8度目のフルマラソン出走。
かすみがうらマラソンは、オフィシャルタイム4時間01分20秒でゴールを駆け抜けた。

あと少しの所まで来ていたサブフォーの夢が届かなかった大会の模様をお伝えする。




昨年と同じ忍者着で出走。
スタートブロックは、Bブロックが与えられた。

前からスタートした事もあって、10:00に号砲がかかってからスタート地点まで到達するのに1~2分で行けた。

今回は、これまでと違ってスタートから積極的に、アグレッシブに行く事を決めていた。

それもあって、前半のラップタイムは、
5㎞ 29分25秒
10㎞ 57分09秒
15㎞ 1時間24分15秒
20㎞ 1時間54分54秒

昨年よりも15分ほど速いラップを刻んでいた。

時折、沿道から聞こえる「忍者頑張れ」という応援に背中を押されて気分良く前半を走っていたが、問題は最後まで足が持ってくれるか...だった。


予報では、昼頃から雨が降ると言われていたが、その通り25㎞辺りから降ってきた。

3年前のかすみがうらマラソンでは朝から降り続いていた雨に泣かされたが、今回の雨はヒートアップした身体を癒す恵みの雨だった。

しかし、雨と同時に風も吹いて、27㎞辺りからは猛烈な向かい風となった。

甲子園の浜風に押し戻されるライト方向への打球のように、痛烈な向かい風に意地悪されて前に進まなかった。

向かい風が収まってからは、背中に羽根が生えたように素軽くなった。


フルマラソンでは、30㎞辺りが鬼門となる事が多い。
その辺りから歩き出す選手が続出する。


25㎞地点まではプラン通り進んだが、30㎞辺りから徐々にプランが崩れ始めた。

後半に入ると、ペースが落ちていた。

前半から積極的に行った分が出てしまったが、当初懸念された足が砕け散るほどではなかった。


どうにかペースダウンを抑えれば、サブフォーも狙える状態だった。

後半は雨中のレースとなったが、雨はむしろ味方だった。

予報を見た時点で、その通りに降ってくれれば、ありがたいかも...と思っていたが、考えていた通りとなった。

でも、風は予想外だった。

猛烈な強風が横風で吹き付ける分には、それほど影響は無かったが、向かい風になると、それは辛いものだった。


39㎞地点を通過した時点で3時間44分だった。

昨年は、ラスト3㎞を16分でフィニッシュした。

そのくらいで走れれば、まだサブフォーも望みはあると思って最後の勝負に出た。

ところが、間もなくすると少し前まで横風だった強風が角を左折した事で猛烈な向かい風に変わってしまった。

レースのクライマックスに、この悪魔の向かい風は致命的だった。

それでも、可能性が有る限り走る事を止めなかった。

強風の中、走り続けた事で最後は、忍者着のズボンの足紐もほどけて地面に擦りながら走る事になった。

本来なら結び直さなければ危ないが、サブフォーもかかっていたので構わず走った。

ゴールが見えてタイムを見たら、4:00:xxだった。

サブフォーは潰えたと知ったが、それでもゴールを駆け抜けるまでは全力で走った。

完走証を受け取った後でスタート地点を通過してからゴールまでのタイムは3:59:45で、プライベートタイムはサブフォーに届いていた事を知った。

サブフォーはならなかったが、準サブフォーの称号は手にしたかな...!?

でも、記録に残るのはオフィシャルタイムの方である。

準サブフォーでは、まだ夢は完結していない。

真のサブフォーを取るまでは、走る事を止めないでいる。

それも、もう少しの所まで来ている。