2024年11月10日(日)、福岡マラソンを4時間32分で完走後、シャトルバスに乗って博多駅へ向かった。
これから、長崎への日帰り旅に出る。
多くのマラソン大会は、スタートしてから折り返し地点を通過後、目指すゴールはスタート地点付近に位置するものだが、福岡マラソンは天神でスタートしてゴールは車で50分程離れた糸島市にある事も大きな特徴である。
糸島から博多へ向かうロスも長崎への日帰り旅を難しくしていた。
しかし、糸島を出発したのは13時35分頃で、大きな渋滞に捕まらなければ予定している博多駅から15時13分発の特急列車に間に合う見込みはあった。
博多駅が窓の外に見えてからバスが到着するまでに渋滞で時間はかかったものの博多駅に到着したのは14時50分頃だった。
バスを降りてから歩き出すと足へのがたつきはあったが、長崎を目指して進んだ。
福岡マラソン完走から凡そ2時間が経過した博多駅に到着した時が最も足へのがたつきがあったが、徳島マラソンの時ほどではなく歩けるほどの状態ではあった。
フルマラソン完走後は、フィニッシュ直後よりも時間が経って「終わった!」と気が抜けた時に蓄積していたダメージが表に出てしまうもの。
徳島マラソンの時は、ホテルに戻って一息着いた後は真面に歩ける状態ではなかったが、福岡マラソンでは無理しなかったので、それほど悪くはならなかったようだ。
博多から長崎へは、特急列車と新幹線を乗り継いで行く。
先ず、博多駅から武雄温泉駅まで乗った特急列車リレーかもめ。

博多を出発してから鳥栖までは、昨日のJリーグ観戦で駅前不動産スタジアムまで行った時と全く同じで、鳥栖駅を通過する際は、駅前不動産スタジアムと一目再会できた。
武雄温泉駅からは向かいのホームに待ち合わせている西九州新幹線に乗り継いだ。

16時55分、人生で初めて長崎に到着した。

福岡マラソンを完走してから止まない雨の中で平和公園の平和祈念像を目指した。
長崎駅からトラム(路面電車)に乗った。
人生で最初にトラムに乗ったのは、2001年イタリア遠征の時だった。
イタリアでは度々トラムに乗る事はあったが、日本で初めてトラムに乗ったのは2010年広島で原爆ドームに行った時だった。
それから、2013年に熊本でも熊本城に行った時に乗った。
高知でもトラムを見たが乗る事はなかった。
日本でトラムに乗車したのは、長崎が3都市目だった。
トラムとは縁の無い地域で暮らしているので、トラムは新鮮な乗り物だった。

140円均一というリーズナブルな料金だからか!?車内は混雑していた。
トラムに乗って平和祈念像を目指す最中で、一つ前の停留所で降りるというヘマをやらかした。
辿り着いたのは、原爆資料館だった。
目指す平和祈念像は遠くない所にはあるのだろうが、初めての長崎で土地勘ゼロなだけに厳しい失墜だった。
原爆資料館の展望台まで来た時は心が折れそうになったが、「最後まで諦めない」という福岡遠征のコンセプトを忘れずにトラムの停留所に戻った。
トラムの本数は、割りと多く出ていたので、リカバリーは問題なかった。
自宅周辺のバスの本数くらいは出ていただろう。
しかし、最寄りの停留所から平和祈念像まで徒歩20分というのは気になった。
辺りは暗くなっていて、雨も本降りなので見つけるのは容易ではないだろうと思われた。
ところが、【平和公園】の方角を指す案内標識の方向へ進んで行くと、トラムの停留所から徒歩1、2分の所で平和公園の入口を見つけた。

平和祈念像は平和公園の奥にあるので、トラムの停留所から平和祈念像までは徒歩20分くらいかかるかもしれない。
でも、平和公園そのものは最寄りの停留所から側近にあったのだ。
平和公園特有の長いエスカレーターを昇って奥へ進んで行くと平和祈念像と対面した。

雨が降りしきる中、18時過ぎという遅めの時間でも観光客が5人ほど平和祈念像にカメラを向けていた。
天を指す右手は原爆への恐怖を指し、横に伸びる左手は平和への願いを指し、目を瞑っているのは被災者への黙祷を意味するという。
トラムの停留所に戻り、次に向かったのはピーススタジアムシティだった。
長崎Vファーレンのフランチャイズで長崎駅から徒歩10分ほどで行けるスタジアムである。
平和公園から長崎駅へ向かうトラムに乗って、スタジアムシティサウスで降りた。
長崎での二つ目の目的地であるピーススタジアムシティに到着した。

この日は、J2リーグ開催日で長崎vs愛媛が行われていた。

14時キックオフを迎えた試合は、5-2で長崎が勝利したようだった。
スタジアムシティの奥へ進んで行くと、スタジアムのピッチと対面した。

スタンドとピッチの距離が日本で一番近い事でも知られている。

バックスタンド前列に着席した。
試合の臨場感が伝わってくるようである。

ホーム側のゴール裏スタンドには【V-FAREN】の文字が描かれている。

アウェー側のゴール裏スタンドには、【WELCOME】の文字が描かれている。


本場の長崎チャンポンを長崎でのディナーとした。

スタジアムのピッチを見たら、一度はサッカーを観戦してみたい思いにもなってしまうが、それは厳しいかもしれない。
でも、機会に恵まれたら今度はサッカー観戦で訪れる時が有れば良いと願いつつピーススタジアムシティを後にした。
平和公園で平和祈念像と対面した後で、ピーススタジアムシティを訪れるという平和を祈願した平和巡りの長崎日帰り旅を無事に終えた。
長崎から西九州新幹線と特急リレーかもめを乗り継いで博多へ戻った。
博多駅⇔長崎駅を1本で行ける特急列車か新幹線が有れば便利だが、現状は武雄温泉で乗り継がなければならないらしい。
博多駅で見掛けたスマホゾンビ撲滅ポスター。

東京でも福岡でも何処にでも、このような愚か者は存在するようだ。
前見て歩けよ!
つて感じ! toスマホゾンビ諸君!!
荒波が押し寄せてくるような事も乗り越えて、良く頑張った1日だったと思う。
明日は、福岡遠征の最終日。
関門海峡を徒歩で通過した後で、巌流島へ行くプランを立てている。
明日も、門司港で電車を降りてから巌流島へ行く船の桟橋までは長い時間を歩く事になるが、足の状態は悪くないので問題無くクリア出来るだろうと思っている。
明日は、今日ほど壮絶な冒険にはならないだろうが、家に辿り着くまで気を引き締めなければならないと戒めつつ消灯した。
壮絶·福岡遠征記vol.4
平和巡り 長崎日帰り旅終わり
To be continued.