(今から思うとKNTさんやイケメン相手に、恐れ多いことをしていたと振り返る)
1、2年ほどたったころ、転機は突然訪れた。
職場のフィジカルモンスターこと、ミネキングの誘いで、F(t)麒麟山レーシングというチームに加入することになった。
その時はあまり知らなかったが、県内屈指の実業団チームであった。
初めての集まりでは「自称クライマー」と書いた名刺を配った。ウケはがっちりだった(はず)。
このときギャルっぽい女子大生がいるのも見かけた。
(ギャルが抜けてない…苦手なタイプだ)
と思っていたが、その3年後にその女の子と結婚するとは想像もしていなかった。
2015年、実業団登録をした。
本格的に自転車にのめり込むきっかけになった。
実業団レースやホビーレースなど、出れるレースは出れるだけ出た。楽しかったし、面白かった。
ただ、結果は出なかった。あと一歩というレースもあったが、てっぺんには届かない。
凡人は凡人なりに頑張ろう
そう、自分に言い聞かせていた。
2016年、苦しい一年だった。
忙しい職場に異動になり、いくら休んでも疲れがとれない。トレーニングを積めない焦りは募る。
思い切って休んでみたり、ポジションを変えてみたり色々なことをした。
目標にしていた乗鞍でも、全国のライバルに敗戦する…という悔しい結果に終わった。
惜しいレースもたくさんあった。
でも、頂点には届かなかった。
一歩ずつ、進め!!!
2017年、ヨネックスに出会う。
苦手だった長距離耐性もつき、嫁に千切られることはなくなった←
そして、ついに念願であった表彰台のてっぺんに立てた!!
…だがこれは嫁曰く エイティ ファイブ パーセント、バンくんのおかげなので、ノンカウントだ。
着実に力は付いている。成長を感じた一年だった。
2018年、遂に。
今年は週500kmペースで乗り込んだ。
羨ましがる嫁を美味しいご飯でなだめながら、できる限り乗り込んだ。
そして、遂に…
声援を受けながら、ガッツポーズを決める。
勝利を確信し、両手を高く掲げる。
待ち望んでいた瞬間。
どんなレースでもてっぺんを獲るのは簡単じゃない。本気で挑んでいる選手はたくさんいる。
自転車を初めてから約5年。下積みは長かったが、実った。
5年は短いのかもしれないし、実っただけ幸せなことなのかもしれない。
でも、俺はもっともっと強い選手がたくさんいることを知っている。
そのアマチュアトップレベルの世界を見ることができるところまで、ようやくきた。
戦ってみたい。やる気がふつふつと湧いてくる。
そうだ…俺はこういうときに燃える男だった…!!
だが、俺は謙虚だ。
凡人は、凡人なりに、努力していく
この気持ちに変わりはない。
※この内容はもえまぐによる独断と偏見の文章です。