カタールW杯も準々決勝の戦いが始まろうとしている。
開幕前は、冬季開催に加えて一度も地区予選を勝ち抜いた事が無い国での開催という大会に例年には感じられなかった違和感があったが、何だかんだで今大会も違和感ワールトカップにどっぷりと浸かっている。
残り8試合となったカタールW杯だが、現行レギュレーションでは最後の大会となる。
1930年に第1回大会が始まってからワールトカップは、常に進化してきた。
しかし、48ヶ国が出場してレギュレーションも変わる次回大会からは、個人的には進化するとは言えないと考える。
次回大会のレギュレーションを簡単におさらいすると、まず3チームずつ16グループでグループステージを行なう。
次にグループステージ上位2チーム、合計32チームが決勝トーナメントに進出してノックアウト方式で行なわれる。
1998年大会からカタールW杯まで、7大会続いた32ヶ国の現行レギュレーションがベストだと考えるだけに、それが終わってしまうのは本当に残念。
7大会も続いたレギュレーションは他に存在しないだけに終着点と言っても良かっただろう。
過去のワールトカップを紐解くと、1930年~1950年までは参加国16ヶ国を募るも、集まらなかったり辞退したりで出場国数はバラバラだった。
1954年~1978年までは、レギュレーションに変化はあるが、16ヶ国で行なわれている。
1982年から1994年までが、24ヶ国になった。
24ヶ国までだったワールトカップではアジア枠も少なく、日本がアジア予選を勝ち抜く事は無かった。
1998年に32ヶ国となってからアジア枠も増えて、日本はワールドカップ常連国となった。
48ヶ国となる次回からはアジア枠は8.5枠に増大され、これまでワールトカップに縁が無かった国も出れるようになるだろう。
しかし、地区予選も苦難の道であればこそ勝ち抜いた時の価値もあるが、ワールトカップへの道が近くなってしまっては勝ち抜いたとしても価値は落ちる。
それが、ワールドカップ全体の価値の低下を招いてしまうのではないだろうか…。
レギュレーションに関しても、これまでは少なくても3試合は保証されていたが、次回大会からはグループステージ敗退なら2試合で終わるのもどうか…。
最後に、新ワールドカップでは、ベスト8まで辿り着くには決勝トーナメントを2勝しなければならないので、PK合戦でコロッと負かされているようでは険しい。
一発勝負の比重も多くなるので、一発勝負にも強くならなければならない。
ドイツ、スペインを撃破したサムライブルーは、技術面では世界に追いついているので、ポストシーズンに弱い阪神タイガースと同じく勝負強いメンタルを持つ事が課題になるだろう。






