ニッポンコールと共に、ゴール裏スタンドで振られる多くの日の丸フラッグ。


それから、ゴール裏スタンドに広げられた巨大な日の丸フラッグ。


試合前から久しぶりに日本代表の試合に戻ってきた事を実感させられた。



選手入場の際にゴール裏スタンドで広げられた巨大な日の丸フラッグと日本代表ユニフォーム型フラッグは、日の丸フラッグの方は、すんなり広がったものの、ユニフォーム型フラッグの方が広がりがイマイチだった。



ユニフォーム型フラッグが完全に広がった頃には、日の丸フラッグは痺れを切らして閉じられていた。



ゴール裏スタンドはチグハグな感じでキックオフを迎えた。



勝つだけではなくて、これまでとは違ったオーガナイズにトライして、多くのゴールを決める事を掲げていたサムライブルーは予告通り、フォーメーションを4-4-2で臨み、5得点ゴールラッシュを演じた。



試合は殆どハーフコートの中で展開され、前半は多くのチャンスを作るが、なかなかアフガニスタンゴールをこじ開けられないでいた。


そんな重い雰囲気を岡崎が打ち破った。

43分、清武のタテパスを受けて、絶妙のボールタッチで相手DFを抜き去り、シュートを決めて先制。

プレミアリーグで優勝争いを演じる決定力はさすがだった。


この1点で本来のリズムを取り戻し、後半にゴールラッシュを演じる。

先ずは後半13分、長谷部からのタテパスを金崎が清武へ浮き球のタテパスで繋いで、清武の当たり損ないのシュートがアフガニスタンゴールへ転がり追加点。


後半18分には、酒井宏のシュート性のクロスが相手DFに当たってオウンゴールで3点目。


後半29分、清武の左からのコーナーキックに吉田麻也がヘッドで合わせて4点目。


ゴールラッシュの締めくくりは後半33分、沢山チャンスを迎えながらもようやくゴールを決めた金崎だった。
ハーフナー・マイクのポストプレーが身体に当たり、振り抜いた足は空振りだったが、ボールは辛うじてゴールラインを割った。



勝って当たり前の試合に、ただ漠然と勝つだけではなく、新たなトライで大勝できた事に意義を感じた。

なでしこもリオ五輪で予選敗退の憂き目に遭った。

サムライブルーだってW杯5大会連続出場しているとは言え、今からロシアW杯も確約されているものとするのは余りに危険である。


でも、ヨーロッパで世界のサッカーを体感してる現在の日本代表には、これまでの代表よりも強い勝者のメンタリティが備わっていると信じている。


アジアの国々のレベルが詰まって来ているのは確かだが、サムライブルーがロシアへ辿り着く前に終わるとは思えない。