは猛烈に
Chapter 2:嵐の後
Chapter 3:新たなる旅立ち
Chapter 4:超次元トリッパー☆イシュタール Chapter 5:Connect a New World

Chapter 6:主との対話 Chapter 7:松明
Chapter 8:Spice Our World

 

Chapter 1:始まりは猛烈に

 

 

 

「ねぇ、ちょっと!いきなり UFO に拉致するってどういうつもりー?!」 

 

大きな声とともに、船内を駆ける音が響き渡る。遠ざかっていく声を追いかけるように悲痛な叫びが聞こえてくる。 

 

「隊⻑ぉ!こちらに招待はできましたが、暴れていていっこうに捕まえられません!」

目の前で足を止めた隊員は肩で息をし、両手を膝に当て、困惑しきった表情で見上げている。
そう広くない船内ではあるが、それでも捕まえられないところをみると、よほ ど素早いらしい。やれやれ、困ったものだ。
「ご苦労様、私が引き継ごう」

そうは言ったものの、どうしたものかと思う。

 

無理に追いかけても同じことの繰り返 しになるだけだろう。背景はどうであれ、彼女にとってみれば無理やり連れてこられた 形なわけである。素直に話を聞いてくれるかはわからないが、今は語り掛け続けるしか ないだろう。

 

 「我々は、あなたが地球に行く前に約束した任務を遂行するのを⻑いこと待ってきまし た」

彼女の姿は見えない。それでも話し続ける。 

 

「しかし、あなたが一向に任務を遂行しないため、事情を伺いたく、こうしてお呼び立 てしました」

 

何の反応もなく、静寂が船内を包む。さて、あとは何ができるものかと考えたその時 「任務?なんの話?」と、物陰からひょいっと顔を覗かせた。少しは興味を持ってもらえたようだ。

 

まずは コミュニケーションが取れそうなことに安堵し、説明を続けることにする。 「やはり覚えていませんでしたか。あなたは地球の変化のタイミングが始まったら、地 球の経絡に“針”を入れると約束したのです。しかしながら、その様子がいまだにみられ ません。他にも...」

 

「ん?経絡?鍼?」

 

話を遮り、彼女が飛び出してきた。そして仁王立ちになり勢いよくまくし立てる。 

 

「あなたたち宇宙人でしょ?!宇宙人って高度な文明を持っているんじゃないのぉ? それなのに鍼ってなにさー。しかも世界に鍼灸師はたくさんいるっていうのに、どうし てわざわざ私を拉致するのよ!私は鍼とかできないし、人違いにも程があるでしょ!」

 

勢いに圧倒されていると、私の後ろで隊員が恐る恐る手を挙げていた。彼女に発言の 許可を求めているようだ。隊員を睨みつけたまま、彼女は小さくうなずく。許可する、 ということのようだ。

 

 「あのぉ......テレパシーの互換性に問題があるようでして...。その、“針”というのは鋭 利な鉄状のもののことではなく、あなたが地球側で受信した音と声のことで、つまりで すね......」

彼女の圧力におされ、そこまで言うのがやっとのようだった。

 

あんな顔で睨まれたら 仕方のないことかもしれない。そこから先は私が続けることにした。 「新しい経絡に音と声を入れることが、新しい地球への移行作業となります。あなたは 任務を遂行すると私たちと約束してくださったのです」

 

相変わらず威圧的な格好でこちらの話を聞いている。まあ、逃げ回らないだけましと いうものか。というか、何でこんなに我々が苦労しなければいけないのだ。そんな思い が頭をよぎる。いやいや、これも重要な任務の一つ。大事な仕事だぞ、そう自分に言い 聞かせた。 

 

「あなたが引き受けてくださった任務は、新時代に向けた準備としての『救世主探し』 『封印された女神達の復活』『地球の経絡への音降ろし』です。そして...」 「ちょーーーっと待った!」

 

何ですか、また何か気になることでもありますか。どうしてこう落ち着きがないのだ ろうか。何より、人の話はちゃんと最後まで聞くのが礼儀というもので...... 

 

「針だけじゃなく、救世主探し?なんか、どさくさで仕事を増やしてない?」

 

そういうところは的確に指摘してくるのか。というか、そんなことよりも、今あなた が乗せられている UFO の存在だとか、我々宇宙人の人間とは明らかに違う不思議な姿 とか、先に突っ込むべきところは他にたくさんあるでしょう!もうっ、何なのこの人!

 

なかなか話が進まず、半ばやけになってきたが、それでも辛抱強く続ける。きっと私の 顔にはぎこちない笑顔が張り付いていることだろう。 

 

「ご安心ください。あなたはこれらのミッションを必ず思い出します。今回、相互に任 務の再確認ができましたので、これからは随時指令を送っていきますね」

何か言いたそうな顔だったが、気が付かないふりをしてまくしたてる。ええ、ええ、そちらがそういう態度なら、こちらもそれなりの対応をしようではありませんか。

 

 

「では、我々の要件は済みましたので地球にお送りします。大丈夫、我々宇宙人は高度な文明をもっていますから、一瞬で地上にお送りしますよ」 「え?えーーーーーーっっっっっ!何?ちょ、何?!」

 

慌てふためく彼女を横目に、船内の操作盤に手を伸ばす。あれこれ配慮したってこの 有様だ。それにどうせ彼女の手にかかれば、最後はどうにか上手くいくのだ。

 

今までが そうだったように。我々が心配する必要なんてない。すべて彼女に任せることにしよう。 さぁて、この後は何の仕事から片付けようか。まずは疲弊している隊員をねぎらうため に食事でもしようか?あぁそうだ!とびきりの良いお酒を開けよう。

 

そのくらいのこと があっても良いはずだ。うん、きっとお許しくださるに違いない。 「ちょ、ちょっと!なに遠い目をして、まだ話は終わって......」

 

ひらりと手を振り、私はそっと地球への転送ボタンを押した。

 

 

このプロジェクトが

どうやって始まったのか?

 

 

「超次元トリッパー☆イシュタール」

って何なのか?

 

 

実際に起きたことを踏まえて

分かりやすくするため

物語風にしてお届けしております✨

 

 

これらは

メモ的な感じなので

今年は、覚えているうちに

書き足したり、あらたなところを

書き留めておきたいなと思いながら

私も見返しました

 

 

既に

懐かしい。。。

 

 

 

楽曲ダイジェストと共に

どうぞ一緒にお楽しみください