☆Last adventure 最後の試練 vol.24◇
《最後の晩餐》



海外遠征引退試合を終えて、オリンピコを後にした。

チャンピオンズリーグは一律で20:45キックオフなので、試合が終わってスタジアムを後にするのは23時近くになるが、ヨーロッパリーグはスタジアムによってキックオフ時刻が異なる。

オリンピコは19:00キックオフなので、21時頃には試合が終わって帰路に着く事ができる。

どちらの方が良いか?と言われれば、やっぱり19時に始まって21時に帰れる方が良い。

春先の日が長い頃なら20:45でも問題ないと思う。

でも、冬場の寒い時期に20:45では観戦する者には遅すぎて不便に思ったが、ヨーロッパの連中には普通なのだろうか?

21時に試合が終わって帰れれば、その後でディナーも可能である。


オリンピコとローマの玄関口であるテルミニ駅は910番バスで繋がっている。



しかし、クルヴァスタンドの防護柵設置問題でラツィアーレとロマニスタは応援ボイコット中であり、交通社の収益にも影響が出ているだろう。


テルミニ駅に到着すると、セルフレストランに入った。

海外での最後の晩餐である。


ランチがパスタだったので、メインをステーキにした。


この海外遠征では、セルフレストランやファーストフードと言った気軽に入れる店に入ったが、過去にはリストランテやトラットリア、正装で行くリストランテでも食事した事がある。

たまに、本場のパスタはどう?と言う質問を受ける事がある。

だが、これは味覚の問題でもあると思うが、良い意味で日本のパスタと変わらないと思う。

日本のイタリアンも現地のイタリアンに負けてないという事である。

食い物の事は全く分からないが、パスタだったらイタリアのリストランテに行かなくても、日本のサイゼリヤでも十分に行ける。

カルチョ(イタリアのサッカー)はイタリアまで行かないと観れないが、イタリアンだったら、日本でも味わえるというのが、個人的な考えである。

しかし、食い物には無関心なトーマス的な考えである事も付け加えておく。

サッカーで両国に差があるように、イタリアのシェフと日本のシェフでも差があると言われてしまえば、返す言葉もない。


海外遠征引退試合に勝利で花を添えた後の最後の晩餐という事で少しばかり贅沢をした。

それでも、セルフレストランだからリーズナブルな値段で収まっているが、リストランテだったら値段は倍以上するだろう。

味に違いが分かれば、リストランテに行く事もできるが、それが分からないのであればセルフレストランの方が良い。



レオナルド・ダ・ヴィンチの絵のような賑やかな最後の晩餐ではなかったが、バルちゃん、ベビー・ルルと一緒に楽しいヴォーノな最後の晩餐を過ごせた。






いよいよ、翌日は帰国する日である。

翌日のフライトは15時なので、海外で過ごす最後の夜は慌ただしくないのは助かる。

7泊9日で3都市5試合というハードなLast adventure 最後の試練だったが、ここまで大きなトラブルもなく、良く無事に来た。

でも、まだ終わりではない。

明日も気を引き締めて最後のフライトを迎える。

To be continued.