思えば、10年前にラツィオが当時はウィングスタジアムという名称だったと思うが、現在のノエビアスタジアムでヴィッセル神戸と親善試合を行い、4-0で圧勝した。

INAC神戸は、今季低迷してるとは言え、こんなにも素晴らしいスタジアムを本拠地とする、なでしこのビッグクラブである。



吉備国際大学との試合は、セリエA風にユベントスvsリヴォルノ(昨季セリエA最下位)がユベントススタジアムで行われると言った感じで変換して観ていた。


ところが、両チームの差は、それ以上に開きがあった。

前半、高瀬のドッピエッタ(2得点)でINACが2-0で折り返したが、点差以上にINACが力の差を見せつけていた。


後半に入ると自軍サポーター側に攻めるINACは、更に攻撃のギアを上げて怒涛の4得点のゴールラッシュを演じた。

6-0でINACが圧勝。



最下位吉備国際大学は14試合を終えて引き分け一つで勝ち点1しか挙げてない。
無理もない。
学生になでしこのトップリーグを戦わせる事自体がナンセンスだと思う。

しかし、INAC相手に大きなチャンスも2回ほどあった。

前半16分、INACディフェンスがオフサイドを取り損ねてキーパーと1対1になるが、反対サイドを駆け上がってきた味方に合わせるもパスが流れて得点ならなかった。

後半12分には、中盤で澤が不用意にボールをカットされ、キーパー海堀もペナルティーエリアを飛び出してゴールマウスを空けていたので、ボールを持った吉備国際大学の選手がセンターサークル付近からループシュートを放ったがボールは、
バーを叩いた。

後半はINACにゴールを割られても素早くリスタートするよう働きかける姿には健気さが見えた。

少数だが、ゴール裏で吉備国際大学を熱く応援しているのは、同じ学校の生徒達か...。

試合後、肩を落としながら挨拶に来るイレブンを温かく迎えていた。


学生なので、なでしこリーグを戦う報酬は無いだろう。
実業団クラブとはモチベーションも違うと思う。


レギュラーシーズンの下位4チームも残留をかけて、エキサイティングシリーズを戦う。

下位のエキサイティングステージはレギュラーシーズンで獲得した勝ち点も影響するので、順位よりも勝ち点を稼ぐ事も考えなければならない。


勝ったINACは順位を4位に挙げた。

年間王者を決めるエキサイティングステージ上位はレギュラーシーズンの順位が影響するので、一つでも順位は上げておく必要がある。

なでしこリーグは、エキサイティングステージの有り方事態に問題あると思うが、レギュラーシーズン終盤戦を迎え、各チームエキサイティングステージを睨んだ戦い方をしてくるだろうか...。