10月3日、柏崎市の小学校でキャリア教育の一環としてお話をする機会をいただきました。
テーマは「小さな挑戦が未来を変える〜私が人生で学んだこと〜」。
普段は病院で働く医師として、そして趣味でロードバイクに乗るサイクリストとして活動していますが、学校で子どもたちの前に立って話すのは今回が2回目。
少し緊張しながらも、「どんな出会いになるだろう」とワクワクしながら学校へ向かいました。
子どもたちとの出会い
講義室に集まったのは、3クラスあわせて75人の6年生。
みんな目をキラキラさせて、真剣に耳を傾けてくれていました。
私は「頼まれた仕事は断らない」というのをモットーにしています。
今回のお話もありがたくお受けして、
「子どもたちに何を伝えたら、少しでも心に残るだろう」と考えながらスライドを作りました。
講演で伝えたこと
私がいちばん伝えたかったのは、挑戦することの大切さ。
人生は、思い通りにいかないこともあるけれど、
それでも一歩を踏み出すことで、必ず何かが変わるということを話しました。
スライドには、こんな言葉を載せました
・たとえ失敗しても、それは貴重な経験
・どんなことでも、経験は新しい挑戦へのハードルを下げてくれる
医師になるまでの道のりも、自転車のレースも、最初は失敗ばかり。
でも、失敗を重ねるうちに少しずつ前に進む力がついていきました。
その「少しずつ」の積み重ねこそが、自分の未来を形づくっていくのだと思います。
子どもたちとの対話の時間
2時間目は、子どもたちが私の話を聞いて感じたことを話し合うディスカッションの時間でした。
和やかな雰囲気の中で、「もっと聞いてみたいこと」をそれぞれが出し合ってくれて、
私に直接質問してくれる時間もありました。
印象的だったのは、
「仕事と子育ての両立は大変ですか?」という質問。
正直に言えば、大変なこともたくさんあります。
残業や土日出勤が続いて寝不足になることもあるし、
家に帰れば小さな子どもが「ママ!」と飛びついてきて、ほっとする反面、
自分の時間がなくなることに焦りを感じたり、子供がいうことを聞いてくれないときにイラっとしてしまうときあります。
でも、そんな日々が実はかけがえがなくて、
子どもたちがいてくれるだけで幸せだとかみしめるようにしています。
そう伝えると、子どもたちが真剣な表情でうなずいてくれたのが印象的でした。
終えて感じたこと
講演のあと、先生方から
「スポーツ選手のお話を聞きたいという声も多かったので、サイクリストとして話してもらえてうれしかったです」
と声をかけていただきました。
「スポーツ選手」と呼ばれるほどの実力はありませんが、
私の経験が少しでも子どもたちの刺激になったのなら、それだけで本当にうれしいです。
この日、子どもたちに伝えた「挑戦すること」「失敗を恐れないこと」は、
実は私自身にもあらためて響く言葉でした。
どんな立場になっても、挑戦し続ける気持ちは忘れたくない。
そして、そんな背中を子どもたちに見せていけたらと思います。
おわりに
キャリア教育の場は、子どもたちの未来を考える時間であると同時に、
「自分の生き方」を見つめ直す貴重な機会でもありました。
「小さな挑戦が未来を変える」
この言葉を、これからも自分の心の中に掲げながら、
日々の仕事や生活を大切に歩んでいきたいと思います。