セリエA第23節ホームで行われたカリアリ戦を2-4で破れ解任となったローマのゼーマン監督だが、クラブは同氏の携帯留守電に解任を通告するメッセージを入れていたという。



「ローマは、これまでの尽力に感謝すると共に一時的にアンドレアッツォリ氏(チームスタッフ)にチームを任せる事にしました。」

上記メッセージがゼーマン氏の携帯留守電に残されていたという。

クラブ幹部が何度かゼーマン氏の携帯に掛けるも繋がらなかったらしい...。

ゼーマン氏はゴルフの最中で出れなかったとか...。

しかし、この決定にはローマに対して批判も飛んでるという。

ローマを指揮した事もあるカルロ・マッツォーネ氏は「同意できない。
ゼーマンを雇うと決めた時から彼の長所と欠点は分かっていたはず。
忍耐が必要。私ならゼーマンでシーズン終了まで行く。」とローマをバッサリ切り捨てた。

ゼーマンによってセリエAに導かれたペスカラ会長は「とても残念。ゼーマンを手に入れるなら白紙を渡して彼の考えに適したチームを与えなければならなかった。ローマが、それを考慮しなかった事は明らか。」とローマを批判しながらも「でも、サッカーは結果が出ない時は監督が代償を払わなければならない暗黙のルールがある。」と会長目線の理解的なコメントも残している。

ゼーマン氏は大分古い話だがラツィオを指揮していた時もあり、スクデットこそ叶わなかったが最高で2位までチームを押し上げた事もあった。

超攻撃的なサッカーをする監督だが、イタリアでは「ゼーマンの居るところ失点あり」言われているほど得点も多いが失点も多いサッカーをする監督である。

今季のローマは23節終了時点で得点49はセリエAトップだが、失点42もセリエA20チーム中19位である。
まさに、ゼーマンのチームだった。

キックオフと同時に8人の選手がセンターラインから飛び出していく超攻撃的な姿勢はライバルチームながら観ていて気持ち良かった。
それが観れなくなるのは残念である。

ローマが時期監督として考えていたフランスのローラン・ブラン氏は固辞しているという。