帰国の日の朝は、初っ端から変な事があったのだった。

フロントへチェックアウトに行くと応対した従業員が「&#$%! トゥモロー!」とか言ってきた。

「チェックアウトは明日だろ!」とか言ってるように聞こえた。

そんな事、言ったって、間違いなく今日がチェックアウトだし、これから飛行機に乗って帰らなければならない。

そんなホテルのド阿呆なんかに付き合ってられるか!って感じで手に持っていたルームキーを放り投げて撤収した。

ホテルを出る時に従業員は、ゴチャゴチャと何か言ってたが、その後の事は、もう知らない。

最初に、いきなり人を見下したように「&#$%! トゥモロー!」と言われたのが、頭に来たのだった。

イタリア人ってのは大してカッコ良くもないくせに気取ってくる者を、たまに見かけたりするが、そんなかんじの雑魚で、朝からムカついた。

会計は出発前の段階で済ませてあるので鍵だけ返せば、こっちの対応は全て終わりである。

なので、ホテル側の不手際なんかに関わる必要などない。

フィウミチーノ空港へ到着しチェックインカウンターへ向かった。

ところが、職員に呼び止められて「その端末でボーディングパスを発行してから並びなさい」と言われた。

いわゆる、自動チェックイン機を使ってチェックインを行うという事だった。

外国の自動チェックイン機を日本人が操作なんて出来ないので、それは職員にやってもらった。

それから、カウンターに並んで旅行バッグを預けた。

手続きは無事に完了したものの、以前よりも、段取りが悪化してる感じだった。

絶対に手荷物を預ける時にカウンターでチェックインも行うようにした方が、我々日本人としては助かる。

現地の人だって機械が苦手な人は職員にヘルプしてたし、その後も荷物を預けるためにカウンターに並ぶから余計な手間が増えただけの感じだった。

売店でコリエレ・デロ・スポルトを買ってから搭乗ゲートへ向かった。

帰りも行きの時と同じくルフトハンザ航空でフランクフルトを経由して成田空港へ到着する。

フランクフルト行きの搭乗ゲートへ向かうと日本人の高校生と見られる学生服の団体が居た。

トレビの泉でも見掛けた団体だろう。

機内へ乗り込むと彼らの団体の真っ只中に座席を割り当てられていた。

最初は『ふざけんなよ~(=_=)』っと思ってしまったが、彼らは機内でもテンションは高くなく静かだったので、それほどのストレスにはならなかった。

喋ってる言葉を聞くと関西方面の人達で修学旅行にしては人数が少ない感じだった。

彼らの実体は分からないけど、とにかくマナー知らずの非常識ではなかったので良かった。





ローマ発の便は出発が遅れて、フランクフルトに到着したのが定刻から30分ほど遅れた。

フランクフルト空港に到着し、乗り継ぎを行う。



モニターで搭乗ゲートの変更がない事を確認すると案内表示に従って東京行きのゲートへ向かった。

途中、出国審査もフランクフルト空港で行う。
今度は出国審査なので、入国審査と違って何も聞かれずパスポートにスタンプを押すだけで済んだ。

東京行きの搭乗ゲートへ向かう途中で現地のスポーツ紙や一般紙が置いてあるスタンドを発見した。

どの新聞もセルフで持っていって良いみたいだったのでスポーツ紙を記念に貰った。

東京行きの搭乗ゲート付近には、これから帰国する日本人が多くみられ、日本が大分近くなったと安堵する。

飛行機を降りれば、そこはもう本国。

今回は旅が短かったので、それほど日本が懐かしい感じでもなく、しかも成田空港から甲子園直行で虎観戦が控えていて、まだまだ遠征が終わりではないが、国へ帰れば安心する。

続く(^o^)/