ACLのため、未消化となっていた第13節 横浜Fマリノスvsヴィッセル神戸を観戦した。

横浜ダービーに続いて今季2度目となる日産スタジアムでのJリーグ観戦。


2年前のシーズンであれば、首位争いに凌ぎを削り合ってた両クラブだった。

ところが、神戸は前半の低迷からの復調気配はあるものの、横浜FMは大分深刻で降格フラグが立ち始める所まで来ている。

マリノスと言えば、Jリーグ創世記はヴェルディと並んでJリーグを代表するクラブである。

1993年5月15日Jリーグ元年の開幕戦で、ヴェルディとの黄金カードを制して、Jリーグ初勝利を挙げたクラブだった。

鹿島と同じ下部リーグに降格した事が無いオリジナル10の中のオリジナル10でもある。

それが、今季は15試合終えた段階で最下位に沈むという信じられない事になっている。

名門クラブは、一体どうしてしまったのだろうか!?


試合前セレモニーにて、トリコロールギャラクシーで照明を落として暗くしても、これだけスカスカのスタンドではみすぼらしい。

スタンドがフルハウスで埋まった状態でやらなければ感銘は得られないだろう。

『戦う者の〜♪歌が聴こえるか♪鼓動があのドラムと響き合えば♪』トリコロール軍団らしい歌で試合前に魂に灯を注ぐ儀式とも言うべき行い。

両チーム選手入場。

キックオフ。

両チームスタメン。

前節京都戦でクラブワーストタイとなる6連敗を喫し、この試合も敗れれば、連敗ワースト記録を更新する事になる。

試合の入りは、決して悪くなかった。

宮市がスピードを活かして、左サイドを抜け出してチャンスを作り出す場面もあり、植中のシュートをGK前川のファインセーブに阻まれる場面もあり、永戸のシュートがバーを叩いた場面もあった。

そんな中で、前半19分マリノスサポーターのチャントが響く中で、マリノスサポーターの目の前でエリキが先制ゴールを決めるが、マリノスサポーターから溜め息は上がらず、チャントが止まらず響き続いていたのが印象的だった。

「まだまだ行けるぞ!」とマリノスイレブンを鼓舞しているようだった。

前半43分に、同点ゴールとなった喜田のミドルシュートは、ゴラッソ!!だった。

ところが、後半に入り51分にFKから大迫にヘッドで決められ、再び引き離された。

試合は、そのまま終了した。
横浜FM1-2神戸

クラブワーストとなる7連敗を喫した。

プロ野球ペナントレース140試合の7連敗とは違って、Jリーグ38試合の7連敗では重さが違う。

それでも、マリノスサポーターは、ゴール裏へ挨拶に来たイレブンに対して激励するようにチャントを響かせていた。
この後、イレブンがメインスタンドのサポーターへ挨拶に行って、その後グランドから退くまでマリノスサポーターの激励チャントは続いた。
本来ならブーイングで迎えられそうだが、試合前も試合中も試合後もマリノスイレブンを叩くようなブーイングは起こらなかった。

選手も辛いが、サポーターだって辛いだろうに誠に立派だった。

選手も応えない訳には行かないだろう。

この素晴らしいサポーターをJ2に降格させる訳には行かない。


差し出がましい事だが、チケットをもう少し安くしてマリノスサポーターを沢山スタジアムへ呼んでホームの雰囲気を作り上げれば変わるかもしれない。
かつて、2002年日韓ワールドカップ決勝戦が行われた7万人収容のスタジアムに神戸戦も1万5千人の観客動員では余りにも寂し過ぎる。

今回トーマスが購入したチケットは、バックSBでDP価格で6,800円だが、公式リセールで2,900円で出品されていたので、そこまで安くしてくれれば…、とチケット購入、スタジアム観戦を決めた。

東京に居住のマリノスファンでもないトーマスが、チケット価格を大幅に値下げすれば行く気にもなるので、横浜に住むマリノスファンならもっと行きたいと思うのではなかろうか!

FC東京みたいにバックスタンド中央、それも前の方の座席でも優待価格で2,000円で販売するくらいの太っ腹でスタジアム参戦を呼び掛ければ、もっと日産スタジアムにマリノスファンが詰め掛けると思われる。

昭和時代のパ・リーグみたいな閑古鳥も鳴くようなスタジアムで試合を行うよりも、多くのマリノスサポーターで埋め尽くされた中で試合を行う方が選手達だって燃えるだろう。

選手、サポーターの他に営業サイドもクラブの為に一体となる必要がある。

次節は、現在首位を走る、横浜FMと同じく下部リーグ降格を経験した事が無いオリジナル10である鹿島アントラーズ。
リーグ戦7連勝中vs7連敗中という難し過ぎる相手だが、JリーグCLASSICでもあるだけに、むざむざと連敗を重ねるような事にはならない事を願いたい。

夏には、プレミア王者リバプールとの対戦も控えている。
同じくプレミア王者だったマンチェスター・シティからもプレーシーズンマッチを申し込まれるほど、世界最強リーグであるプレミアリーグからもJリーグの名門と目されているほどのクラブだけに、J2降格だけはしないよう、何時までもオリジナル10の中のオリジナル10であってくれる事を願っています。