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10度目のフルマラソン挑戦となった2019年4月14日に行われたかすみがうらマラソンで、遂に悲願のサブフォー(3時間51分12秒)を達成した。

フルマラソンデビューから7年半後に迎えた歓喜だった。

ここでは、過去に参加したフルマラソンを振り返ると共にフルマラソンデビューから悲願のサブフォー達成までの苦難の道のりをご紹介していきたいと思う。

トーマスにとって平成最後の歓喜となった悲願のフルマラソンサブフォー達成では、「努力は嘘つかない!」という事を学んだ。

努力を続ける限り夢は実現されるという大きな自信も得た。


先ず、フルマラソンデビューとなった2011年11月に行われたつくばマラソンは、5時間48分というタイムだった。

明らかに調整不足で臨んだ大会でもあったが、制限時間6時間以内にゴールして完走賞だけ手にすれば良いと思っていた。

この5時間48分のゴールは、サッカーに喩えれば残留争いに巻き込まれながらも何とか1部リーグに残留したといった感じだろう。

ところが、最大目標だった完走賞は手にしたものの、調整不足で臨んだツケがレース後の帰宅で一気に来たのだった。

歩行も困難なくらいに痛む足で荷物を背負って帰らなければならない。

寒い寒い11月下旬のつくばを早く去りたいが、足の痛みが酷くて中々足が前に進まない。

フルマラソンの次元という物をイヤというほど知らされたフルマラソンデビューだった。

全てはここからサブフォーへのストーリーが始まったのだ。


2度目のフルマラソン挑戦は、2012年4月に行われたかすみがうらマラソンで、タイムは5時間31分だった。


そして、3度目のフルマラソン挑戦となった2012年11月に行われたつくばマラソンが転機となったレースだった。

つくばマラソンは時期的に調整に時間を取る事が困難で、その時も完全に急仕上げで臨んだ。

おまけに、1週間程前には風邪で体調も崩してしまいレース当日は治ったものの病み上がりで、とても万全と言えるコンディションではなかった。

予想タイムも前回のかすみがうらマラソンと同じ5時間半くらいかな?と見ていたが、何と自身でもアッと驚く自己ベストを大きく更新する4時間54分でゴールした。

このレースのプランでは、水分補給の仕方を大きく変えた。

過去の2レースでは、行ける所まで行ってしまえ!という無鉄砲なプランだったが、それを改めて細めに水分補給を行うようにした。

それでも、こんなに本調子ではない状態で初めて5時間の壁を越えた事が大きな自信にもなった。

サブフォーを目指すようになったのは、この時からだった。

次のかすみがうらマラソンでは、究極の仕上げで臨んで好結果を残す事を誓った。


2013年の年明けから「Road to Sub4」をテーマに、マラソンに情熱を注いだ。

自身で見つけたフルマラソンサブフォーという目標(夢)を目指して、この年の冬から毎年冬から春にかけて4ヵ月間、ジョギングに打ち込んだ。

真冬で凍てつくような寒い日もあったが、寒さに負けず走り込んだ。


そして、4度目のフルマラソン挑戦となった2013年4月に行われたかすみがうらマラソンでは、約束通りデビュー以来最高の状態で臨んだ。

しかし、大会前日から当日にかけて降り続くドカ降りの雨に悩まされた。

結果は、4時間33分だった。

自己ベストは更新したが、悔しさの方が強く残った。

確かに気象面での不利は有ったが、それだけでは無いとも思っていた。

まだまだ力不足を痛感させられた。

トーマスのサブフォーは、侍ブルー日本代表がW杯ベスト4を達成するくらい難しいのではないか!?と感じさせられた。

それでも、諦めずに前を向いた。


5度目のフルマラソン挑戦は、2014年1月に行われた勝田マラソンだった。

4時間57分という結果に終わったが、初めてのコースでアップダウンが多く、コースも狭くて大会の為の交通規制が解除されるのも早く、良いタイムを出すのは難しかった。


その後もサブフォーへの挑戦は続き、6度目のフルマラソンと7度目のフルマラソン挑戦は、共に2014年と2015年の4月に行われたかすみがうらマラソンで、それぞれタイムは4時間22分と4時間19分だった。

徐々にサブフォーに近づいてはいるが、まだ何かが足りない感じがしていた。

そこで、タイムを解析してみたところ、前半を大事に行き過ぎているのではないかという結論に達した。

4時間22分でゴールした2014年かすみがうらマラソンの前後半のタイムの内訳を見ると、前半が2時間16分で後半が2時間6分だった。

後半の方が10分も早く走れるほど前半でゆっくりするとは、それだけ前半でゆったりしたリズムを作っている事になる。

それが、サブフォーへの道を閉ざしている要因と考えた。


次の2016年4月のかすみがうらマラソンでは、前半からもっとアグレッシブに行く事を意識して調整の段階から本番を意識したトレーニングを行った。

大会当日のスタートも、これまでのF、GブロックからBブロックに変えてもらった。

昨年までの大会から大きく変えた、この2つの変更点が第2の転機となった。

迎えた8度目のフルマラソン挑戦となる2016年4月のかすみがうらマラソンは、4時間1分というタイムでゴールした。

惜しくもサブフォーには届かなかったが、最もサブフォーに近づいたレースでもあった。

オフィシャルタイム(スタート合図が掛かってからゴールするまでのタイム)はサブフォーには届かなかったが、プライベートタイム(スタート地点からゴールまでのタイム)は、3時間59分45秒でサブフォーを達成していた。

でも記録に残るのは、オフィシャルタイムなので、これで目標に到達したとは思っていない。

それでも、夢として掲げていたフルマラソンサブフォーが、手の届く所まで来た事も実感したレースだった。

このかすみがうらマラソンが行われた日は、強風が吹き荒れていて、時としては向かい風となってモンスターのように我々ランナーの妨害をする事もあった。

特にラスト3㎞でサブフォーに向けて最後の勝負に出た所で向かい風の強風に襲われたのが致命傷となった。

これが追い風であれば間違いなくサブフォーを達成していた可能性も強かっただけに、この時ばかりは運が無かった。


9度目のフルマラソン挑戦となった2017年4月に行われたかすみがうらマラソンは、気温26℃という灼熱のレースとなった。

フルマラソンを走るには過酷な気象条件でレース中に倒れて救護されているランナーを例年よりも多く見掛けた。

でも、トーマスは元々暑さは平気なタイプで、ドカ降りの雨やモンスターのような強風ほど灼熱のレースに対してネガティブな意識があった訳ではなかった。

暑さに負けず、今度こそサブフォーを...、という思いでレースに臨んだ。

しかし、結果は4時間4分というタイムに終わった。

レース前からプランを練って12~13㎞辺りまではプラン通り進んでいたが、その辺りで遭遇した4時間のペースメーカーランナーとその周囲を走る一団に付いていった事が結果的に裏目に出た。

レース途中からプランは崩れて、リズムも崩れた。

ドリンクステーションでの給水ポイントがペースメーカーランナーとは異なるので、前半から張り付くようにしてマークするのは得策ではなかった。

ペースメーカーランナーには左右されずに、自らのプランを信じて自らのペースで走る方が良いと思った。

灼熱という気象条件も影響したかもしれないが、それよりも自ら墓穴を掘った事が敗因だったとしている。


2018年4月のかすみがうらマラソンは登録を済ませて参加する予定でいたが、調整の途中で3度の風邪に2度の大雪が重なり、大会当日にトップコンディションまで仕上がる見込みがなかった為に回避した。


そして10度目のフルマラソン挑戦となる2019年かすみがうらマラソンは、調整も順調に進んで万全のコンディションに仕上がった。

牛久で前泊して大会当日の朝は、稀勢の里の手形記念碑をお参りした。

相撲は殆んど観ないが、横綱の御利益が有れば良いなと思った。

2年ぶりに訪れたかすみがうらマラソンのスタート地点が有る土浦は、長閑な朝を迎えていた。

3年前のような強風も無く、一昨年のような灼熱の暑さも無く、気候的に最高に恵まれた。

レース前には、つくば国際大学の学生さんに足のマッサージを行ってもらった。

フルマラソン10度目にして初めての事だが、これで足の筋肉も上手く解れて、より走れる状態になったのかもしれない。

2年ぶりのフルマラソンという事でメンタル的な不安は有ったが、それも乗り越えてサブフォーのゴールを駆け抜けた。

2013年の年始めからサブフォーという目標(夢)を目指して走り続けて、6年後にようやく本当のゴールを駆け抜けた瞬間だった。


6年前にサブフォーという目標を掲げた時は、本当に出来るかな!?という半信半疑な思いもあった。

サブフォーまで55分もタイムを更新しなければならないのだから、それは当然である。

それから、大会に参加する度に自己ベストを更新してサブフォーにも徐々に近づいているが、頑張っても頑張ってもサブフォーまで到達しない事に限界を感じた事もあった。

でも、諦めずにトレーニングを続けて、サブフォーへの道(Road to Sub4)を模索し続けた事が悲願達成に繋がった。


自身で見つけた夢は、努力を続ける限り叶える事が出来る!

日本サッカーが目指すW杯ベスト4も2030年までに行けるかは分からないが、目標を失わない限り何時かは実現すると信じている。

出来る事なら、生きてる間に実現してもらいたい。

夢を持つ若者も多く居るだろう。

その夢を失わない限り、努力を続ける限り何時かは叶うと信じて夢に向かって突き進んでもらいたい!



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