セリエA第25節サッスオロvsラツィオは、フェリペ・アンデルソンの一人舞台でラツィオが3-0で快勝した。

前線にザザ、ベラルディ、サンソーネの強力なスリートップを置くサッスオロだが、序盤から試合を支配したのはアウェーのラツィオだった。


300ゴールを目前に控えながら3試合連続ノーゴールのクローゼに代わってスタメンに抜擢されたケイタが何度か決定機を迎えるが、サッスオロゴールを割る事が出来ない。

セリエA初ゴールを狙いに行き過ぎるあまり、オフサイドラインにかかる事が多かったケイタだが、前半終了間際にケイタの左サイド深い所から上げたクロスからラツィオの先制ゴールが生まれた。

ケイタのクロスのクリアボールを拾ったフェリペ・アンデルソンが、ミドルレンジから見事なコースを突いてシュートを突き刺した。




1-0で折り返した後半はラツィオが力の違いを見せつけた。

後半25分、途中出場のクローゼが、フェリペ・アンデルソンの見事な軌道を描いた右サイドからのクロスをヘッドで合わせて2-0、サッスオロを突き放した。

後半21分からマウリに替わってピッチに投入されたクローゼは、ゴールを決める直前に二度連続でフェリペ・アンデルソンの右サイドから足元に入る決定的なクロスを枠外に外していた。

クローゼのヘッドが決まったクロスは、「足元の低いクロスよりも、頭への高いクロスの方がいいんだね」と言うアンデルソンの声が聞こえてきそうな一本のクロスだった。

通算300ゴールに王手をかけた一撃は、クローゼらしい空中姿勢で叩きつけるようなヘッドだった。

後半32分にも、アンデルソンのミドルシュートがこぼれたボールをパローロが拾って、試合を決定付ける3点目のゴールを決めた。


故障で離脱している間に実父が故郷ブラジルで殺人事件を起こす不祥事にも見舞われ復帰以降、精彩を欠いていたフェリペ・アンデルソンだが、この試合を見る限り故障する前のスーペル・アンデルソンに戻ったと言って間違いないだろう。




アンデルソンに輝きが戻ればラツィオの前途は明るい。

アンデルソンの復調を祝うかのようにトリノがナポリを1-0で破る援護射撃を果たしてくれた。

2 ローマ 48 (暫定。今夜ユベントス戦)
3 ナポリ 45
4 ラツィオ 43
5 フィオレンティーナ 42

EL出場圏争いからCL出場圏争いに戦いが変わった。

ローマが間もなく迎えるユベントスとの首位攻防戦で勝ち点を落とせば、それこそ4チームの争いとなるだろう。


プリマヴェーラでもラツィオがローマダービーを3-0で快勝し、ライバルを沈めたという明るいニュースが入ってきている。



CL出場圏争いに足を踏み入れたトップチームも励みに頑張ってくれるだろう。