9月27日 午前…。


ルルは、脳梗塞で10歳という短い生涯に幕を降ろしてしまった。

前の日は、いつもと変わらず元気に過ごしていた。


いつものように、一緒に遊んだ。


この10年間、病気一つした事ない健康なルルが突然逝ってしまうなんて考えてもいなかった。


ペットが居れば、何時かは別れの時が来るのは解るが、あまりにも早くて突然だったのが堪えてしまい今日まで仕事を休んだ。


それは当然、迷惑になるのは承知だった。


でも、施設で従事している間は、虎になって全力で業務に臨まなければならないが、とても虎にはなれなかった。


気持ちの整理を着けるまで時間が必要だった。



でも、ルルにも厳しく堪え難い現実なんだよね。


人間年齢でもまだ56歳。


もっと長く生きていたかっただろう。


大好きなルル飯だって、もっと食いたかっただろう。


毎日、一緒に遊んだ後でルル飯をあげるのが楽しみだった。


慈恵院(霊園)で、ルルを台の上に降ろす時にルルの左前足の爪がトーマスのベルトに引っ掛かって取れなくなった。


「ごめんね」「本当にごめん」「許して」と言ってルルの左前足の爪を外した。


この世に、未練が無い訳がない。


トーマスだって、もっと長くルルと一緒に居たいが、お互いに新しい道を進まなければならない。


トーマスも明日からは仕事に戻る。


まだ完全には立ち直ってないかもしれない。


ルルの急逝から5日しか経ってないので、それは無理もない。


でも、仕事に出る以上は心が病んでるとか言い訳はしないで、以前と変わらず虎になって働く。


ルルも突然この世から天国へ逝く事になってしまったが、向こうにはルルの師匠だったバルちゃんも居る。


バルちゃんが温かく迎えてくれるだろう。


お互いに厳しい現実と向き合わなければならなくなったが、負けずに頑張ろう!


To ルル From トーマス


P.S

バルちゃんへ…。

ルルの事を宜しく頼む!

トーマスより。