20年ぶり3度目となるなでしこJAPAN観戦で、なでしこJAPANは、20年前と同じくオリンピック出場の歓喜を見せてくれた。


国立競技場へ着いた時から、20年前に北朝鮮を倒してアテネオリンピック出場を決めた記憶がフラッシュバックしてきて、『今日も行けるんじゃないか』と縁起の良さを頼りにした自信が芽生えたのだった。

サウジアラビアで行なわれた1legでは、スコアレスドローながらも内容では劣勢だった事は承知だった。

加えて2legでは、北朝鮮サポーターが国立競技場をジャックするのでは!?という報道もあった。

しかし、蓋を開けてみれば北朝鮮サポーターも多数居て迫力はあったが、日本側のゴール裏の方が数で上回り、普通になでしこJAPANのホームという雰囲気で試合は行なわれた。

でも、北の応援も負けてはいなかった。

20年前のアテネオリンピック出場を懸けた時よりも今回の方が、セレモニーはずっと華やかだった。

南サイドゴール裏の北朝鮮サポーターが陣取るスタンドの上に彩られた様々なライトアップ💡








20年前は、試合を観るだけの味気ないものだったと記憶している。

試合前にピッチに散らばる時に、北朝鮮イレブンは威勢の良い奇声のような掛け声を挙げて、それぞれのポジションに散って行った。
試合は、劣勢だった1legからフォーメーションを変えて3バックで臨んだ事が功を奏した。

1legでは、アンカーだった熊谷に限界の声も聞かれて、1legで途中から熊谷に代わって投入された谷川を2legのスタメンで推す声も聞かれたほどだった。

でも、この大一番では主将をピッチから外さず、3バックのセンターで起用する事で本来の輝きを取り戻した。

前半25分、セットプレーの流れから最後は高橋が押し込んで先制。

後半に入り76分、清水のクロスを藤野がヘッドで決めて2-0になった時に、パリ行きがハッキリと見えてきた。

あと、もう1点取って20年前と同じスコアで勝つかな…、って考えたりもした。

観衆の人数が発表された。
20年前には及ばなかったものの、メッシのインテル·マイアミには勝った。

チケットの売れ行きが少ないとか言われていたが、最後は大分盛り返したようだった。

観衆の下3ケタ 777 を見て勝利を確信できた。

その後、81分に1点返されたが、逃げ切ってパリオリンピック出場を決めた。

🇯🇵2-1🇰🇵

1legでは試合の3日前にサウジアラビア開催に決まると言った前代未聞とも言えるAFCの不手際に振り回されながらもドローで乗り切り、ホームでは、本来のなでしこJAPANの強さを取り戻した。

女子サッカーは、ワールドカップよりもオリンピックの方が格式が高い。

女子のオリンピックアジア予選は、男子で言うワールドカップアジア予選と同じである。

20年前も、国立競技場でアテネオリンピック出場を見届けたが、当時は、そこまでの理解は無かったので試合後のばか騒ぎには、むしろ呆気に取られた感じだった。

でも、今度のパリオリンピック出場には感動した。

国立競技場で見届ける事ができた事を誇りに思う。

大谷翔平も「おめでとう」だが、日本国民はなでしこJAPANにも大谷と同じくらい「おめでとう」と言う祝福をして頂きたい。

そして、復興へ向けて立ち上がる被災地と共に、なでしこJAPANにもパリオリンピックでの奮闘にエールを送る🇯🇵🗾🎌