ドラマチックだった4ヵ月前の東京ダービー(2-2)の折り返し、FC東京ホームの東京ダービーも味の素スタジアムで観戦した。
J1では、16年ぶりとなった4ヵ月前の東京ダービーは両チームサポの鮮やかなコレオで彩られたが、今度は真夏のナイターらしく花火の演出で東京ダービーの幕が上がった。

おかげで、オリンピコでローマダービーが始まる前のようにピッチは煙で被われていた。
オリンピコの場合は煙は煙でも発煙筒の煙だが、まるでこれからオリンピコでローマダービーを観戦するみたいな錯覚があった。

ヴェルディサイドのゴール裏ではコレオは見られず、FC東京サイドのゴール裏にはうっすらとコレオが見えるが、煙に巻かれるようにしてぼんやりとしか見えなかった。

まだ煙が残っている中でキックオフの笛が聞かれるとは、本当にセリエA顔負けなダービーマッチという感じだった。

前節では、ホームで多摩川クラシコを0-3で完敗してしまったFC東京は、同じホーム味スタで東京ダービーも連敗する訳には行かない。

一方、ヴェルディも前節でJ1初連敗を喫していて、東京ダービーで3連敗は許されないだろう。

どちらも絶対に負けられないというシチュエーションらしい結果に終わった。

4ヵ月前の東京ダービーでは、10人となったFC東京が0-2から後半ロスタイムに同点ゴールを決めて敗戦の窮地からドローに持ち込んでFC東京サポは勝ったような盛り上がりだったが、今度は同じドローでも戦い終えたイレブンをブーイングで迎えた。
それも良く解る。

ホームで戦っていた東京ダービーで試合を優勢に進めていたのはアウェー扱いのヴェルディだった。

FC東京は、負けていてもおかしくない試合だった。

しかし、ブーイングを浴びたイレブンから遅れて、一人だけ後からスタンドへ挨拶に来たGK野澤大志ブランドンだけは拍手と歓声で迎えられた。
試合では、チームを救うビッグセーブが3つほどあった。

絶対に負けられない東京ダービーをドローで終えた立役者だった。


FC東京サイドとは対称的に拍手で迎えられたヴェルディイレブンだが、今年の東京ダービーはヴェルディのシーズンダブルでもおかしくない内容だった。


我が街でダービーマッチが観れるのは幸運な事。

今年は、味の素スタジアムで2戦東京ダービーを観戦出来て本当に幸運だった。

実のところ、ダービー前夜の真夜中に横っ腹に腹痛を起こしてダービー断念!?という危機にも見舞われていた。

朝になって目が覚めたら、痛みは引いていたので普段通り施設での勤務を終えた後で味の素スタジアムへ向かったが、真夜中の時点では仕事休んで病院に行かなければならないという状態でもあった。

一時的な発作だったのか?それ以降は何事もなく過ごしている。

それにしても、東京ダービー前のとんだハプニングだった。


これからも、東京で暮らすサッカーファンとして東京ダービーだけはスタジアムで観戦していきたい。

来年も熱き東京ダービーが観れる事を期待する。