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今回はいよいよ最後の井上くんへの贈る言葉です。
■井上 宗一郎 ➡ 進路:筑波大学
井上くんのプレーを初めて見たのは高松全中の決勝トーナメント1回戦でした。
その1日しか休みがなかったのですが、「日帰りで高松に行こう!」と決心して、朝一から高松に向かいました。
その試合で井上くんを初めてみた時の印象は、リーダーシップがあるな〜ということでした。
チームメイトを鼓舞している姿が印象にありますし、気持ちでプレーする選手だなと思いました。
そして決勝トーナメントの2回戦の布水vs梅丘で梅丘は敗れて、井上くんの中学バスケは終わりました。
しかし、かなり無理をして高松まで見に行って本当に良かったなと思っています。
西福岡の永野くん・中田くんを見て「やはり上手いな〜」と思って、岡崎北の中崎くんを見て「この子上手いな〜」と思って、当時まだ2年だった玉島北の土家くんを見て「この子はヤバい子になる」と思って、やはり生で見るとみんなかなり輝いて見えました。その後大濠でプレーする選手達の原点をこの目で見届けた気がします。
さて、そんな井上くんが大濠に入ってきてまず感じたのは、とても負けず嫌いな選手だなぁということです。
今までの大濠の中で195センチ以上の大型選手を何人も見て来ましたが、どちらかと言うとプレー中はあまり感情を出さず、大人しい印象でしたが、井上くんは感情を表に出します。それで、突っ走ってしまう時もありましたが。
でも例えば、留学生相手にやられたときに「ダメだ。。」とか「怒られてしまう、、」と思うのではなく、「悔しい!」と思うのが井上くんなのです。それは彼の成長に少なからず影響していると思います。
1・2年の頃に何度も何度も負けて、何度も何度も悔しいと思って、その度に立ち上がり続けた結果、3年ではそんな全国の留学生達と対等に渡り合うような選手に成長し、試合によっては凌駕するようなプレーを見せてくれました。
はたして、センターで1人で留学生と真っ正面から対等に渡り合い、ゴール下で勝負できる高校生が日本に何人いるでしょうか。
そもそも、これまでの高校バスケ界にいったい何人いたでしょうか。
それだけ、井上くんの成長は大濠の躍進には不可欠なものでした。
2年の時点でリバウンドは誰にも負けないような高さと強さがあり、3年になってからは押され負けない体の強さと、ブロックショットに行く予測能力を身につけました。
そして、3年になって特に成長を見せたのがオフェンス面だと思います。
大濠のオフェンスのファーストオプションはローポストで井上くんがもらい、そこから1on1を仕掛けるかパスを捌いていくプレーです。そのローポストからの仕掛けもなかなか決まらない時期もありましたが、インターハイでもウインターカップでも大事な試合の終盤戦で、試合を決める得点やプレーはことごとく、これから始まってます。
では、なぜ井上くんが留学生にも負けないような選手に成長できたのでしょうか。
それは彼の「志」が誰よりも高かったからだと思います。
誰よりも高みを見ていたからだと思います。
まず井上くんはとても努力する選手です。
大濠の体育館には個人練習の時間に打ったシューティングの本数が書かれているのですが、全学年の中で1番本数が多かったのが井上くんでした。
引退後ライジングゼファーフクオカに特別指定選手として入団した際も、ライジングの練習が午後だった時は、まず朝一から大濠で練習して、その後ライジングの練習に行き、終わったらまた大濠の体育館に戻ってきてずっとシューティングしていました。
引退した3年生は卒業までに、遊んだり・免許取りに行ったりすると思うんですけど、井上くんは引退してからもほとんど休んでないのではないでしょうか。
そして自分に限界を決めず、どこまでも成長し続けようと努力する男です。
だからこそ、ライジングでの試合でも雰囲気に飲まれることなく、外国人選手相手でも積極的にアタックしていってました。
そういう所は、大濠に来て自信をつけたところだと思いますし、これからもっと伸びしろがあるところだと思います。
誰よりも大きい「体」と、誰よりも大きい「ハート」を持っているのが井上くんなのです。
井上くんが大濠に来てくれて本当に良かったなと思います。
これからも限界を決めずに成長していき、もっともっと大きな舞台で活躍する井上くんの姿を楽しみにしています。
■3年生はみんなへ
3年生の事を表すのであれば、3年生は「希望の代」だと思います。
1人1人が自分の力を発揮し、それを活かしながらチームの力で勝つ姿は下級生やこれから大濠に入る子達に、大きな希望を与えることになると思います。
そして、そのようなチームの総合力で勝つバスケは片峯先生がやりたいバスケなのではないでしょうか。
1人1人がヒーローで、1人1人がかけがえのない存在でした。
3年間お疲れさまでした。
ありがとうございました。
ここまで読んでもらった方にお願いがあります。
大濠の3年生にメッセージを贈りませんか?
去年1年間多くの感動を与えてもらいました。
そんな大濠の3年生に感謝のメッセージを書いてほしいです。
このブログのコメント欄はどなたでも書き込むことができますので、
是非3年生へのメッセージを書き込んでください。
書いてもらった言葉は必ず3年生の元に届けます。