今季より、横浜FCがJ1昇格を果たした事で、J1で横浜ダービーが復活した。


そして、Jリーグのダービーマッチでは、東京、埼玉に次いで3都市目となる横浜ダービーを日産スタジアムで観戦した。


日産スタジアムへの来場は、2019年7月27日マリノスvsマンチェスター・シティ以来だった。

以外にも、コロナ以降は初めてで、かなり久しぶりとなる日産スタジアムでの観戦だった。

Jリーグのダービーマッチという事で、わざわざ横浜まで足を運んだが、2月寒空の平日ナイターでは開催時期を間違えた感は否めなかった。

2シーズンぶりのダービーマッチなので、両軍サポーターの思い入れはあったと思われるが、スタンドの入りの寂しさからか…、ダービーらしい熱気とは程遠かった。


しかし、選手入場の頃の演出は、ダービーを思わせるものを見せてくれた。

Jリーグのオリジナル10で、降格を経験した事も無いマリノスならではの堂々とした主張。

それに対して、横浜FCは、ダービーの演出は匂わせるものの地味。

『今世紀9回目のダービー』に違いはないが、横浜Fマリノスvs横浜FCのダービーマッチは、公式戦の対戦は2007年が初めてであり、20世紀には両者の対戦は一度も無い。

その9回目の両者による横浜ダービーを、スタジアム観戦する機会に恵まれた。

歴史を紐解けば、両者による横浜ダービーは、内弁慶な傾向であり、日産スタジアムでの横浜ダービーはマリノスが8-1、4-0、5−0、5-0と全て圧勝している。

それに対して、ニッパツ三ツ沢では、横浜FCが3勝1分で、お互いにアウェーでのダービー勝利は無い。

今度の横浜ダービーでも日産スタジアムでは、『俺達が横浜』というサッカーを見せつけて横浜FCを粉砕してくれるのかな!?と思ったが…、結果は、両者決め手を欠いてスコアレスドロー。

どちらの味方でもない中立な高みの見物ファンからすれば、9回の横浜ダービーの中で最も詰まらない横浜ダービーを観せられてしまった。

日中こそ気温16℃まで上がって暖かい陽気だったが、ダービーの頃は、日が落ちて気温も下がって寒空の中での観戦になる。

こればかりは結果論なので仕方ないが、横浜まで観に行って損をした。

2002年日韓ワールドカップ決勝戦も開催された7万人のスタジアムに、閑古鳥が鳴く入場者数だが、横浜ダービー史上では、3番目に多い入場者数である。

試合終了のホイッスルを聞くと同時に席を立ち、マリノスサポーターの大ブーイングをろくに聞く事なく帰路に着いたのだった。