ラツィオがコパ・イタリア準々決勝でミランを1-0で破り、準決勝進出を決めた。

ピッポ監督の進退がかかる一戦と言われていただけにミランは必死のパッチで、この試合に臨んでいただろう。

空席だらけとは言え、サンシーロでのアウェーゲームもラツィオには不利な条件だった。

前半38分にPKで先制したものの、前半終了間際にDFサナが退場処分となり10人でミランの反撃を凌ぎ切った。

51分、1点ビハインドで本田が投入されたが、救世主にはなれなかった。



オーストラリアでのアジアカップから中3日で試合に臨んだ事も話題となっていたが、現地の評価は以下の通り。

ガゼッタ 6
戦術面でインテリジェンスな頭脳でDFアバーテを助ける。オーストラリアの時差ぼけと日本人的献身差はあったが、侍の夜ではなかった。むしろ、ハラキリの夜だった。

コリエレ 5.5
ムンタリに代えインザーギ監督により試合に出場させられるが、まだ時差ぼけがある。

トゥット 5
まだ時差ぼけが残っている事が明白。ピッチで存在感を示せなかった。

どのスポーツ紙も時差ぼけの影響があった事を強調している。

日本の侍を無理使いしてまで、この試合を勝ちたかったミランを破った事に意義を感じるラツィオの勝利だった。

コパ・イタリア準決勝はナポリvsインテルの勝者と対戦する。

カンピオナートではチャンピオンズリーグ出場権を激しく争っているが、コパ・イタリア決勝はオリンピコだけに2年ぶりとなるコパ・イタリアのタイトルも取りたいところまで来た。


ミランは敗退したが、ベルルスコーニ名誉会長がガリアーニ副会長にピッポ監督の続投を指示したと現地では報道されている。

カルチョの世界ではチームが不振に陥るとシーズン途中でも監督が解任される事は良くある話だが、それはサポーターの暴動を怖れての決断というのもある。

しかし、ミラニスタはチーム不振に関してはピッポ監督を擁護し、原因はガリアーニ副会長にあるとしている。



ピッポを代えても何の解決も見出だされないといったところだろう。



とりあえずは延命に向かっているピッポ監督だが、自ら率いたクラブで1941年以来となる1月未勝利という汚点を残した。

今週末のパルマ戦も勝てないようでは、再び立場が危うくなるだろう。

月が変わればツキも変わるか?

パルマはカッサーノが退団してしまったのは、試合の興味が薄れるところだが、今週末はラツィオのテレビ放送がないので、本田とピッポ監督の試合に注目する。